「今の子供たちの学びに驚きました」(戸田中央メディカルケアグループの学校視察紹介レポート)
このコーナーでは、昨年度多額の寄附をいただいた方を学校現場にお招きし、実際の活用状況をご覧いただいた様子を紹介します。
第2回は、戸田中央メディカルケアグループの皆様です。
戸田中央メディカルケアグループの紹介
戸田中央メディカルケアグループは、戸田中央総合病院をはじめ、多くの医療機関を運営されており、会長でいらした故 中村隆俊 様から戸田市に御寄附を頂戴し、それをもとに戸田市教育基金が設置されています。
「戸田市未来の学び応援プロジェクト」においても、令和4年度のクラウドファンディングで、大変温かい御支援をいただいたことから、この度、戸田東小学校においでいただき、学校での取組の様子をご覧いただきました。
視察当日の様子
視察当日は、戸田東小学校 髙橋校長先生から学校の取組について、以下の点を中心に、お話いただきました。
戸田東小学校では、「20年後の社会で活躍できる子の育成」を目指し、教育活動を展開している。
学校というと、昔は童謡の「スズメの学校」のように、先生が子供達をぐいぐいリードしていくというイメージもあったが、今日では、童謡の「メダカの学校」のように、子供達が主体的に学びに向かい、ときに教えあう場へと、向かっている。
上記のような学びを実現するために、子供達がそれぞれのプロジェクトに向き合うPBL(Project-Based Learning)を推進している。
また、戸ヶ﨑教育長からは、教育委員会と聞くと学校を管理するところ(コントロール・センター)という印象を持たれがちであるが、プロフィット・センターとして、学校の「やってみたい」を応援する役割を果たしていきたいとの思いで、このクラウドファンディングを始めたことなどをお話しました。
寄附金の活用の様子
学校ではPBLを推進していますが、PBLにおける学びは、教室の中だけで完結しません。子供達は、ときに企業や地域の方とコミュニケーションを取りながら、学びに取り組んでいます。
しかし、これらのコミュニケーションが、これまでは手紙や電子メールといった方法で行われており、やりとりに時間がかかったり、情報の管理の仕方が難しかったりといった課題が生じていました。
そこで、戸田東小学校では、クラウドファンディングで頂戴した寄附金をもとに、PBL推進のためのプラットフォームとなるアプリを作成しました。
これにより、子供達が企業や地域の方とよりスムーズに連絡をとれるようになり、さらにスピード感をもって、主体的に学びに取り組むことができるようになりました。
視察を終えて
実際に学校の様子をご覧いただき、戸田中央メディカルケアグループの皆様からは、以下のようなお声をいただきました。
自分が子供の頃は、教育というと「スズメの学校」というか、ややもすると、全員を一律の型にはめるのがよいことだ、という雰囲気もあったような気がする。
実際に学校を訪問して、今の子供達がそれぞれのプロジェクトを持って、学校の外の企業とも連携しながら、学びに取り組んでいることに驚いた。
そのような学びをサポートしている先生方も、とてもチャレンジングな仕事に取り組まれていると、改めて感じた。
戸田中央メディカルケアグループの皆様、この度はとだっ子たちの学びの様子を御視察いただき、ありがとうございました!
戸田市を核に全国へ展開されている戸田中央メディカルケアグループの皆様に、戸田市全体で取り組んでいるPBLについて、御理解、御支援をいただき、社会に開かれた学校を目指す思いをさらに強くいたしました。大変心強い御支援に改めて感謝申し上げます。
「未来の学び応援プロジェクト」では、「戸田市から日本の教育を変える」をコンセプトに、様々な機会で夢のある学校改革の様子を発信しています。
わたしたちの思いに共感いただき、「面白そう」「応援したい!」という方がいらっしゃいましたら、SNS等での本取組の拡散や、ご寄附といった形でご支援をいただけますと幸いです。
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