千曲川堤防決壊した側に行って来た
二日間くらいやっぱり鬱っぽくて。
家に居ても立ってもいられへん状態になって、被災したT家のお家を手伝いに行った。10時半発、片道100km、13時着。6人家族に親戚も何人か助けにきている、あとは長野市街地や近隣市町村から知人たちが6,7人来ていた。
その中に見慣れた顔、なんと昨日、一昨日と連絡を取っていた、
青鬼が居た。
彼は昨日別の現場に行っていて今日はここに来たそうだ。良い男、優しい男。
昼一の作業は濡れた畳をすべて運び出す所から。水を吸ってかなり重い。二人掛かりでやっと動かせる。畳の下の板に細かい粒子の泥が薄くついており、かなりスリッピーになっている。運び出したあとは板を高圧洗浄機で洗う。裏にはりんご畑が。農機具小屋が泥だらけになっているのを井戸からポンプで水を組み上げ、洗う。あとは散らばったプラスチックの袋などをまとめて軽トラに積み込み、ゴミ集積所に運ぶ。
この辺りは千曲川が決壊した所から500mほど上流にあり、まだマシだというがそれでも地面からヘソくらいまで水位が来ていただろう痕跡が随所に残る。T家は全員がとても明るく、みんなよく動く。辛いはずだけどそのエネルギーが現場を回していく。16時過ぎ、一通り今日の作業を終えお茶。一家の主人はやりたいことが山積で明日の段取りを話し始めるがお母さんが止める。デリシアのカツサンドが美味しいことを確認し、家の中を軽く拭き上げ本日の作業終了。
遠いので頻繁には来れないことを告げT家と別れる。何よりも人手が要るなぁと思いながら夕暮れ過ぎ、決壊した場所ギリギリまでアプローチしてみる。テレビ局の車が止まっているあたりに車を止め、徒歩で堤防添いを進むと通行止め、係員も二人。迂回して堤防の外側を進み中を覗く。照明が焚かれ24時間体制で堤防を修復している様子。現在は水位も収まり水は川から住宅地には侵入していないようだ。
帰り際、作業員の人と横並びで歩くことになり、水を向けると、決壊箇所より下流では窓枠や建具が流され家の中に瓦礫が雪崩来んできた状態だそうだ。僕がお手伝いさせて頂いたT家であれだけの作業量。本当に人手が要る。食料、水はなんとかなっている。お金も要るけど彼らに届くのかは不明。何よりも人の手である。いくつか写真を撮る。とてもじゃないが住宅街ではカメラをかざすことは出来なかった。帰路に着く。
帰り道、好きな事しか出来ないということに気づく。
今日ももちろん好きで行ってる。
だからこれからも好きな事をしたらいい。
単純だ。
昨日、町の美術館の館長が来て、うちでの展示の詳細を説明してくれた。
ほぼ11月一杯。とてもやりたい。これをタイプし、並行して繋いでいるテレビ電話が終わったらみかんの農家に電話をする。それから風呂かな。
明日は古物。最近案件増えて来た。