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下らない感想文『みんなが幸せになるホ・オポノポノ』


ラマナ・マハルシの『私は誰か?』について一通り書き終え、もはや真面目に書くことなどなくなったのですが、今回はこれまで散々ネタにしてきたオポノポノについて書いてまいります。

※Kindle版1,485円するので買わなくていいです。ブック・オフやメルカリで買いましょう。
私が買った2014年版の帯は18万部だったのに今は20万部なのか。50分の1タフやね。

事の顛末

前々から私の記事を読んでくださっている方は、「何で今更オポノポノなんだ」と思われるかもしれませんが、結論からいうとこれまでオポノポノの本についてちゃんと読んだことがなかったため。

亜流の本は何冊か図書館で読んだことあるのですが、本家本元のオポノポノ本は読んだことなかったのであります。

そんなある日、ブック・タフならぬブック・オフの二束三文コーナーにて、その本家本元オポノポノ本を見つけてしまい、「同じ愚弄するにしてもちゃんと読んでから愚弄した方がいいな」などと思い、220円出して買ってしまったのであります。

オポノポノぉ^~(二束三文な挨拶)

一読した感想

そんでもって一読した感想ですが、いの一番の感想は

247ページ中98%が作者の主観や他の人の体験談、つまりただの「与太話」で、肝心の実践方法は112ページから116ページまでの5ページだけなんですが、いいんスかこれ…

というもの。

しかも本の構成が全くなっておらず、脈略もない与太話がダラダラダラダラ続き、読んでいて苦痛を感じてしまいました。

徳間書店の編集者はホンマにこの構成で良いと思ったの?もっと読みやすくしようと思わなかったの?

しかも、「オポノポノする際は効果を期待するな!」と170ページとかに書かれているにも関わらず、与太話の中身は「~が良くなった」「~が改善した」ばかりじゃないか。

これなら何故ファントム・ジョーはグレート・オルカの腕を潰したのか、御子神銀次はあの後どうなったのか、なんで爺ちゃんは最終話で死んでいたのか等について考察した方がよっぽどマシだと思ってしまいましたヮ。

肝心の実践方法

それでは肝心の実践方法はどうなのかというと、

  1. ありがとう(Thank you.)

  2. ごめんなさい(I'm sorry.)

  3. 許してください(Please forgive me.)

  4. 愛しています(I love you.)

の4つの言葉を唱える、「ありがとう」「愛しています」だけでもOK、なんなら「ありがとう」か「愛しています」だけでもOK、信じてなくても機械的でもOK、というもの。

私たちの身の回りに起きることは、100%私たち自身の責任である。
→なぜなら、私たちの潜在意識には「記憶」が刻みつけられ、それによって「様々なこと」が起きているから。
→よって「100%自分の責任」と覚悟を決めて、上の4つの言葉でその「記憶」をクリーニングして、「ゼロ」に至る。
→そして思考ではなくインスピレーションによって生きていく。

という理由らしいのですが、もっと分かりやすく書けよ、これをまとめるのに読者に労力使わせんな、などと思ってしまいました。

※『私は誰か?』が実感として分かっているならまぁ一理あるとは感じるが、しゃあけど…残念ながら説得力がないわ!

これだけだと具体性に欠けるので例を挙げると、たとえば心臓に病があるとすると、心臓病を引き起こしている潜在意識の記憶に対し、抵抗するのではなく、「病を見せてくれてありがとう」と感謝することで、心臓に問題を起こしていた潜在意識の記憶が消去されるとのこと(マジで113ページに心臓病云々と書いてある)。

それじゃあ、龍星はガルシアの心臓移植する必要なかったんじゃ…

また、不良にボコられて皆に笑われても、「ボコってくれてありがとう」「バカにしてくれて愛しています」と潜在意識の記憶に感謝することで、
自分をボコる不良や自分を笑う人間など「いなかった」ということが分かり、潜在意識の記憶が消去されて出てこなくなるのであります。

それじゃあ、朝昇はマナブさんのとこに行く必要なかったじゃないかよえーっ

しゃあっ ブルーソーラー・ウォーター!

そんなわけで、この4つの言葉だけならまぁいいのですが、本書の胡散臭いところは、

  • ブルーソーラー・ウォーターを飲みましょう。

  • 「アイス・ブルー」と唱えましょう。

  • バニラ・アイスを食べるのもクリーニング効果があります。

  • マシュマロを食べてもクリーニング効果があります。

  • イチゴを食べるのもクリーニング効果があります。

などというのがあるところ。(他にも「Ceeportグッズ」なるものもあるが、アホらしいので書かない)

「アイス・ブルー」って何だよ、バニラアイスやマシュマロやイチゴなんて単なる作者の個人的嗜好じゃないか。

まあ一応フォローしておくと「あなたはあなたにふさわしいクリーニング方法を見つけましょう」と書いてあるのですが、
こういう類の本読む人間なんて十中八九依存度の高い人間だろうから、騙されてブルーソーラー・ウォーターとかナントカグッズとか買って満足してそう。実際オポノポノのサイトではグッズとか売られているし。

あと気を付けてほしいのは、読者の体験談に「セミナー」「ワークショップ」という言葉が頻出するところ。
作者の体験談にも「私は師匠が開催してた11万7650円のセミナーに何度も参加し大いに薫陶を受けた」などと書かれているじゃありませんか。

見事やな…ニコッ

驚愕の事実

こんな感じで、信者の皆さんからは「貴様ーッ オポノポノを愚弄する気かぁっ」と言われそうな感想文を書いておりますが、
実のところ、本書を読んで一番たまげたのは17ページに書かれていた衝撃の事実。

ハワイ語で「ホ・オポノポノ」の「ホ・オ」は「目標」を、「ポノポノ」は完璧を意味します。

『みんなが幸せになるホ・オポノポノ』17ページ

なにっ
なんだあっ
ウ…ウソやろ こ…こんなことが こ…こんなことが許されていいのか

いやそれなら「ホオ・ポノポノ」だろ、なんか中点の使い方間違ってない?

これがまかり通るなら「デビ・ルファクトリー」「コブ・ラソード」「マ・イペンライ」「ブ・ルマツダ」「バ・トルキング」もOKになるじゃないですか。おかしいやろ。

こんな感じで今回はここまで。

効果のあった人は是非ともお知らせください。

オポノポノぉ^~(忌憚のない挨拶)

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六郎
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