見出し画像

【トドさんすう/ユーザーインタビュー】プログラミング能力検定(プロ検)の代表、飯坂正樹さん

 この度は、プログラミング能力検定(以下、プロ検)の代表、飯坂さんにインタビューさせていただきました!

 飯坂さんはご自身のXで、お子様のトドさんすうをプレイされている様子と共に、トドさんすうの良さについて数回投稿いただいており、インタビューをさせていただくことになりました。

インタビューの様子

 インタビューでは、飯坂さんが運営されているプロ検のことはもちろん、プログラミングに長く携わっている方からの目線でのトドさんすうの感想、またプログラミングとの相性など、いろいろ伺いすることができましたので、ぜひ最後まで読んでくださいね!


ー 飯坂さん、本日はお時間いただきありがとうございます!それでは早速ですが、自己紹介をお願いしてもよろしいでしょうか。

 私はプログラミング総合研究所の代表しております、飯坂と申します。私はプログラミング能力検定という検定を開発、運用するという仕事をメインにしております。ただ、それ以外にも、情報処理学会というところで子どもたちの情報教育のサポートをしたり、論文を書いたり、大学の方でプログラミングの授業をしたりという形で、プログラミング教育の普及に広く貢献するべく活動をしております。

プロ検とは何か?日本でのプログラミング教育の現状

ー では早速ですが、「プロ検とはなんぞや」となる方が多いかと思いますので、まずプロ検の紹介と設立のきっかけを教えてください。

 プロ検は、プログラミング能力のいわゆる尺度物差しのようなものを作りたいというコンセプトで作られたものです。なので、 もちろん検定ではあるので、例えば「それを持っていたら大学入試に有利になります」とか、「就職に有利になります」のような資格の面もあるんですけど、それより、プログラミングの中における1cmみたいな単位みたいなものになりたいと思っています。プロ検があることで、評価がしづらいプログラミングの力を世界中の人が同じ基準で測ることができる、あるいは証明することができる、そういうものを目指しています。

 それによって、個人が勉強していくときに、自分が今、世の中でどのレベルを学習しているかを、客観的に分かることができることを目指しております。実際に、国によっては、プログラミングを勉強しても働く先がない国もあるので、そういう人たちが、本当に一律の基準で、自分の今のレベルを証明できれば、オンラインでもプログラミングの仕事はたくさんあると思うんです。国を超えてリモートで仕事をゲットできるチャンスを掴める、または掴みやすくなると思うんですよね。

 なので、プロ検の特徴としては、今日どこにいても、どういう状況でも、同じようにプログラミングの力が測れるものを作りたいというのが、基本コンセプトでもあることから、結構、細かく条件分岐ができる、変数ができるとか、細かくその力を測れることができます。なので、プログラミングはjavaとかpythonとかのように言語がいっぱいあるんですけど、どの言語で受験しても同じように力を測れることができるので、特殊な言語のための検定ではなくて、pythonでもjavaで受けても同じように力が測れる検定です。

 設立のきっかけにもつながりますが、上記のような条件を満たした検定が世の中にほとんどなかったので、自分で作ろうと思いました。特に日本国内だと、プログラミングの授業が学校で行われ始めた中、評価が難しい現状もあるので、評価ツールを提供することで、教える側の負担も減し、究極的にプログラミングの更なる普及への貢献に繋がることを期待しております。

ー 日本の学校では評価が難しい現状とのことでしたが、その理由を教えていただけますか?

 はい、まずプログラミングって、算数とか国語のような科目と比べて、そもそも評価が難しい分野ではあります。また、つい最近、国の方針としてはプログラミングをやるということになってるんですけど、やはり学校の先生を含め、教える方がプログラミングが分からない状態で教えなきゃいけない状況になっているんですね。なので教える人も少なく、また、プログラミングの評価ができる人もいない状況ですね。

 親からの評価もそうなんです。親世代にはプログラミングの授業がなかったので、当然プログラミング関連知識がある方が多いわけではないじゃないですか。なので、子どもが学校でプログラミングやることになって、子どもたちがなんか勉強してるみたいだけども、算数とか国語とかとは違って、子どもが何を、どの段階で今勉強しているかが分からないので、いわゆるブラックボックスなんですよね。

ー なるほど。聞いたところ、教えられる先生が多くないとのことは、小学校での英語の状況に似ているのではないかと思いました。しかし、英語は塾やアプリなどでいくらでも学習ができますが、プログラミングってなると、そういうのも難しい状況ですものね。

 そうですね、おっしゃる通りです。

ー ところで、プロ検のお話に戻りますが、プロ検を受ける方の平均年齢はどれくらいですか?

