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04:苦しみから解放される方法その2 本を読む

お次はこれ。本を読む。

私は幼稚園の頃から外で遊ぶよりも室内で本を読む方が好きだったし、周りの煩い人間、特に些細なことで暴力を振るってくる両親となるべく関わらないようにするため、本の世界は苦しみから解放されるための、格好の避難所でありました。

小学校の頃は古今東西の名作、色んな人間の伝記、少年探偵団シリーズやらを読み、ニートになってからは主に太宰治と中島らもと鶴見済などを読んでおりました。

こんな生活をしてきたので、前回のゲームと同様、本を読むことについても、一時的ではあるけど立派な苦しみから解放される方法だと私は思うし、事実そうでした。

ただ、やっぱり没頭できるのはゲームの方が一枚も二枚も上手なのですが、
ゲームをいくらやっても頭が良くならないのと違い、本を読んでいると多少は頭がよくなり、そのはずみで東大なんかにも行けたりするので、

「ゲームには楽しさや熱中度では劣るが、何か頭がよくなる、苦しみから解放される方法」が読書だといえます。(何をもって「頭が良くなる」とするのか、全く不明だが。ゲームが好きになり自分でプログラム組んだりデザインするようになるかもしれないし)

とはいえ、「辛い状況から逃げるため」「楽しいから」という真っ当な動機ではなく、「頭を良くするため」などという下卑た不純な動機では、ゲームにしろ読書にしろ、何の役にも立たないどころか苦しみは増すばかりということです。

どんな本を読めば良いか

次に「どんな本を読めばいいか」ということについてですが、これは簡単な話で、

自分が読んで楽しいと思えるもの」「熱中できて苦しみがまぎれるもの

ならばどんな本でもOKで、読む本人さえよければ、ジャンルなんて癒し系からイヤラシ系まで何でもよく、会話ばかりでほぼ真っ白のラノベとかインチキスピリチュアル系とかでもOKだし、果ては漫画でもOKであります。

何を読めばいいのか分からないという人は、青空文庫で気に入る本を適当に探せば良いでしょう。タダで読めるから。

ちなみに太宰治の『人間失格』には

酒、煙草、淫売婦、それは皆、人間恐怖を、たとい一時でも、
まぎらす事の出来るずいぶんよい手段である事が、やがて自分にもわかって来ました。
それらの手段を求めるためには、自分の持ち物全部を売却しても悔いない気持さえ、抱くようになりました。

なんて書いてあり、太宰にとっての苦しみから解放される方法は「燗酒!バット!セッ○ス!」て感じだったのでしょう。実際はそれに加えて鎮痛剤注射にもハマってたみたいだけど。

※酒については私も大いに同意するので後で書くが、タバコについてはこれといったエピソードがないので書けない。主な銘柄の変遷は以前書いた通り、
アメスピ緑→マルボロ緑→マルメラ→赤マル→アメスピ緑→アメスピ緑6mm→アメスピ緑1mm
といった感じ。赤マルの期間が一番長かったけど、メンソールばかりだなあ。

詰め込みも役に立つ

自分が面白いと思った本を色々読んでいると、頭の中にその内容が詰め込まれ、その詰め込まれた本の内容が生活の中でも多少は役に立つようになります。

丁度、サイモン&ガーファンクルのI Am a Rockの歌詞

I have my books. And my poetry to protect me.

みたいなもので、折に触れて自分を守る知識が読書を通して身につくでしょう。

ただ、身につくといっても、日々の生活の中でパッと思い出すことによって意図せず役に立つので、内容を丸暗記するようなことをしても無駄だし何より楽しくないし、

さっき書いたように、「頭に詰め込んでいたら役に立つから」という下卑た動機で本を読むようでは、苦しみが増えるだけで百害あって一利なしです。

さらに言わせてもらうと、読んでもちっとも面白くない本を
「稀代の名作らしいから」「あの有名な○○が面白いと言ってたから」
という理由で読み続けるのは愚の骨頂なので、つまらないと思ったらさっさと読むのをやめましょう。

これは読書だけでなく映画鑑賞でも音楽鑑賞でも同じです。
モーツアルト聞けば頭が良くなるなんてことは絶対にありません!!
聞きたくもない退屈な曲を聞かされ、ストレスが増すだけです。

以上、
本を読めば苦しみから一時的に解放されるし色々役に立つけど、
「役に立つから」「頭を良くするため」などという動機では苦しみは増えるばかり、読んで楽しい本を読みましょう
という話でした。

今回はここまで。

次回に続く。