「カリブの人は陽気」って正しくなくて、彼らはしんどいことから逃げてるだけ
何人かのボランティアで話していたとき、相変わらずカリブは治安悪いですよねという話になった。それくらいしか新しい話題がないとも言える。先日、殺人事件発生率の高い国に住むとはどういうことかというnoteを書いたけれど、実際世界ランキングを見るとトップ20のうち中米カリブ以外の国って2ヵ国しかない。カリブ、マジで治安悪い。
ぼくは、ついカッとなったときに身近に殺傷能力の高いモノ(ナイフや銃)があるから殺人事件発生率のランキングが高いだけじゃないか説を持っていたりする。少なくとも、言葉通り、データ通り地獄のように治安悪いとは思っていない。
だって、付き合ってた男女がケンカして彼氏が彼女を殺してしまったみたいなニュースって日本だってたまにあることだし、ぼくが学生の頃は彼女が彼氏に包丁を向けるなんて話もけっこう聞いた。
だからカリブの人が特別血気盛んだとか野蛮だとかは思っていない。けっこうフラットに見てる。人種とかの問題じゃなくて、武器が身近にある環境の問題だろうなと。
けど、ある人が「カリブの人って感情のコントロールができないんですよ。みんなカリブは陽気だって言うけど、そうじゃない。しんどいこと、つらいことから逃げて楽しいことしかしてないだけ。我慢して何かするっていう能力が欠落してる。だから感情のコントロールができないから、すぐ自制心失って殺しちゃう。」ってボソッと言ったのが妙に腹落ちしてしまった。(※)
なんとなく感じていたことをうまく言語化されたような感じ。あまり認めたくないことだけれど、あながち間違いではないと思ってしまった。完全に否定できない。だって、ぼくが聞いてきた彼氏に包丁向けるってのも実際に刺した例は身近では聞いたことないから。あくまで威嚇、「私は本気だぞ」というポーズだろうから。
もちろん、みんながみんな感情のコントロールができないとか、それに比べて日本人は自制心があるとか言いたいわけじゃない。けど、できない人の割合が多いとは言えるかもしれない。
そして、口だけで手を動かす人が少なくて物事があまり進まないとかもそれに起因するのかもなと。それによって、できる人はその環境じゃやってられないから国外へ行くんだろうなと、結局国内に残るのは口だけ達者なレントシーカーだけみたいな負のサイクルがあるんじゃないかというワーストシナリオまで浮かんでしまった。
まあもちろんそれって、日本のいけてない地方にも言えることだから程度の差こそあれ抱えている課題は同じだとぼくは思っている。
日本では、ぼくが尊敬するコミュニティデザイナーの人たちは、その地方を変えたいと思っているやる気があったり潜在的なカリスマ性のある現地の人を探して、その人の心が折れないようにサポートしたりしてプロジェクトを回している。
だからぼくたちも、それぞれのエリアにいる腐らずに頑張っている人を見つけてサポートして環境を少しずつ変えていくのがセオリーなんだろうけれど、言うは易く行うは難し。
それぞれいろんな事情があるだろうから、そう簡単に物事は進まんのだろう。
※ ぼくはもっと身も蓋もない仮説をもっているけれど、今回は本筋とは逸れるし、結構過激な発言になってしまう可能性もあるからやめておく。