
営業職から一転、クロス職人になる。
高校卒業してテナントの掃除屋さん、次にダスキン、そして3番目にクロス職人になりました。
そのクロス職人になる前に、ワンルームなどのリフォームとしての、ハウスクリーニングを担当することになります。
これは下請けとしての契約でした。
こんにちは。
元クロス職人のフリータンス とどすぺです。
まずはハウスクリーニングからスタート
ワンルームなので面積はそんなに大きくないんですが、すべてクリーニングすることになるので、キッチンやお風呂場や収納棚、天井、床、窓、ベランダなどを掃除します。
1人でやるので黙々とこなすんですが、1日2件もしくは3件やる感じですね。
下請けなので管理会社から依頼を受けた会社が、更に僕らの下請けのほうに割り振ってくる感じでした。
当時は FAX でやり取りをしてました。
なのでだいたい翌日の予定が前日に FAX で送られてきます。
そして場所を確認して、地図で行き先を決めて、自分の車で掃除道具を積んで現場に向かう感じです。
時間給ではないので、終わったらいくらという形の歩合制でした。
確か50%ぐらいの歩合だったと思います。
売上は一軒あたり綺麗だったりすると15,000円でその半分が稼ぎ。
汚かったりすると30,000円とかになるので、15,000円が稼ぎって感じですね。
収入は平均的に1日15,000円から20,000円という感じでした。
一応道具とかを自分で集めるんですが、その親元の会社が備品類は揃えていて、洗剤などももらうことができたので、経費といえばガソリン代とあとは消耗品ぐらいですかね。
1日2件ぐらい回って掃除をして行くんですが、大体午前中に1件でお昼を食べて午後に一軒という形なので、早ければ3時とかに終わってました。
平均すると4時ぐらいですかね。
遅くなると5時とか6時とかになることもありました。
ワンルームと言っても広さはまちまちですし、間取りもまちまちで収納も多かったり少なかったりするので、その現場によって違います。
もちろん汚れていればそのぶん時間もかかるので、帰りは遅くなりました。
ただそのぶん歩合がいいので、1日の稼ぎは大きくなるといった感じでしたね。
最初は週に3日ぐらいでしたかね、やってたのは。
もともとテナントの掃除もしてたので、少しは何となくわかるんですが、リフォームという形で次に引っ越してくる入居者が入ってくる前に、掃除を終わらせなければいけないというところで、ちょっと勝手が違いましたかね。
あ、もちろんバッティングすることがないので焦ることはないんですけれど。
引っ越しシーズンの繁忙期になると、当日引っ越してくるという形で急ぎの仕事も入ったことはあります。
そうこうしているうちに仕事が増えてきて、毎日やるようになったりしてたと思うんですが、そこの親会社の社長さんはもともとクロス職人でして、時々現場であった時にはクロス貼りをしてもらいつつ僕が掃除をするといった感じで、仕事してました。
1ヶ月でクロス職人になる
そんなクロス貼りを見ているうちに、ちょっとやってみたくなったので、少し手伝いをするようになってクロス貼りを教えてもらうようになっていきます。
どちらかと言うと掃除するよりは、クロス貼りの方がリフォームになるんですけれど、モノを作ってる感覚があったので楽しくなってきました。
なので掃除よりクロス貼りをしたくなって、徐々にクロス職人の方にシフトチェンジしていくような形になりました。
ちょうどクロスを貼る人がいなかったので、親方も「やってみたら?」ということで直々に教えてもらうことになりました。
クロス貼りをしていくうちに、素質があったかどうかはわかりませんが、飲み込みが早かったようで1ヶ月ほどで1人で任されるようになりました。
そこからは1人で現場作業。
現場としては1日大体2件ですね。
午前中1件、午後1件になります。
クロス貼りは基本ワンルームの壁紙ですね。
壁紙を剥がして貼る作業があります。
クロスの材質によって、剥がれやすい剥がれにくいがあったりするので、そこでも時間が多少前後することはあります。
リフォームのクロス貼りなので壁紙の柄に関しては、ほぼアイボリーや白といった柄のないものですね。
よくワンルームに貼ってある、一般的な壁紙を貼っていきます。
特殊な技術は必要ないので、ある程度キレイに貼れるようになっていれば問題なし。
天井から壁にクロスを貼っていく形になります。
クロスを貼る時に機械を使うんですが、その機械を持ち運ぶのに自家用車だと乗らないので、その時は会社の1BOXカーを使わせてもらってました。
まず事務所に行って道具を車に積んで、そこから現場に向かうと言った工程になってました。
ワンルームが大体20平米から30平米ぐらいだったと思うんですけれども、午前中で1件終わらせて、午後に1件終わらせて。
時間も掃除をしてた時とそんな大差はないと思うんですが、大体4時5時ですね。
まぁちょっと広かったり複雑な構造だったりすると、6時ぐらいまでかかることもありました。
特に大変だったのはロフトがあるワンルーム。
ロフトがあると天井がものすごく高いので、でかい脚立を使って貼る箇所があるんです。
僕はちょっと高い所が苦手だったので、そのロフトがある部屋のクロス貼りをする時は大変でした。
足がガクブル。
それでもクロス貼りはめちゃめちゃ楽しくかったです。
汚い部屋がどんどん綺麗になってく。