 これまでは小学校3年生~高校3年生が多いです。 民間のプログラミングスクールや学校での受験が多い為です。 ただ、最近は専門学校の学生さんなど、専門性の高い教育機関での採用も増えており、 徐々に大人にも浸透してきています。

ー なるほど!それだけ学生からの需要が高いようでしたら、今後はおっしゃる通り、大人の方からの需要も自然と増えていきそうですね。あと、年齢制限と言いますか、何歳から受けられるんですか?

 特に年齢制限はありません。小学校1年生から受けている方もたくさんいます。 またプログラミングの概念自体は年齢を問わずトレーニングの量で身に付くことが プロ検の受験データの分析からもわかっています。 例えばプログラミングスクールで週に1回1時間プログラミングを学んでいる小学生は 学校で年間10時間しかプログラミングに触れない高校生よりもプロ検のスコアが高いです。

トドさんすうの利用状況について

ー 次はトドさんうに関してのご質問なんですけれども、そもそも始めたきっかけを教えてください。

 長男が算数が結構好きで、よく家で算数の問題とか、学校の宿題など、楽しく算数をやってるのを見て、5歳の次男が「自分もなんかやりたい」って言い出していたんですね。それで、親が問題出して答えたりとか、紙のドリルを本屋さんで買ってきてやらせたりとかしてたんですけど、一方でスマホのゲームも大好きで、やっぱりそのスマホに触ってる時間を学習にできたらいいなと思いました。そのため、良い算数のアプリがないかなと思って、探して、いくつかやらせてみたところ、トドさんすうに1番はまったというか、気に入ったみたいだったので、そのまま続けさせていただくことになりました。

ー そうだったんですね。それでは、利用状況の方なんですけれども、利用頻度はどれぐらいで、ルーティン化はどのようにされていますでしょうか。

 利用頻度は、ほぼ毎日です。ルーティン化という意味だと、 子どもを保育園に毎朝連れていくんですけど、自転車に乗せていくので、その自転車に乗ってる5分間ぐらいですかね。 その間やってるっていうのが基本的なやり方で、週末とか時間があればもっとやる時あるんですけど、基本的には平日の朝5分ぐらいやっているという感じです。

ー 自転車の上で!珍しいですね。あと、利用開始してから子どもに起きたちょっとした変化とか、目に見える変化があったりしましたか。

 変化は本当に感じられていて、今5歳なのに、もう割り算の概念まで 理解し始めているんです。トドさんすうやる前は、足し算はなんとなくわかっていて、引き算をも簡単な1桁の引き算ぐらいは分かる時があるぐらいのレベルだったんですけど、トドさんすうをやってから、割り算のその概念、例えば10割る2とか、それは10の中に2が何個あるってことだよねという風に言って来るので、自分の頭の中で考えて答えるところがすごいなと思いました。

 日本だと、小学校で割り算習う時って、まず掛け算を、日本だと九九っていうのがあるじゃないですか。 9掛ける9の答えをまずとにかく覚えて、そこから逆算で割り算をやっていく流れになると思うんですけど、もう割り算を割られる方の中に割る方の数が何個あるからという風に、ちゃんと概念から組み立てて考えられるようになったのは、本当にすごいなと思いますね。これができてるってことが、自分でもなんか嬉しいみたいで、保育園の先生とか、友達とかに、「自分はもう割り算もやってるんだよ」という自慢をしてて(笑)、どうやって覚えたか聞かれたら、「トドさんすうやってるんだよ〜」って答えるらしいんです(笑)

ー それはかわいいですね!(笑)

