競技人口は悪くないからポテンシャルはあるんだよ
土曜日、快晴!
先週に引き続き、バスケ教室に顔をだした。
一度きちんとどんな活動をしているのかしっかり見たかったのだ。
10時から12時までのプログラムで、先週と同じようにぼくたちは9時に集合して現地に向かう予定だったのだけれど、どういうわけか10時40分に着いた。
こんなに遅くなったんじゃ、せっかく晴れてもみんな帰ってしまったのでは?と思ったけれどそんなことはなかった。
人数こそ、ぼくの想像より少なかったけれど待ってた。
どんなレベルなんだろうと興味があったんだけれど、ものすごく初歩の初歩で、これまたぼくが想像していたストリートバスケで鍛えてるバリバリの云々というわけではなかった。そもそも小学生だし。
活動
ウォーミングアップ兼ねて、コートの端から端までドリブル。
緑のTシャツのリアは170㎝は確実にある大きなお姉さんで、ぼくは18歳くらいかなと思ってたんだけれど、まさかの13歳!とても驚いた。かなり大人びて見える。
赤い帽子の女性は、女子のナショナルチームの人。185くらいある。デカい。
この日は、体感トレーニングを兼ねたバスケの基本姿勢でボールを身体の周りを転がしたりバウンドさせたりということをやり、ちょっとしたボール取りやドリブルレースのゲームやパスの練習をやって終了。
みんなほんと初心者でドリブルもままならない。
ぼく黒人は先天的にバスケめちゃくちゃ上手いっていう偏見が無意識の内にあったようだ。そうだよな、誰もがヘタクソから始まるよな、当然そうだよなと、人間だものということを改めて感じた。
現状と展望
ここセントビンセントで人気のスポーツはサッカーとクリケット。どちらも植民地時代の宗主国由来のスポーツでウィリアムはあまり快く思っていないらしい。
バスケはマイナースポーツだけれど、競技人口は1,000人以上はいるようで、これは悪くない数字だという。それに、サッカーは弱小だし、クリケットは国代表というのはなくて西インド諸島諸国連合の合同チームになってしまうのと比べ、バスケはジュニアチームからメキシコなんかに合宿に送り出しているらしい。
NBA選手も1人でているし、その他にも海外リーグでプレーする選手が何人かいるようでセントビンセント人には向いているスポーツと言えるからポテンシャルはあるようだ。
ところが、学校にバスケのゴールが設置しているところが少ないし、もちろん体育の授業でバスケをやることもないからバスケを好きになるきっかけがそもそも少ないのだという。
たしかにそれはもったいない。
自身も選手だったウィリアムは国のバスケのレベルの底上げのためにこういう初期からバスケ人口増への地道な活動をしているというわけだ。
それにしても、雨降ったら人集まらないし、野外だからコートはびちょびちょ、設備少ないっていう状況からよく海外リーグでプレーする選手何人も輩出できたなと思う。
先天的に身体能力に恵まれてたら、努力で補える部分には限界あるから勝てないよなぁと羨ましく感じた。
もちろん当人はぼくなんかには想像もつかないものすごい努力をしたんだろうけれど。
それでも、それでも…と思ってしまうのはきっと嫉妬なんだろう。