黄ばんでる部屋もあるので、それを真っ白にするととても気持ちがいい。
結構病み付きになってましたね。
忙しい時は土曜日もあったりしてたので、週6日になることもありました。
クロス貼りを任されてからおそらく2年近くですかね、やってたと思います。
大体リフォーム会社というのは、1つの管理会社から依頼を受けてこなす形になるので、そこからの依頼がなくなると必然的に仕事が減るといった感じですね。
ま、これはどこもそうだと思うんですけれど。
リフォーム会社の親方は、営業をしつつ仕事をもらってくるといった感じになります。
他の管理会社からも依頼があることもありますが、ルールが変わってくるのでちょっとややこしくなったりしますね。
あとは個人宅から営業して取ってくることもありました。
たまに和室をクロス貼りしてほしいというところもあります。
和室だと昔は砂壁が多かったので、砂壁をまず落としてそこに下地を塗ってくんです。
下地を塗ってクロスが貼れるように準備してから、クロスを貼る。
工程が増える形になりますね。
そういう工程も珍しかったので、楽しかった記憶があります。
クロス貼りは職人仕事なので、もちろん技術も必要なんですが、ほぼほぼ体力勝負です。
そして結構柔軟性が必要だったり。
天井を貼る時は体を剃って上を向いて貼ります。
下は脚立だったり足場を設置してやるので、かなりエビ反り状態でやってました。
体が硬いとちょっと大変かもしれません。
あとはよく切れるカッターを使うので、下手をすると指をスパスパ切ってしまう。
その辺は注意が必要でした。
切れ味が悪くなると、クロスが破けるので、刃を折って新しくするんです。
怪我に関してはなるべくしたくないという思いが強かったので、カッターの扱いはかなり慎重になってましたね。
なのであまり怪我をした記憶はありません。
ただ大抵帽子をかぶって仕事してたので、帽子のつばでその天井の角が見えなかったりとか、階段があったりとかした時に思い切り頭をぶつけることはちょいちょいありました。
たんこぶはできてましたね~。
リフォームの雲行きが怪しくなってきた
そのクロス貼りの仕事も途中までは調子良かったんです。
ただ、徐々に管理会社からの依頼が減ってきて・・・
おそらく他のリフォーム会社も競売で入ってきてるはずなので、どんどん値引き合戦になってきたんだと思いますね。
あとはクオリティの問題ですね。
安くていかに綺麗にというのがもちろん一番いいので、その辺りで大きい会社の方が有利になってきたのかなーと思ってます。
詳しいことは聞いてないのでわからないんですが、後半のほうは親方が管理会社に結構伺って話をしていたという記憶があります。
営業の方は大変だったんじゃないかなと。
その煽りを受けて、少しずつ仕事が減り、クロス貼りをしつつ掃除もすると言ったような形でした。
1人2役というか、まるまるワンルームを1人でやるというような形式になってきました。
そうするとどうしても負担が大きくなりますし、精神的に楽しくなくなってくるんですよね。
仕事も減ってくると毎日じゃなくなってきて、1日おきだったりするわけです。
「リフォーム会社もそろそろ難しいかな?」ということで、見切りをつけて辞めることになります。
掃除の期間を含めると、3年弱続けてたとは思います。
最後の方は大変でしたけど、仕事内容はとても楽しくて職人になったっていう気分ではありましたね。
あぁそうそう。
繁忙期で忙しい時は結構寝る暇がなかったりして、朝早くて夜遅く1日3件とか。
まぁ他にも職人いるんですけれども、お互いに現場を補完し合いながらやってた時は、もう意識が朦朧としながらやってた記憶があって、運転も危なかったですね。
しっかり睡眠をとらないと仕事もはかどらないですし、クオリティも下がりますよね。
その時はまだ若かったので、体力的には問題なくこなしてたのかなと。
今思うと若かったなーって感じです。
まとめ
ということで営業職から一転、クロス職人になってリフォームの仕事。
モノづくりと言いますか、新しい部屋にしていくっていう楽しさを味わえました。
もともとそういう職人仕事もやってみたかったというのもあったので、いい経験です。
もう何十年も経ってますが、その時に使ってた道具です、機械はないですけどクロス貼り用の道具はまだ持ってます。
もしかしたらやろうと思えば、今でもクロス貼れるんじゃないか~。
今でもあるんですが、引っ越し先を内覧して部屋を見るときは、先にクロスに目がいってしまう。
そのクロスがうまく貼れてるかどうか、継ぎ目がどうかとかついつい見ちゃうんですよね。
床も細かいところまで見ちゃったり。
それはそれでいい経験でよかったのかなと思ってます。
また機会あったら趣味で、ちょっとクロスを貼るのもいいかなとも思ったりしてます。
今回は営業職からクロス職人になった話でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
何か1つでもお役に立てれば嬉しいです。
また明日お会いしましょう。
フリータンス とどすぺでした。
昨日より0.2%の成長が共にあらんことを!
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@todospe55
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