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「あなたは彼とこれから性的なお付き合いをしていく意志はありますか?」


【匿名の声】

※レイプ被害に遭った女性が初めてワンストップ支援センターに電話をした時の事です。

※性暴力被害者と加害者の関係は、顔見知りや知り合いが多い事を念頭に置いて読んで下さると分かりやすいと思います。


神奈川県の性暴力被害者支援センター「かならいん」の、相談員に性暴力に遭った事、加害者が顔見知りだった事を伝えました。 被害場所は伝えていなかったのですが「あなたと彼とどちらの部屋ですか?」と質問されたので「どちらでもありません」と答えました。 「では、どこですか?」と質問されたので具体的な場所を述べました。


「顔見知りで、どうしてそうなってしまったんですか?」と聞かれて言葉が出てこず無言になってしまいました。 被害場所を伝えていない時に「あなたと彼とどちらの部屋ですか?」と聞かれた嫌悪感もあったと思います。 顔見知りの犯行が多いのは性被害の基礎知識でありニュース等で特集も組まれています。


ぼう然としてしまい無言の状態が続いてしまいました。その後「経緯に関してです」と言われました。

心が落ち着いた状態であれば言いたくない事を省きながら説明するのは可能ですが言葉が出てこず、身動きがとれない様な感覚でした。このまま電話を切ろうかと思いましたが次の質問に凍りつきました。

「あなたは彼とこれからお付き合いしていく意志はありますか?」

 お付き合い?恋人?何の付き合い?何を言ってるの?この人は何を聞きたいの?知識の無さと質問の内容に苛立ちました。

「どういう意味のお付き合いですか?」と質問したら「性的な意味でのお付き合いです」と言われました。


なぜ性暴力加害者と「これから性的なお付き合いをする意志はありますか?」と聞かれるのか意味が分かりませんでした。すぐに「ございません」と答えて電話を切りました。その後1度も電話はかけていません。


どんな講習がなされているのか分かりませんがこんな人がいる場所に2度と電話をかけたくない。ワンストップとは関わりたくない。それが素直な気持ちでした。


私は加害者と顔見知りでしたが、恋愛感情は無く「好意を持っていた」とも言っていません。被害に遭う前に性的な関係は無く、性的な関係を希望する気持ちも全くありませんでした。 加害者とは仕事関係の顔見知りでした。それだけの関係でした。

ある日、突然。
レイプ被害に遭いました。

性暴力被害者支援センターでセカンドレイプの被害に遭うとは思わず、相談員の知識の無さと質問の内容に呆れました。



※以下、私の意見です

性被害者と加害者の関係が恋人でなく性的な関係でもない中で起きたレイプ被害。その被害に対して各質問が被害者感情を無視しているように感じます。 被害者の言葉どおり意味不明な質問もあり窓口から繋がる支援を止めているように感じました。

きっと、被害者の心に寄り添う窓口対応をなされている方々もおられると思います。 時代と共に被害内容も変わっています。ひとつとして同じ被害はなく、被害者感情も人それぞれで難しいと思いますが…

性被害者に対して「あなたは彼とこれから性的なお付き合いをしていく意志はありますか?」という質問は二次加害だと思います。

性的なお付き合い=セフレと捉えましたが実際はどの様な意味だったのでしょうか。色々と考えてみましたが…第三者からしても意味不明な質問です。

電話ですと顔が見られないので表情から感情を想像する事が出来ません。電話越しに会話が途切れてしまったら、気分が悪いですか?ゆっくりで大丈夫ですよ。今の質問はお嫌ですか?等、言葉をかけて欲しいと思います。

人と人なので正解はありません。

言葉が返ってこない理由があると思うので、質問攻めせず、決め付けず、傷つけてしまったら謝ることも信頼関係に繋がると思います。

「感じ方は人それぞれですので…」で済ませていたら心に寄り添う支援から離れていくばかりだと感じます。

個人情報で守られている相談員の方々の知り得ない所で #相談員からの二次加害 に傷つき涙して更に調子を崩し【実際の被害より相談員からの二次加害の方が辛かった】という被害者が居る事を知って欲しいです。





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