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命を救ってくれたシャーマンが天に召された

今FBをスクロールしていたら驚きの訃報が目に飛び込んできた。

フィルデル。
サンフランシスコ村の新進気鋭のシャーマン。
年は今40才を回ったくらいだろうか。
呼吸不全だそうだ。
(検査は受けられていないからコロナとの関係はわからないようだ)

30才代に差し掛かった頃、自分の癇癪玉を吐き出そうとペルーに向かった僕が出会った、飛び切り相性の良いシャーマンだった。

夜通し4つの夜に渡って僕の中にいる「何か」をどうにかしようと一緒に頑張ってくれた。
彼は「あなたが持ってきたものが大きすぎて僕にはどうしたら良いかわからない」という話をしてくれた。それで随分と楽になった。

僕はその一週間で随分と自分の中から「それ」がアマゾンへ還って行くのを確かに感じた。

彼にはフランス人のシャーマン研究家の奥さんとの間に3人の子供がいて、僕がセレモニーを受けていた時は、壁一枚挟んだ向こう側で寝ていた。
ある夜など、僕は夜中どうしようもなくなって叫んだりしていたんだけど、彼女たちは何も聞いていなかったって。(奥さんは一緒にセレモニーに参加してくれた)その代わり、アマゾンで何かが動いているのを感じたと話していた。

彼との出会いがなければ、今の僕はない。
全てがそうだとしてもこう書かざるを得ないほど、僕の人生にとって重要なターニングポイントを与えてくれた人だった。

年も近く、やや英語が通じるので意思疎通が取れていた。
彼の先祖が書いたとされる絵や彼の親戚が縫った布は、店の高いところに飾ってある。

彼に冥福を。
そして彼の家族に大きな、大きな幸福を。

本当にありがとうフィルデル。
君がいなかったら僕は今も先の見えない暗い暗いところにいたよ。
君が癇癪玉を吐き出す手助けをしてくれて、随分と怒ることが減ったよ。
僕はセレモニーは出来ないけれど、僕と僕の周りの人が少しでも心穏やかに過ごせるように生きることにする。

僕はこっちでもうちょっとできることをする。
君もそっちで元気で。
また会おう。遊ぼう。
ありがとう。
ありがとうございました。