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ロンドンのマーケットでまちづくりに思いを馳せた
London bridge駅からTower bridgeと逆の方に少し歩いたところにある、Borough Market(日本名はバラ・マーケット)に行ってきた。
グーグルによるとイギリス国内最大規模の食品市場らしい。映画「ブリジット・ジョーンズの日記」のロケ地にもなったんだとか。
チーズや、
野菜と果物、
魚や肉の他、はちみちやオリーブオイルなどいろんな専門店が軒を連ねていて、平日の昼過ぎは主に観光客で賑わっていた。
住民向けの食材屋の他にも、食べ歩きできるような、軽食、ポルチーニのチーズリゾットや、オイスターや、パエリアや、パイなどよい香りのするそそる一品たちがたくさんあって、観光客の注目を集め、次々と絡めとられていた。
もちろん、ぼくも写真を撮っては、
食べ、
写真を撮っては、
食べた。うまい。
このマーケットが観光地になっている感じ、バルセロナのボケリア市場に似ている。ボケリア市場ももともとはバルセロナの住民の台所で、毎日新鮮な食材が各地から届いていて、観光客もタパスといって小皿料理をちょっとずつ楽しめて大変楽しくおいしく財布にも優しいのに気づくと結構な額を使ってしまう魅惑の場所。
ぼくもバルセロナ滞在中は結構な頻度で訪れていて(朝飯と晩御飯とか)、まさにそのリピート率の高さが観光とかまちづくりを仕事にする人たちの間で話題になっていて(なぜなら世界遺産などの観光地は一度訪れてしまえばそれっきりだから)、その影響を受けたんだろうなと思う場所が日本にはもちろん、世界中にある。
偏見だけど、たぶんここBorough Marketもそのうちの1つなんじゃないかと思う。そんな気がする。
ぼく、東京で働き始める前の関西にいたころ、ちょうど、コミュニティデザインに有名になった山崎亮さんが情熱大陸などのメディアに出始めてからの数年間は、まちづくりとか地域活性化みたいなことに興味があって、けっこういろんなところに顔を出していたりしたから(古民家再生もちょっとやったりしてた)こういうところは結構気になる。
たぶん、日本の豊洲市場に求められていることも、魚の解体ショーなんかじゃなくて食べ歩きできるワンコインくらいの軽食の充実なんだろうなと思う。
京都の錦市場もほんとはそういうのが求められているのに、ちょっとずつ変わってはきているけれど、まだまだ食べ歩きのバラエティーが少ないなと思う。惜しい。金沢は結構良かった気がする。でもたぶんそれは規模が他に比べて小さいから相対的にバラエティーに富んでると感じただけかもしれない。
でも、観光客に特化も結構危うかったりする。ボケリア市場も観光客が増え過ぎて地元の人が買い物できないという問題が起きていたり、そもそもマンションの住民は家賃が上がって住めなくなってたり、物件オーナーはAirbnbの方が儲かるから街に人が住まなくなってきてたり、と課題は多い。
なぜ地元の住民が観光客よりも大事かというと、その土地の文化を作っているのはそのコミュニティの人たちであり、そこには住民も含まれるからだ。
ここロンドンは、週末とかハイシーズンはどうなってるのか知らないけれど、ぼくの訪れた平日のごく一部の時間帯を見る限り、そこまでの混乱は起きてないのかなと思う。バランスをうまく取れているのかもしれない。
昼間や週末は観光客メインで、朝や昼のランチタイムを過ぎた時間からはローカルの人向けになるのかもしれない。自然と住み分けができているのかもしれない。
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