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地元のニュースは忘れたころに新聞に載るのはPR的に上手く活用できるのでは?

「そういえば…」とAは切り出した。

いつもの他愛のない話だろうなと思っていたら、先月の障害者全体啓蒙チャリティーウォークの記事が最近新聞に載ってたよ、と言う。

あれは、確か4月26日の金曜日だった気がする。

3週間も前の話だ。

それを最近だと??

そのときは、ふっと鼻で笑って2人でそんなのでニュースと言えるのかねと笑ったのだけど、よくよく考えるとこれはなかなか使えるのではないかと思い始めた。

そういえば、少し前に地元の名士的な人が亡くなってかなり大きな規模の告別式が営まれていたけれど、その記事も式から1週間か2週間後にでていたように思う。

この国には2誌、紙の新聞社があってたしか毎週火曜と木曜日に発行されている(各々週1回だったかも…)。

広報担当者として、メディアと付き合うというのは非常に大事なことだ。彼らは我々の声を遠くに、そして多くの人に届けてくれるスピーカーだから。

それで、ここに来た当初、そういう基本情報をさっと調べて新聞社にアプローチする前にいったいどれほどの人が新聞を読んでいるのかチェックしようと街中を見て周ったいた。

これは反省なんだけれど、夕方になっても新聞売りの人の在庫が結構残ってて、街中で新聞を片手に持ってる人も読んでる人もいなかった(当たり前か)から、あんまり意味ないのでは?と早々に判断してしまっていた。

露出が期待値を下回るのでは?と思った。

広報PRとは、まず自分たちのこと(or考え)を知ってもらうということが大事で、メディアに露出はほぼ必須になってくる。だから露出量というのは気にするところ。

ぼくの場合、視覚障害者協会の考えと視覚障害の啓蒙活動しないといけないわけだけど、ざっと調べたところ定期的にメディアに載るような戦略は取っておらず、メディアが取り上げやすい取り組みも行っているわけではなかったから、実際に取り上げてもらおうとすると労力がいる。

その労力と露出効果を考えたときに、めんどくささが勝ってしまった。

たいして売れない+次週に違う話題、となると効果はかなり限定的だと。それなら、ローカルのネットメディアにアプローチして取り上げてもらった方が、半永久的にネット上に存在し続けるだろうからその方が、露出的に良いのではと思った。

若い人はそういうネットニュースを結構見ているようだという情報と実感もあったから。

というわけで、ネットで取り上げやすい話題とぼくたちが発信したいことをまとめるということを最近やっているわけだけど、ふと、その紙媒体もうまく使えるのでは?と昨晩ベッドに入った時に思い始めた。

どういうことかと言うと、今回の例でいうと、チャリティーウォークを開催した。当日はみんなの注目を集めた。価値観までは伝わらなかったろうが、こういう人たちがいるんだという認知には一役買った。

人間は忘れっぽい生き物だから、娯楽と話題に乏しいここセントビンセントでもおそらく2~3日は覚えている。

そして翌週、ないし翌々週の忘れたころ新聞に写真付きで詳細な記事が出る。

これ情報の復習をすることになって記憶に定着し易くなっていると考えて良いのではないかと。

そして、露出もイベント当日だけでなく、新聞の一面を飾れば1週間ほどは街中いたるところで見ることになるから、それって決して悪くないのでは?とも思う。

さらに言うと、新聞を買う層って教養のある人達だから何かしらのアクションを期待できる層だろうしそのパワーもある。購買にも結び付くかもしれない。使わない手はない。

というわけで、ネットメディア一択で我々の考え方を取り上げてもらって発信していこうと思っていたけれど、めんどくさくても手広く地道に活動しようと考え直した。

問題は、それらを全部ぼく1人で少なくとも当面はやらないといけないことだ。それが一番の問題だ。

だって、こういう方向でやっていきましょうで決めて実際に行動するのぼくしかいないんだもの。組織じゃないんだもの。

一体何足わらじを履けば良いのだ…。

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