 そうですよね。また、自分ができること、できるようになったってことがすごく嬉しいみたいで、それが自分への自信がついたっていうのも、大きな 変化かなと思います。

飯坂さんのお子様の割り算のゲームをプレイしている様子。
数をビジュアルで確認でき、単純計算ではなく、概念を理解するに効果的。

飯坂さんが語る、『トドさんすうの強み』とは

ー なるほど。勝手に遊んでたら、それが身について、 それで自分はできるんだみたいな、そういう感覚が身についたのはすごく良い循環であり、嬉しく思います!では次の質問ですが、トドさんすうの良い点をお子様が数ある他のアプリの中、なんで一番ハマったかという点を含め、教えてください!

 良い点はもう本当にいっぱいあるんですけど、まずデザインですよね。デザインがすごく、色使いもポップな感じで、かわいいキャラクターもたくさんいて、子どもがすごく好きなデザインであるということですね。やはり子どもからするとデザインが最初に目にするところなので、ここがまずはよかったと思います。

 あとは、UIです。直感的に子どもにとっても、誰にとっても、すごく分かりやすいので、マニュアルのような説明とかを見なくても、ぱっと見ればやり方がシンプルに理解できるという、その直感的なわかりやすさ。それは、子どもにとってすごくハードルが低いと思います。

 あとは、ゲーミフィケーション要素ですね。ちゃん、クリアしていく時の達成感を感じさせるところと、次のステージに行くようなクエスト的なものとか、あとタイムアタックみたいなゲーム性とかのあたりのようなところです。なので、子どもにとってちゃんと達成感を味わわせてくれたり、次に行きたいと思わせるような、そういう仕掛けが上手だと思いました。

 あとはバリエーションがあるのがいいなと思いました。トドさんすうってミニゲームがいっぱいあるじゃないですか。なので、子どもが飽きないですよね。例えば、ここまでこう、いろんな種類が入ってるアプリってあんまりないんじゃないかなと思います。なので、1つのものが飽きても、次のやつをやるとできたりするので、その辺も、飽きなさと言いますか継続に繋がってるのかなと思ってます。なので、これらが総合されて、本当に「遊んでたらそのままいつの間にか算数ができるようになってる」という感じなので、理想的な教育ツールというか、遊びの延長、ゲームの延長で勉強できるという、本当に理想的なアプリだと思います。

ー ありがとうございます!ちなみに、お子様は今トドさんすうの中のどんなコンテンツにハマってるんですか?

 今ハマってるのが、この数のバランスっていうシーソーみたいなゲームにすごいはまっていますね。ただ、これよく見てみると、結構難しいと思うんですよね。でも自分で試行錯誤しながらやっている感じです。ただ、本当は最初の時、1個1個入れてみれば、いつか当たるっていうやり方でやってやってたんですけど、今日とか見てたら、片方に数字入れて、例えばこうやったらこっち側が18になるから、、ってことは、こちも18にしなきゃいけないから、18から10を引くと。。。みたいにちゃんと考えるようになっているので、それもすごいなと思いました。

 なので、また、先ほどのUIのお話にも重なりますが、シーソーゲームでのように、数字が上に出るから、それが考え方をちゃんとサポートするといいますか、自然に正しい考え方を導いてくれるような役割をするので、そういうところでもやっぱり、UIと演出というのが理解しやすく、細かく考えられて作られたなと思いますね。

ー プログラミングに携わられている方ならではの、細かいインサイトありがとうございます。やはりトドさんすうは、そもそも子どもの中でも学習が難しい子ども向けに作られた背景もあるので、そのように細かい設計にはなっています。ところで、トドさんすうをプレイしている子で、当てずっぽうに答えていることに対して、ちゃんと成長しているのか懸念されている方もいらっしゃいますが、おっしゃる通り、そういう考えをサポートしてくれるところがあるので、効率のいい解き方を考えて、飯坂さんのお子様のように変わっていきそうですね。

 そうですね、たぶん今みたいな流れの学習方法って、紙の教材だとできないと思うんですよね。1個1個書いて消したりとか、めんどくさいじゃないですか。なので、やっぱりアプリでは、サクサク気軽に試してみるのができるっていうところも、今の時代というか。そういう技術と考え方が合わさったと思いますね。

数のバランスゲーム(シーソー)の例。
最初は難しく思われることもあるが、試行錯誤を重ねて、原理の理解をサポートする。

トドさんすうとプログラミングの相性は?

