首都圏保存車輌ヤードはどうなった?
2024/2/23追記:"運営事務局"から今回のCFについて報告があったようである。
引退後の鉄道車両を保存するための施設「首都圏保存車輌ヤード」(以下保存ヤード)の整備が、鉄道車両の保存に携わる鉄道ファン有志らによって行われている。東京にも近い茨城県に引き取った車両の留め置く場所を設けて共有することにより、有志らの負担を軽減することが主な目的とされている。
2023年には保存ヤード整備に必要な費用を集めるクラウドファンディング(CF)が行われ100万円余りを集めたが、CFの支援期間終了後動静は途絶えてしまった。彼らの夢見る"終点なき時代"は、果たしてどこへ向かうのだろうか?
保存鉄道組合総連合会なる団体(今回のCFサービスを提供している団体)から保存ヤードのCF開始がアナウンスされたのは、2023年10月28日のことであった。CFの支援期間は同年12月25日まで、第一目標は100万円、第二目標は400万円とされた(ただ、All-in形式のCFであるため、目標に到達しなくとも成立はする)。
このCFには鉄道ファンを中心に支援が集まり、12月25日の支援期間終了日に第一目標に到達。約2か月で1,007,000円を集めた。
しかし、その後保存ヤードに関する報告は途絶えてしまった。支援期間中X上で頻繁に行われていた現地の状況報告も支援期間終了後は行われなくなり、関係のない他のプロジェクトをリポストするだけになってしまった。
CFで100万円を集めたあと2カ月も音沙汰がないとなると、普通は疑念を抱き始めるだろう。現に、保存ヤード側からは今回のCFで得られた支援金がどのように活用されるのか説明はない。言うまでもないが、この100万円は保存ヤード整備に使われることを約束に集めた100万円であり、もらった側が好きに使える"クリスマスプレゼント"ではない。
今回のCFの支援者は、保存ヤード側を問いただすことを考えたほうがよい。有志プロジェクトで何ら報告が上がってこないのは、悪い兆候である。
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