JOKERと新宿梁山泊
前作のJOKER は好き嫌いはあれど、マスターピースでしたが、今作は異質で、賛否両論生まれて当然な作りでした。
ボクは「賛」でした。前作には子供時代のブルースが登場したりのバットマン前日譚的要素もありましたが、今作はひたすらジョーカー=アーサー・フレックの心の中にズッポリ入っていきます。隣にいるレディ・ガガが抜群で、この2人以外の組合せは無いなとの唯一無二感があります。
昨日は、昼間ジョーカー、夜は赤坂サカスに建てた紫テントで新宿梁山泊の二本立てでした。唐十郎が残したアングラ演劇を若衆が引き継いだ舞台で、奇しくも1箇所リンクする表現が出てきました。
JOKER はハリウッドがしこたま金かけて生み出したアンダーグラウンド作品みたいだと膝を叩きました。
紫テント周りで励むキャストスタッフ若衆たちの姿に感銘も受けました。ゲネプロだったので、開幕前の準備からラストまでの様子を含め、良かったです。一度だけ飛んだ演出家の遅いぞ!という怒声が「これこれ」と郷愁を誘いました。真剣勝負の切磋琢磨から生まれるものの尊さよ。