戸田中

日々あの人たちに吐き出せない思いをつらつらと。どうぞよしなに。

戸田中

日々あの人たちに吐き出せない思いをつらつらと。どうぞよしなに。

最近の記事

落ち込んだ後には

ミスをすると、まるで地獄の底に足が着くんじゃないかと言わんばかりに落ち込む人間、それが私だ。 仕事で同業他社との競争に負けた。実に私のリサーチ不足。始末書案件ではないけれど、上司から一言。「押さえられる所はしっかり押さえておくべきだよね」。まったくもってその通り。反論の余地などありません。 今年一番心に(物理的に)刺さった言葉を胸に、事の顛末を反省する。こまめに諸々の動きは確認していたんだけどな…決定的なところを見落としてしまったな…責任者ポジションなのか分からない状態で

    • ひと夏の思い出が永遠になるように

      個人的に1年で1番、8月から9月になるタイミングが月の切り替わりをまざまざと実感する。 うだるような暑さの中、蝉がけたたましく鳴く日々なんて一刻も早く過ぎ去ればいいと思っていたはずなのに、秋の訪れを感じると夏が終わるのが寂しくなる。 夏ってなんであんなにキラキラしているんだろう。 夏休みを満喫している子供たちの瞳や夜空に咲く花火、季節ならではのイベントを楽しむ人々の姿が輝いて見えるからかな。 そんなキラキラがまた来夏に向けて一旦身を潜めようとすると、勝手にセンチメンタルな気分

      • 人間にもどろう

        長期出張でホテルに滞在していたり、お盆で実家に長く帰省していたりしたから、借りている部屋で1週間ほど暮らし続けるのが久々だった先週。やっぱり一人暮らしの部屋は自分だけのお城って感じがしていいね。周りを気にせず、ありのままの自分でいられる。 そんな私は「片付け」が苦手。半開きの押し入れには、4月に引っ越してきてから開けてない段ボールが所狭しと詰め込まれているし、キッチンには洗いっぱなしの食器が山積み。リビングの床にはカバン、服、本などが散乱。机の上には仕事中に飲みきれず中身が

        • 素直になれれば

          社会人初の9連休も終盤に差し掛かってきた。 ここ数日は、後頭部と首の境目くらいに潜んでいる自分(のようなもの)とずっと対話していた。 そうしたら、そやつはあと一歩で脳内のごみ箱から完全に消去される予定だった記憶を引っ張り出してきた。 前に書いたサシ飲みの話。 そやつは、ここに登場する帰り際に潰れかけた時の記憶を鮮やかに復元してみせた。 noteに投稿して成仏させたつもりだったのですが…。 でも、こうして復元させられると、いろいろと気付きがありました。 だからとりあえずそこを

          仕事か、恋か。

          社会人になって初めての9連休を過ごしている。せっかくなので、いろいろと自分を見つめなおし、整える時間にしたい。 そこで、ずっと心の片隅に置きつつも放置していたこの問いと対峙することにした。 「仕事か、恋か」。 人生で一定の人がぶつかりそうな壁に、私も向き合ってみることにした。 現在、私に恋人はいない。 というか、これまでいたことがない。 なぜなら恋人が欲しいという強い思いもなかったし、平穏な生活に恋愛を混ぜ込む余裕もなかったから。自分のことで精いっぱいだったし、恋人ができ

          仕事か、恋か。

          おんちゃん

          タクシー運転手のおんちゃんと喋るのが実は好きだったりする。 たまに乗った時「このおんちゃん喋ってくれそうだな」って時は、世間話を入口に声をかけてみる。 そうすると、たいていのおんちゃんは声を弾ませて話に付き合ってくれる。「この辺りに住んでんの?」「仕事?」「この後どこまで行くの?」などなど。とりあえず探りを入れてくれるのがとっても嬉しい。 中には自分からマシンガントークを仕掛けてくるおんちゃんもいる。 そういうおんちゃんは情報通で、たいがい政治話が大好き。質は置いといて、世

          おんちゃん

          友情の賞味期限

          そいや今年は大学時代に青春の輝いた時間を分かち合った最高の友たちから「誕生日おめでとう」のLINEが来なかったな。 そんなことを唐突に思い出した深夜のベッドの上。別にいいんだけどさ。 友たちと最後に会ったのは昨年の夏の終わり。 大学を卒業して1年半。それぞれ社会人になって仕事をしたり、アルバイトをしながら勉強を続けていたりした。 他のみんなは大学の所在地が地元だった。私は唯一、地元から離れてこの大学に来たけれど、就職に伴い地元に戻った。 学生の時は、大学という同じ箱の

          友情の賞味期限

          嫌になっちゃった

          私は恐らく、世間一般的に言うチャラ男を好きになるタイプだ。 思えば昔からそうだった。 中学時代はクラスで1番背が高く、運動も勉強もトップクラスで、顔は彫りが深くスタイルも良い、そんな男子を好きになった。 学級委員長に真っ先に推薦され、それを満更でもない様子で受け入れ、淡々とこなすようなリーダータイプ。誰にでも優しく、どんな他愛のない話でもニコニコしながら付き合ってくれる。ほんとに中学生?ホストじゃないの?ってくらいコミュ力の鬼だった。 こんな人と付き合ったら、一生忘れること

          嫌になっちゃった

          消耗

          終電に乗って最寄り駅に着き、ホームに降りたら唇が震えた。 呼吸が乱れてきて、視界が潤んだ。 まばたきをする間もなく、目からは雫が零れ、頬を伝った。 自分らしくない弱々しい声が唇の隙間から漏れる。 なんで泣いているんだろう。 なんで会社のことを思って泣いてるんだろう。 なんで帰社後も会社のことを思うほど愛社精神が強い私が泣いてるんだろう。 私の涙は、会社のために流さなきゃいけないの? 異動して4か月。まだ仕事についていけていない自分がだんだんみじめになってきた。 先輩もね、上

          25歳。

          24歳最後の夜は、胃痛と吐き気と下痢と脂汗と妙な腕の痺れに悶絶していたら終わってしまった。 四捨五入して1の位切り捨てて20歳って言えなくなっちゃった。 もう四捨五入したら1の位切り上げになって30歳だって。 大人の階段なんていつ登ったかな? 私、間違えてエスカレーターに乗っちゃったんじゃない? なーんか、いる位置は高くなっているけど、別に上の段に自分の足で登ったわけではないよね?みたいな。そんな感じ。 年々ヌルっと迎える度合いが増す誕生日。それでも今年も誕生日を迎えられた