【お知らせ】『新 入門・日本経済』を発刊いたしました
(2024年11月13日追記)
はしがき、目次、編者・執筆者一覧が読める立ち読みコーナーができました。以下のリンクの「立ち読みする」ボタンをクリックしてください。
(以下は11月7日にアップした記事です)
宣伝です(笑)。
編者・執筆者として参画している『新 入門・日本経済』(有斐閣)が11月13日に発売されます。
『入門・日本経済』(第6版)から大幅に刷新
本書は1997年に初版が刊行され、第6版(2020年刊行)まで改定を重ねてきた『入門・日本経済』の後継本です。『入門・日本経済』の伝統を生かしつつ、大幅に内容を刷新したため、第7版ではなく『新 入門・日本経済』と名付けています。
大きく変わったのは構成です。第6版までは、序章で日本経済を見るうえでの基本的知識を解説した後、第1部で戦後日本経済史、第2部で企業、労働など日本経済の仕組みなどを解説する流れでした。
『新 入門・日本経済』では、戦後日本経済史のパートを無くしました。
代わりに、戦後日本経済を振り返って現在を見る視座を提供する「序章」(編者の浅子先生が執筆)、日本経済の枠組みを捉えるための「基礎編」と、日本経済にまつわるトピックや課題を取り上げた「発展編」の3部構成にしています。もちろん、従来の戦後日本経済史の内容の多くは、再編成して第8章と第9章に配置しております。
「発展編」ではできる限り幅広いトピックを入れたいと考えました。いままで扱っていなかったデジタルエコノミーや、コロナ禍の日本経済もトピックに含まれます。本書にかかわる編著者は総勢15人となっています(『入門 日本経済』(第6版では11人でした)。
以下、本書の構成です。第Ⅱ部は各章の節ごとにテーマ、筆者が違うので節まで示しています。学生だけでなく、日本経済に興味がある多くの方々に手に取って頂ければ幸いです。
私は第5版から参画
私自身は、『入門・日本経済』の第5版から参画しております。もともと、2011年4月に大学教員に転じた際、担当する日本経済論の教科書として第4版を指定されました(採用担当の方から)。
第4版までは浅子先生、篠原先生のお二人が編者でした。このうち浅子先生には前職の日本経済研究センターの時からお世話になっており(下記のnote参照ください)、お目にかかった際に、第4版の感想などを申し上げておりました。
それが影響したのか、第5版(2015年3月発売)への改定で浅子先生から「手伝って」とお声がけ頂きました。
この時も、ハードカバーの第4版からソフトカバーへの変更するとともに、内容も刷新するという使命があり、結構、大変だったことを覚えてます。
今回も大変でした。トピック編に何を盛り込むかのアイデア出し、新しい筆者へのお願いなど。皆さん、心よく執筆に応じていただき、感謝、感謝です。個人的にはトピック編に環境問題を入れられなかったのが残念ですが、次回の改定に向けての課題にしたいと思います。