あの大晦日はどこいった
京都を離れて5年、今思い返せば大晦日は毎回違う場所で過ごしてる。郵便配達員ん時は、遅くまで年賀状仕分けしてたし、翌朝もいつもより早い出勤やったから、駅前の安蕎麦を哀しい気持ちで食べて寝て。Sの好きな娘が表参道のクラブにいるっていうからYと男3人でタクシー飛ばしたこともあった。あれは楽しかったなあ。鏡割りの樽酒とかあったから気持ちよかった。
今回初めて、実家以外の家庭で大晦日を過ごすことになったんやけど、なんかここ5年で大晦日が空中分解してしもたんかな、あれ、こんなんやったっけなって原型が思い出せない。晦日特番とかもそういえば楽しみにしてたっけってテレビひねったりしても見つからない、あの日の大晦日。
クリスマスは、メロディと甘いお菓子なんかで成立したような気がする。
けど大晦日は、なんかもっと複雑なものが絡み合ってできた数時間なんかもしれん。あの昂まりがの正体はなんなんだ。