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多層型支援ですべての児童が「学校生活が楽しい」「学びが楽しい」と言える学校に!! (喜沢小学校)

 このコーナーでは、ふるさと納税を活用したクラウドファンディングによる「戸田市未来の学び応援プロジェクト」について、夢のある提案を出された各学校からのメッセージを掲載しています。

 第7回は、産官学と連携した多層型支援システムの構築により、全ての児童が「学校生活が楽しい」「学びが楽しい」と言える学校を目指す、喜沢小学校です!

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1.今、学校としてどのようなことにチャレンジしているのでしょうか?

 すべての児童が「学校生活が楽しい」「学びが楽しい」と言えるインクルーシブな学校づくりを目指し、その実現のために多層型支援システムの考え方に基づく児童を主語にした教育活動の構築に取り組んでいます。

 学校は様々な児童が集う場所であり、児童一人ひとり、得意なことも苦手なことも異なります。
 
そのような多様な児童の教育的ニーズに応えるために3層で支援を行う教育支援の方法が、「多層型支援システム」です。

 具体的には、学校・学級全体を対象としたユニバーサルな支援である第1層支援を充実させ、すべての児童にわかりやすい授業を提供したり、居心地のよい学級づくりに取り組んだりしていきます。
 その上で、第1層支援では十分に成果が得られなかった児童には、第2・3層支援として少人数、個別の支援を行っていきます。

 行動の面では、学校全体で組織的に取り組むスクールワイドPBS(ポジティブ行動支援)に取り組んでいます。
 ポジティブ行動支援(PBS)とは、当事者のポジティブな行動(本人のQOL=「生活の質」の向上や本人にとって価値があると考える成果に直結する行動)をポジティブに(罰的ではない肯定的、教育的、予防的な方法で)支援するための枠組みのことです。

 なお、多層型支援システムやPBSの詳細については、以下の記事も御覧ください。

 学びの面では、すべての児童にわかりやすい授業を目指し、全学級で「個別最適な学び」の研究実践を進めています。
 主に、教師主導の一律一斉型の授業から児童一人一人が自分に合った課題と学ぶペース、学び方を選択できる授業スタイルへの転換に取り組んでいます。

 また、その成果を児童の単元テストなどの定量的なデータや教師の見取りなどの定性的なデータを踏まえ、すべての児童にとって最適であったかを振り返る学習支援会議(RTIミーティング)も行っています。
 授業の成果と改善点はどこにあったのかを学年担当のみならず、他学年や専科等、多くの教師で検証し、カリキュラムや学習形態、教材等の工夫や改善に取り組んでいきます。

2.そのような中で、なぜこのクラウドファンディングに応募しようと思ったのですか?

 今年度は、文部科学省の「教員研修の高度化に資するモデル開発事業」を活用し、専門家による全学級への定期的な訪問支援や学習支援会議での助言をしていただきました。
 
定期的な訪問支援では、第3層支援(特に支援を必要とする児童への支援)を中心に、具体的なフィードバックをもらうことで、教師の専門性と支援スキルの向上が見られました。

 学習支援会議では、これまで以上に「全ての児童にとって充実した学びとなっているか」といったユニバーサルな視点での授業改善や、支援を必要としている第2・3層への具体的な支援方法を考えることができるようになってきました。

 一方で、様々なデータを利活用して効果的な学習支援会議を運営し、実際の指導・支援の改善につなげていく課題解決サイクルの構築や児童一人一人の教育的ニーズに応じた最適な指導や支援スキルを高めていくには、今後も先進的・専門的な知見を有する外部専門家からのサポートが必要であると考えます。是非、皆様の御支援をお願いいたします。

3.このプロジェクトにかける思いを教えてください!

 私たちはこの「多層型支援システム」で、すべての児童が「学校生活が楽しい」「学びが楽しい」と言えるインクルーシブな学校が創れると信じています。

 多様な児童一人一人に最適な支援をするために、皆様のお力をお貸しください!

 喜沢小学校さん、お忙しい中メッセージをありがとうございました!
ぜひ、「脱・自前主義」により誰一人取り残されない学校づくりを目指すこの挑戦に、御支援をいただけますと幸いです。

 今後とも引き続き、戸田市の教育改革への挑戦への御指導の程よろしくお願い致します!

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