ー トドさんすうとプログラミングの相性はどう思われますでしょうか。

 プログラミングの中にも算数というか数学の概念が入っているので、すごく分かりやすいところで言うと、四則演算、足し算、引き算、掛け算、割り算とか、大小の概念などは必ず出きます。だから、プログラミングの概念でもありつつ、そのベースである算数、数学の概念がないとプログラミングができないので、そういう意味だと、算数を勉強しておくと、当然、その部分をクリアしているので、それをクリアした上で、プログラミング特有の繰り返しだったりとか、算数の大小とか、条件を使った分みたいのをやっていくんですね。なので、算数の概念があれば、当然そこにプログラミング保有の概念が積み上がっていけるので、より早く習得できると思うんですよね。

 そういう意味で、ちゃんと小さい頃から算数の概念をしっかり理解しておくと、プログラミングに行くときのハードルが下がるので、すごく相性がよくて、もう本当に必須の関係性なんですね。プログラミングをまだ勉強させたい親御さん、保護者の方とかでいらっしゃっても、まずやっぱり算数ができないと、そもそもプログラミングやってもしんどいと思うので、そこは絶対にやらせた方が いいと思いますね。

ー ありがとうございます。やっぱり、計算がどれだけ早いとかよりかは、概念をどれだけしっかり理解しているかというのが大事になってきて、そういう意味では、トドさんすうだと概念を学べるところが多いので、相性は良さそうですよね。

 本当にそう思いますね。確かに、計算の早さをトレーニングするような教材も、もちろんありますけど、トドさんすうが概念をしっかり理解させて、考え方をちゃんと導いてくれるってところがすごくやっぱりいいですね、相性的にも。

これからの時代、プログラミングは更に重要になる

ー ところで、なんでプログラミングはやっておいた方が良いと思いますか?

 まず、これは世界的にそうだと思うんですけど、プログラミングは仕事をする上で、これからどんどん必要になるスキルであり、それがなくなることはしばらくないんじゃないかなと思ってるんです。なので、仕事をする上ですごく有利というか、必要になるスキルであると思っておりまして、エンジニアになるんだったらもちろんそうですし、エンジニアにならないとしても、例えばエンジニアと会話ができることによる価値というのはすごくあると思います。

 なので、最近だとノーコードって言って、プログラミングしなくてもある程度、パーツを組み合わせればシステムが組めるような仕組みっていうのもあるんですけど、ただ、そういったものを使う場合でも、やはりベースにプログラミングのスキルがあった方が、よりいいものが作れます。なので、決してプログラミングがいらなくなるっていう状況ではなくて、プログラミングを分かった方がより有利な時代になっていくので、本当に一般教養としてもプログラミングは知っといた方がいいなという風に思いますね。

ー よくAI時代だからもうプログラミングは、全部AIがやってくれるからいらないよとか 言ってる方もいるんですけれども、逆にもっと大事になりそうな可能性が高いということですね。

 はい。 プログラミングの概念を知ってれば、AIを使って多分自分のアウトプットを10倍にも100倍にもできる時代になるので、益々やっといた方が、なんて言うんですかね、夢が広がるというか、自分の価値を上げられると思います。


以上、プログラミング総合研究所の代表、飯坂さんのインタビューでした!

飯坂さんからは、実際ご自身のお子さまからの経験をもとに、また、もともと算数が好きな方でもあることから、トドさんすうの良さを多角度からたくさん語っていただき、誠にありがとうございました!

また、記事内でもお話いただいた、プロ検に関しましては、飯坂さんのお話の通り、小学生でも受けられるレベルであり、また、毎月受付されているとのことでしたので、もしご興味ある方はぜひ、以下のサイトで確認してみてください。ちなみに、サンプル問題はこちらで確認できます!👀

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集