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水素界隈に立ち込める暗雲?Vol.35

ハイライト


欧米で大きな水素プロジェクトが相次いで頓挫したというニュースがでている。アメリカとスウェーデンのプロジェクト。

アメリカのPrairie Horizon Hydrogen projectはブルー水素とアンモニアの主要施設となることを目的に推進されていたプロジェクトで、総事業費20億ドル(約3,000億円)。半分の10億ドルの国家予算が投入されていたのに、推進していたMarathon PetroleumとTC Energyは合弁を解消すると発表した。

北欧の再生エネルギー大手のØrstedはスタートから2年でFlagshipONEプロジェクトを中止すると発表した。

前者は特に説明のないアナウンスなのだけれど、後者はグリーン水素からメタノールを製造するプラントの開発していて、海運業界にクリーンな水素ベースの燃料の代替を供給することを目的としていたんだけれど、ついぞ需要が生まれなかったとして、ヨーロッパのグリーン燃料市場の停滞を主要な理由として撤退を決定したようだ。

水素はClimate tech の注目で有力領域で、特に重工業の脱炭素の目標を達成には欠かせないものとされいて、日本でも特区ができたりと、政府プロジェクトが動いている。

なんてたって、最大でエネルギー関連のCO2排出量の25%カットできるとされているから。

もともと社会実装には時間がかかるイメージを持っていた。核融合より少し早いくらい?

が、プロジェクトが中止されているのは期待値調整を間違えたのではないかと思っている。

そういえば、ぼくは去年からClimate tech のビジネスマッチングを仕事で手伝っていて、去年は水素やメタネーションの技術を持ったスタートアップを紹介してほしいと企業から言われていたのだけれど、今年はそれがない。見事にゼロ。いまのところ。

この1年で何があったのかわからないけれど、ずっとコストが高いと言われてはいる。コストダウンしそうな未来が見えないのかもしれない。

神戸に水素ステーションがあって、オーストラリアからグリーン水素を移送するテストを行っているけれど、同じようにテストしてる韓国では現状30ドル/kgになるとのことで、当初考えられていた額の5倍になっているという。これが2050年まで18.25ドル/kg程度と推計されている。

この数字がなかなかに厳しいのは、これまでこの水素の値段は2030年には5.5~18.40ドル/kgに収まるだろうと考えられていたから。

水素にはその由来によって色がある。グレーやブルーやグリーン。グレーやブルーは火力発電などのエネルギーを用いて生成された水素で、グリーンは再生エネルギー由来の電気で水を電気分解してつくられたもの。当然、グリーンが推奨となる。このコストが現状めちゃくちゃ高い。

冒頭で水素は重工業の脱炭素の期待の星的なことを書いたけれど、現状、鉄鋼生産だと、化石燃料ベースのエネルギーと比べて30-40%高い。これは、まあ呑めない。

日本は、天然ガス資源がないから水素技術は実装できればめちゃくちゃありがたい。故に、大規模に投資(しようと)している。

日本政府も価格低下が進みにくいものだという認識はあるようで、大規模な需要がありそうなところを中心にサプライチェーンの最適化を測ろうとしている。そうして、大規模安定供給網を整備し水素市場の形成を促そうとしているようだ。

参考



読書記録


高野秀行絶賛ということで、ほぼほぼノールックで買って読み始めている。

イランと言えば、中東の大国でかつての世界の半分で、アメリカとケンカしてて、イスラエルとは常に戦争している。あまり外に情報はでてこないけれど、旅行した人に聞くと、めちゃくちゃいいところとみんないう。行くと、アメリカに入国がめんどくさくなるというので二の足を踏む国でもある。興味はある。中東エリアではイエメンに次いで、いつか行きたい国。

そんなイランの地下世界についての本。
地下世界とは文字通りの鍾乳洞的なものではなく、表と裏の裏のこと。しかもその裏というのも、マフィア的なアングラ世界ではなく、イランの政治体制に対する一般庶民の振る舞いについて。

まだ1章を読んだに過ぎないけれど、めちゃくちゃおもしろい。

What I did in week32 (8/25-8/31.2024)


  • CPA:今年全科目合格!

    • 1月、2月、3月の目標未達

    • 4-7月全負け。事実上進捗なし。

    • 8月

      • 7月からフィードバックループを短くすべきだと思い、それについてはhttps://yukinotes.com/で管理することにした。

      • 12月にFARを受験することに決めた。そして2月に次。

      • 今月こそFAR2とFAR3の単位取る。

  • 読書: 月2冊は読む

    • 今年中にブルーバックスの大学生物学の本を3冊読みたいと思っている。もっというと、ファインマン物理学も今年読みたい。

    • 1月、2月に続き3月も目標達成!

    • 4月、5月それぞれ1冊ずつ読了

    • 6月は読了は結局なかった気がする。読んではいるので、いろんな情報に接していたという点は良しとする。

    • 10冊くらい少しずつ読んでる感じなので、読了数というKPIは正しくないのかもと思いつつ…。

  • 英語

    • Blog: 英文ブログ週1回は更新

      • ということで、投稿のハードルを下げるために、CPAの勉強状況を可視化するために、下のはてブ毎日更新していくことにした。

      • https://yukinotes.com/

    • : 月1冊は洋書ないし英論文を読む

      • 今週も読めてない。反省。

      • ただ、いろんな記事なりなんなり毎日チェックしていて、英語に触れてはいる。

先週に引き続き、コツコツやってる。今週はあまり時間をとれなかったけれど。流し読み程度でもやっぱりこういう文法解説系の本はちゃんと覚えないとと思ってしまってページはなかなか進まない。

それでもallのあとはthatしかこないとか、きちんと覚えているので(いまのところ)一定効果があるんだろうなと思う。あとは、ちゃんとアウトプットできるかどうかだと思う。最近英語ブログ更新できていないのでなんとかしないと…。

  • Workout / diet : 今年中に70kg代へ!

    • 1-7月。92kg→83.7kg

    • 8月83.7kg84.5kg84.1kg→83.8kg→83.9kg

8月は結局減量はできなかった。現状維持。帰省時にあれだけ食べて、ぎっくり腰で1週間ほどほぼ運動なしというのが重なっても体重が増えなかったのを喜ぶべきか、悩ましいところではある。このコメントを書いてる時点で、夏の暑さは、特に夜はましになりつつあり、それがぼくの体重の減少に影響を及ぼすのかどうなのか、だとすれば運動量、いや食べる量を再び調整するべきか考え始めている。

余談: CryptoZombie始めました


中嶋聡さんのWeb3の本は3割くらいは自分で手を動かすことの大切さを語っていた。手を動かして、自分でいろいろ触ってみてわかることがあるし、それがイノベーションを生むんだと。

たしかにと思うことしかなかったので、ぼくも興味あるweb3を自分であれこれ試してみるべきだと思い、solidityが楽しく学べるCryptoZombieを少しずつやっている。

はじめたばかりなので特に語れることはない。コースが終わってもないかもしれない。

良さげなDAOに入りたいと思っているので、だれか知ってれば教えてほしいなと思っている。カリフォルニアの友達からはDOGEをやたらと推されているんだけれど、できれば日本のやつがいいなとも思っている。山古志のやつは、集めるのに必死と中の人から聞いたこともあり、それはチャンスとみるべきなのか、インセンティブの設計がうまくいってないからイケてないとみるべきなのか解釈に困っている。

とりあえず、当面の目標は、そのDOGEのDAOメンバーに1月末頃に会うから、それまでにいろいろ語れるくらいの実力というか知識なり経験はもっておきたい。


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