献血って何のため?
皆さんにとって献血は、何でしょうか?
街頭で献血しませんか~の声を聞いたことありますよね。身近な方に聞くと、”献血についてよく知らない”、”キッカケがない”、”動機があれば”と言った声があります。そんな方に向けたnoteです。
私は、20代から献血を始めて、これまで20年以上継続して献血をしてきました。回数で言うと400ml献血を50回程度です。
ちなみに400mlの献血は、毎回3か月(12週)のインターバルが必要で、1年で3回まで可能です。4回目は半年間の期間を開けなくてはいけません。2年で6回が可能です。なのでざっくりとした単純計算で、50回するためには、20年かかります。
自分で言うのも何ですが、もはやプロの領域です。献血に行って、同じ献血ルームで、”私はじめてなんです”という人が近くにいると、”よく来たね~1エライぞ”っと心の中で応援して常連客の気分になりますw
そんな私ですが、これまで献血について、振り返り献血とは何のため?について考えてみます。
【20代】
献血センターに行くと、病気じゃないのに病院のような雰囲気があって、非日常の空気が味わえる。飲み物も飲めるし、漫画本読み放題。若い私にとっては、たまに漫画喫茶に行く感覚に近かったのかもしれません。
あと、”俺ちょっと時間あるから献血してくるわ”と知人に伝えると、”あいつ仕事も遊びも一生懸命で、そして献血とかもやってる”、”なんかあいつ良いことしてるぞ!”と、思われたかったのかもしれませんw
20年前はSNSなどはなかったのですが、今でいう”いいね”や”フォロー”をたくさんもらいたいという気持ちと同じ性質な気がします。
特に誰かのためにといった気持ちよりも、**”注射なんて少しも怖くないし” **という気持ちの方が強く、今思えば単にいろいろ経験したいという若者独特な好奇心だった気がしますね。
【30代】
ふとある時に、NHKのプロジェクトXという番組で、日本骨髄バンクの設立に尽力された大谷貴子さんの番組を目にしました。
それまでは惰性で続けていた献血ですが、この骨髄バンク設立の番組を見て骨髄バンク、そして改めて献血について気づき、自分で調べました。
その結果、
”血の病気で困っている人がたくさんいること”、
”献血だけでも輸血や病気の方に役立てること”
”献血や骨髄バンクなど、私たちの身近には気軽に人助けができる仕組みがあること”
を学びました。
ちなみに番組を見た翌日に骨髄バング登録のために献血センターに走ったことを今も鮮明に覚えています。
(骨髄バンクの登録は、献血センターで可能です)
それから10年以上たった今も定期的に献血に足を運んでいます。
その後に
”骨髄バングのドナーの連絡が届き、検査入院前日に大学病院で弁護士立ち合いでサインする”
”献血30回目の記念品を、何気なく両親に送ったところ親が涙して喜ぶ”
”後輩を無理やり昼休みの献血に誘い、後輩が献血中に貧血で倒れて、仕事に支障が発生し、人事担当者にこっぴどく怒られる”
など、いろんな経験をしました。
これらのネタは、今後noteに書くとしますね。
【40代】
40回を越えたあたりから、赤十字で閲覧可能な自身の血液成分の変化データが、健康管理に役立つことに気づきました。
(赤十字のサイトの私の過去データ抜粋)
このような推移データが、献血毎に成分別に確認ができます。
年に1回の健康診断はもちろんですが、数か月毎に自分の体調の検査が可能になることに気づきました。
長くなりましたが、まとめると、
20代は、かっこつけるため、
30代は、人のためになることに気づき、
40台は、自分の体調管理のため、
というために献血を続けて来ました。
ところで、メリットばかり記載して、そんなこと言われても、注射はいやだし、デメリットもあるでしょ?と言われそうですね。
はい、はっきり言って、私も未だに注射は痛いし、この時期(冬場)は、献血後に手足が冷えます。
でも、提供者ではなく逆の立場で考えると、もし自分や自分の大事な人が
”手術時に輸血などの血液が不足していたら”
”急性の骨髄性白血病になった時に、一致するドナーがいなかったら”
などのケースを想像すると、とても実感がわきやすいです。
先日、テレビで骨髄バンクの方が、”明日私が急性骨髄性白血病になるかもしれない”と白血病がいかに身近な関係性か例として言ってました。
そうです。こればかりは、誰しもが身近な問題なのですよね。
最後に、
私そうでしたが、ついつい”何のために”を探しちゃいます。動機はいろいろあってよいかと感じます。
ただ何となくですが、
見知らぬ誰かのために、ちょっとだけ勇気を出すことは、素敵なこと
に感じますし、そんなことが多くあれば、世の中がちょっとあたたかくなると思います。
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