雨と共に溶け始める
やけっぱちではよ雪溶けてまえ!と思うようになってきている2月末、電話を途中から録音してみる。電話を切ったあと、それを聴きながら寝る。さらに起きて聞く。計1回半。僕は理解する。僕は自分が思っていたよりもあほうだということを。
まず、声が音痴である。然るべき音階より全1度から見て3/7音くらい半端に高い。
次に、言葉が軽く感じられる。いや実際に軽い。敬語を使えよお前、と言いたくなる。そういうことではないのかもしれないが、何かを変えないとどこかに通用しないということはわかった。(それって何が解ったの?)
そして、言い間違いが多い。
いずれも思っていた以上にひどいものであった。
僕は最近ずっとラジオとかポッドキャストに興味があって、最近音楽の代わりによく聞いている。自分でもやりたいと思っていたのだがこれでは出来ない。誰が聞きたいと思うのか、この僕の声を。
僕は「面白いこと」が一丁目一番地で幼少期を過ごした。クラスで1番足が遅かった僕なりの生存方法は、面白くあることだった。僕の「面白いこと」の中にはズドンと太い木が生えている。それを20代後半〜30代前半で一回倒しにかかった。面白くあることに行き詰まりを感じて(それは時に自傷行為になっていたのです)、それをどんだけ捨てれるか、つまり自分をどれだけ不確実性に投げ打てるかということを5年くらい手を変え品を代えやった。
結局それも形を変えた自殺で、ただなぜかはわからんけど(きっとガイド役が良かったのだろう、それすらうっすらとしかわからないくらい僕は阿呆だ)、鬱は抜けて、今、かなり飛び続けてる。そらもちろん時々宿り木欲しなるねんで、けど、基本飛び続けてるんや。
つまり根本的には幸せで、「面白い」状態だということ。
一周回った。
「ダラスバイヤーズクラブ」を見た。
面白かった。こんな仕事がしたいと思った。
僕の場合は、HIVじゃなくて精神疾患。
「お笑いをせなあかん、それはそうや」、メリーゴーランド。
「お笑い」と「面白いこと」は違うってこと?
それでもラジオに挑戦したい、僕、アホやから。