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ペーパーバスケットを来月試験的に売ってみる!

読者のみなさんは2か月ほど前の俺はこれで1発当てるぞ!というnoteを覚えているだろうか。

ぼくは粛々とチャンスを伺っていた。果たしてこの国でも売れるものだろうか、と。

9割セントルシアと同じ文化といっても、経済力には少し差がある。購買力にも当然差がある。

加えて、セントルシアに来て間もないこと街歩きをしたときに、欲しいものがあるかどうかはともかく、セントルシアより売っている物の種類が多いと感じた。

セントルシアでペーパーバスケットがバカ売れしたのは、ペーパーバスケットのような入れ物やドライフラワーを入れる花瓶が売ってない(花瓶サイズの大きなペーパーバスケットを作って売っていたらしい)or高価だということが多分に影響しているように聞こえた。

で、ここセントビンセントではプラスチックの入れ物は結構入ってきていて売ってる。ステンレス製のものも売ってて、お値段13EC(550円ほど)。決して高くない。

朝晩に、乾季にも関わらず雨がほぼ毎日降るというのもあって、この国でペーパーバスケットを売るのは結構難易度が高いんじゃない?と思い始めていた。

そういうこともあって、まず作ってみる以前にこの国の人たちの可処分所得がどの程度なのかを知りたいと思ってデータを探すでもなく探してたんだけれど、たぶんない。

可処分所得が想定より上であれば、安価な類似品があっても売れるチャンスはあるし、できる限り価格を高めに設定して利益率上げたいと思ったんだけれど、平均所得ですらないんだから仕方ない。

とりあえず1つプロトタイプを試作してみて何人かに見せて反応を見てみようと思った。

というわけで、試作。

初回が、下記のものでシンプルに円柱。

野暮ったい感じで、ホストファミリーは絶賛してくれて、なんだったら作り方習いたいとまで言ってくれたけれど、目新しさはあっても実際の用途を考えたときに円柱ってどうよ?という気がしてフルーツを盛れるようなお椀か皿タイプを作るべきだなと思った。

それで、徐々に広げて編んでいけば良いんだからできるだろと思い、オリンピック協会から古い雑誌をいくらかもらってきて試作を開始。

できたのが、これ。黄色なら黄色、黒なら黒でまとめて同じところで編んでどんなパターンになるのかを試したりした。

粗さは目立つし、きれいな円錐をイメージして案だけれどかなりいびつな形になってしまった。

試作品だからとりあえずこれでよいかと思って、ファビーナ(秘書)に見せたら絶賛、スタンリー(会長)もわざわざ事務所に見に来て触って、きれいに作ったねと褒めてくれた。

そのあと、スタンリーは周りのいろんな人に言ったのかいろんな人がどんなものかと見に来た。

雑誌がこんなふうになるなんて想像もつかなかっただろうから素直に驚いているんだろうと思う。

勘違いしてはいけない。

すごい=欲しい!ではないのだから。

反応は悪くない点は評価できるけれど、正直社交辞令だろうから本音のところがわからんなぁ。

視覚障害者の人たちにいっぱい時間使って教えて、いっぱい作ってほぼ売れない、期待した利益上げれないってなったら、今後協力してくれなく可能性あるからリスキー…

というのが頭の中を巡ってたんだけれど、今日、オフィスの点検に来た若い兄ちゃんがペーパーバスケットを見て、これ良くない?って同僚に話してるのを聞いて考えても仕方ないし、待っていてもデータはやってこないからとりあえずやってみるかという気になった。

まずはぼくが作れるだけ作って来月の視覚障害理解月間で売ってみて、それをもとに判断しよう。売上げが上々であれば、事業としてみんなに協力してもらって(技術的ハードルは結構あるけれど)売って協会のお金を増やそうと。

あと、クルーズ船からの観光客のイクスカーションでちょっと立ち寄ってもらえるコンテンツの1つとして利用できるんじゃないか、それによって寄付を募ることも売上に貢献してもらうこともできるかもしれないという青写真も描けてきた。

というわけで、来月の販売に向けてしばらくペーパーバスケット職人になる。

理想は月間売上100個(15EC × 100個 = 1,500EC(約63,000円))

目標は50個。

クルーズ船のシーズンはほぼ終わってしまったから外国人向けは11月~12月まで動きはないからしばらくは内需に頼らないといけないわけだけど、その分協会のPRにもなるから、いろいろアピールしていきたい。


#DAY85

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