人間にもどろう
長期出張でホテルに滞在していたり、お盆で実家に長く帰省していたりしたから、借りている部屋で1週間ほど暮らし続けるのが久々だった先週。やっぱり一人暮らしの部屋は自分だけのお城って感じがしていいね。周りを気にせず、ありのままの自分でいられる。
そんな私は「片付け」が苦手。半開きの押し入れには、4月に引っ越してきてから開けてない段ボールが所狭しと詰め込まれているし、キッチンには洗いっぱなしの食器が山積み。リビングの床にはカバン、服、本などが散乱。机の上には仕事中に飲みきれず中身が微妙に残ったまま持ち帰ってきてしまったペットボトルとビールや酎ハイの空き缶が乱立している。まるで台風が通ったかのよう。誰も招き入れられない。
この前同級生と飲んだ時、電車で帰らなきゃいけないあの子が早々に店を去った。まだ22時前なのに。
タクシーで飲み屋から千数百円で帰れる我が家に泊まってもらえれば、何時まででも、家で延長してでも飲めるのに。
荒れた家が脳裏に浮かび「うち泊まってく?」って誘えなかったのがめちゃくちゃ悔しかった。
そういや最近、自分が食べられればいい雑なご飯作ったり、ちょっぴり時間がかかっても洗濯ネットに服を入れて洗濯したりすると、自分が「人間」であることを実感できてなぜかうれしくなる。本を本棚に戻し、空き缶をビニール袋に詰め、洋服をたたんでタンスに仕舞うと、なぜか心のモヤモヤがひとつまみ分晴れる。「こんなに部屋を荒らしてしまったのはどこのどいつだ」などとブツブツ言いながらも、一時的に黙々と手を動かせている。
ちょっと気を抜くとすぐにただの空虚な物体となり、部屋で台風を生成してしまう私だけれど、まだ人間として生きていける力はあるのだろうな…と感じている。いや、気のせいかもしれないけれど。
こまめに人間に戻りつつ、いつしか自然にそうで在り続けられるように、ゆるりと息をしていきたい。
※追伸
そいやお盆休み中に考えるって言ってた仕事か恋かの話、やっぱり結局仕事に全力投球することにしました!
理由は単純で、何日も顔を合わせないうちに「あれ?なんで私この人のこと、あの時好きになっちゃったんだろう」と思ったからです!よって、また新たに思いを寄せられる人に出会えるまで「恋愛」の2文字は私の中の辞書から退出していただきます。私って人はこんなんだから、きっと一生恋愛できません笑