ガラガラと音を立てて崩れるもの
デイヴィッド・ロックフェラーは音もなく死んだ。
2017年に101歳でこの男が死んでから3年。
今、地球で瓦礫の音が鳴り響いている。
明日で冬の季節労働終わりっていう朝4時、何の気なしにふと目が覚めた。
5時、シマから身に迫るメールが入る。
6時まで電話をする。
その一言一言でまた僕は高く飛べる気がする。
重さと軽さ、地球に糸をつけた凧、地球ごと引きずって。
高速で回転しながら風を受けて、その回転を加速させる。
熊野の賢者への旅、風を読むための。
外は霧がかかっている。
禿げかけたスキー場に気休め程度の雪が舞っている。
この時代に貧乏な暮らしをするっていうのはある意味贅沢、という話がクバさんからあったのを思い出す。
かないくん、苗字に金ついてるからお金には困らへん、とは彼のよく言う言葉。
シマとクバさんは僕にとってのベースキャンプ、重力を感じるこの二人と話すと、なぜだか僕は軽くなるんだ。(まぁ時々重くもなるが)ともかく。
ともかく明日で終わり。
世間騒々しおまっさなぁ。
徐々に行きましょか。