友人との復縁して、そして齢26にして初めて恋人ができた話

大体1ヶ月前、不自然に母に外食に誘われた。丸亀製麺であった。

うどんを啜りながら話を聞くと、二年前に絶縁した友人から母のスマホに連絡があったそうだ。

「とだあさん(私)はお元気でしょうか?
それだけがこの二年ずっと気がかりで、連絡しました。元気であればそれでいいです。とだあさんにはこのことは伝えないでください。」

内容はこんな感じだ。

ちなみに絶縁した理由だが、友人の中で私の存在が蔑ろにされていると酷く感じた為、都合の良い存在と思わないで欲しいと感情的にLINEを送り、友人からも言い訳がましい罵倒をされ、ブロック、以後全く連絡なし。と言った感じだ。

青春アミーゴを参考にすると、絶縁する前は私たちは2人で一つだった。
有り体にいうと緩い共依存的関係であった。
毎日深夜に通話をして、毎日ラインをして、たまに会いに行く。
お互いがお互いのメンタルケアをしていた。
お互いの変わりなんていなかったのである。

後から聞いた話では、絶縁する前の数ヶ月、友人はひどく精神的に追い込まれていたそうだ。
余裕が全くなかった、と言っていた。

母にコンタクトをとった友人は私が元気なら良いと連絡を断とうとしたらしい。
ただ、そこで止めたのが母であった。

近所の丸亀製麺で親子揃ってうどんを前に泣きながら対話する世にも奇妙な光景があった。
地獄である。

これから、私は苦しい言い訳をする。事前に言っておく。
私は絶縁する気はなかった。ひどく感情的にラインを送ったが、前のように対等な友人関係に修復したいという思いであった。まったく、大変、言い訳がましいが本心である。

そして絶縁したこの2年間、心にはずっと友人がいた。
面白い動画を見つければ友人に教えたかったし、美味しいアイスを見つければ、友人も絶対好きな味だから食べて欲しいと思った、面白いツイートがあれば一緒に馬鹿笑いしたかった。
認めるのは大変悔しいが、ずっと、後悔として、私の心に巣食っていたのである。この友人というやつは。

そんな、後悔、未練たらたらの女の元に連絡をしてきたのである。この友人というやつは。
母に友人に関して後悔してるとは一切言ったことがない。ただ、気丈に振る舞っていたつもりでも母には全く隠し通せていなかったらしい。

「連絡、かえしてあげたら?」

言われずとも、私はこの目の前のうどんを平らげたら連絡すると決めていた。
ちなみにうどーなつも購入していて、膝の上で私が紙袋を握りしめたり伸ばしたりしていたらボロボロになっていた。

ここで問題になったのが、私は人間関係リセット癖があり、ラインアカウントを定期的に消す悪癖があったことだ。
ちなみにスマホも買い替えていた為電話番号も変わり、アドレス帳もまっさら新しいものになっていた。
友人のアカウントの特定が一切不可能で一瞬詰んだのである。

まあ、母と友人がコンタクトがとれたので結果として連絡手段は復活できたのだが、要らない場面を母に見せた。
全く恥ずかしい限りである。

ここまで話して、ついでに自分で言うのもおかしな話だが、私は他人に期待をしない、他人に興味を持たないを心に刻んで生きている。(友人との絶縁騒動も相まってこの思想は強くなった)

こうして生きるとすごく楽なのである。
自分を変えることがひどく難しいのに、他人をどうこうするのなんて夢のまた夢、恐らく不可能だ。
だから、誰とも、深く関らず、期待せず、パーソナルスペースに誰も入れないように生きようと決めて生きてきたのである。

でも友人は違う。
友人は私が一番辛い時期にずっとそばにいてくれた唯一の人であった。
私が高校でクラスの女子全員からいじめを受けた時、主犯格の女にラインを送る時震える手を握りしめていてくれた人であった。
言葉足らずというか、不器用な人だが、友人の優しさを一番知っているのは己であると断言できる。

だから、感情が揺さぶられて酷いラインを送ってしまった。期待してしまったのである、変わって欲しいと。変わって欲しい、違うな、元に戻って欲しいと。

友人と二年ぶりに通話した時はそれは酷かった。きっと後から思い返したら笑い話になるんだろうなと冷静に思う自分がいながら、大泣きながら「途方もない勇気を出して連絡してくれてありがとう。また私と友達になって欲しい」と伝えた。

「わたしも」

こうして、私たちは9月の残暑厳しい夜に二年ぶりに復縁をして脅威の7時間通話をして二年の歳月を埋めたのである。

さて、疲れたので今回はここまでとする。
ちなみにタイトルでもう明記しているが、わたくしとだあは、齢26にして初めて恋人ができたのである。どれだけ察しが悪くても気がつくと思うが、その恋人というのが、この友人であり、私の可愛い彼女である。彼女は本当に可愛い。東京の橋本環奈と言っても過言ではないくらい贔屓目で見ずとも可愛い。

続きは気がむいて暇だったら書くかもしれない。
でも大したことないのだ。
酒でベロンベロンに酔って大泣きした彼女から私への熱い想いを電話で2時間ほどかされ、
酔いが覚めて、同じことが言えるのであれば私からも言いたいことがあると話したり、
それで付き合うことになって、来週、彼女に会いに行って処女を捨てる予定だとか、
そういう話しかないので、何も面白くない
私だけが期待してるかもしれないのは拭えないが、勝負下着まで買ったしまったのだがら、もう押し押して押すしかないのだ。
そういう話しかない。
だから、大したことはない。



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