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感想文 デール・カーネギーの『道は開ける』実践編
前回は概要についてザッと流し、こういう自己啓発モノの漫画版というのはどれもこれも「上半身ばかりの長台詞」で漫画的にちっとも面白くないし、原作の要点が省かれていたり歪曲されているので読まない方がいい、ということを書きました。
それだけでは何なので、今回は本書から私的に参考になる、実践すれば人生が変わってしまう箇所を適当に抜粋してまいります。
(変わるといっても金が入ったりイイコトが起きるわけでなく、キチガイになって外に飛び出すことになるかもしれんけどまあええわ。この本にそこまでの力はないし。)
あくまでも私の意見なので、こんなもの参考にせず、自分で本書を読んで自分で参考になる箇所を見つけましょう。
16章にある通り、こんな記事鵜呑みにしてたのではただの劣化コピーに成り下がるってことですからな。
9章 受容する
まずこれ。1章から8章までは
あなたがたのうち、だれが思いわずらったからとて、自分の寿命をわずかでも延ばすことができようか。そんな小さなことさえできないのに、どうしてほかのことを思いわずらうのか。
を長々と説明しただけだし、人生は「今日一日」ではなく今だけ、というのは前回書いた通り。
ただ、2章に出てくる公式の二には
「やむを得ない場合には、最悪の事態を受け入れる覚悟をする」
なんて書いてあり、その辺の詳細が9章や本書全編にわたって書いてあるという印象です。
ただし、色んな人々のケースが載ってはいるけど、この9章だけを読んだり本書を読んだだけでは、どのように受容すればいいかなんて分からないでしょうし、
いざ受容するケースに対峙しても「お慈悲^~」と暴れたり「ぷももえんぐえげぎおんもえちょっちょっちゃっさっ!」となってしまうに決まっております。
なので受容に対する理解を深めたり実際に受容したいならば、『ニュー・アース』7章のホーキング博士のケースを読んだりしましょう。
そこまで求めていない、外面的世界での成功しか求めていないという人は別に読む必要ないけど。
15章 楽しむ
お次はこれ。
本章に出てくる「あらゆる出来事のもっとも良い面に目を向ける習慣は、年間一千ポンドの所得よりも価値がある」という記述については、その良い面を書き出すと効果があるということは前回書きました。
その記述の直後に出てくるボーギルド・ダールのケースについては、『ニュー・アース』に出てくる「楽しむ」そのものじゃないですか。(実践方法については『ニュー・アース』を読んで頂戴)
生きる喜び(真の幸福はこれだけだ)は形や所有や達成や人間や出来事を通じてもたらされはしない――起こる出来事を通じてもたらされることはあり得ない。その喜びは外からもたらされることは決してない。
それはあなたのなかの形のない次元から、意識そのものから放出されるものであり、したがってあなたと一体だからである。
なんて書いてあり、その「生きる喜び」を行為でもって表現するのが「楽しむ」ですからな。自己啓発書やインチキビジネス書しか読んだことのない人には全く意味不明だろうけど。
まあそこまでいかずとも、この15章にあるように恵まれていることや感謝できることを見つけるだけでもいいと思います。
24章 休む
続いてはこれ。
「ほとんどの人は、困難な仕事は努力する気持ちがなければうまくいかないと信じ込んでおり、このことが大きな障害となっている」
そこで私たちは精神を集中するときに顔をしかめ、肩をいからせ、努力という動作をするために筋肉に力を入れるが、それは全然私たちの脳の働きを助けてはいない。
ということであり、対策は本章に書いてあるように、まずは目と顔の筋肉に対して「今日は休め」と繰り返せば、なんかリラックスしていくのでやりましょう。
不眠とかで悩んでいる人は28章の内容と併用すれば改善するんじゃないの。
19章 委ねる
そして最後に、話は前後するけどこの19章。
「祈り、神に委ねる」ことで、神の無限力とつながる
ということで、本書のメインテーマが他ならぬこの19章なわけですが、「よ~し、無限力とつながるぞ!」とかいってやっても全くの無駄だし、
そもそも祈り、委ねるケースに対峙しても、殆どの人が受容すらできずに「お慈悲^~」と暴れたり「もうだめっ死ぬぅ!」となるに決まっております。
※関係ないけど、「もうだめ死ぬ」でググると命のダイヤルとかの相談サイトがワンサカ出てくるけど、「もうだめっ 死ぬぅ」でググると還暦の巨根オヤジが出てくるって何なの。本当に関係ないな。
まぁまずは本章にある著者の体験談や、南極で一人っきりで過ごしたバード提督のケース、グレン・アーノルドのケース等を読んで、委ねるとはどういうことか知りましょう。
以上、真面目に書きすぎたけど、今回はここまで。
<参考文献>
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