第363回アーケードアーカイバー・勝手にコメンタリー in ドルアーガの塔全60階ノーミスクリア
先日は第363回アーケードアーカイバー・ドルアーガの塔スペシャル!に、ゲストプレイヤーとして出演させていただきました。
ご視聴いただきました皆様、ありがとうございました&お邪魔いたしました。
さて、出演パートのメインはDRU兄さんによる『ドルアーガの塔』全60階ノーミスクリア。こちらで管理人は解説を務めさせていただきました。
必死にいろいろしゃべってみましたが、なにせDRU兄さんのプレイが速いこと!! 肝心なことが話せなかったり、また撮って出しのため間違ったままとなってしまった部分もありました。
そこで、この記事では『ドルアーガの塔』全60階ノーミスクリアの補足として、勝手にコメンタリーを綴ってみたいと思います。
下記リンクですぐにDRU兄さんのプレイが始まるので、見ながら(聞きながら?)お読みください。
■2階
ここはDRU兄さんのスライムの倒し方に注目。
とにかく慎重に慎重を重ねています。プレイヤーの腕前に関係なく、少なくともジェットブーツを取る前は、なるべくスライムから飛び込んでこさせるように待てば、ミスの確率はグッと減ります。
■3階
動画内で解説しましたが、宝箱(中身は「ポーション・オブ・ヒーリング」)は先に出現した方のブルーナイトを倒すと出ます。ただ、このプレイではブルーナイトが2体とも画面外に出現したので、結果的に両方とも倒すことになりました。
ポイントは、ギルが画面左側、上から2段目に留まっている場面。一見無意味そうですが、じつは画面下にいるブルーナイトを誘導しています。ナイトやローパー、ドラゴン系の敵は、壁を挟んでいてもギルと縦軸か横軸が合えば、ギルの方に向かってこようとする習性があります(ドラゴン系は壁も壊せるので、次々と壁を破って近づいてきます)。
誘導により、ブルーナイトが迷路の奥に入り込まず、こちらに向かってくるので、倒すまでの時間が短縮できるのです。
DRU兄さんはこの後も要所(21階など)で誘導を活用しているので、なにげなさそうな動きにも注目してみてください。
■5階
ここではDRU兄さんのメイジの出し方がポイント。
前提として、メイジなどのマジシャンは、ギルがブロックの中央付近にいると出現します。逆に言えば、中央から外れた位置(柱と柱の間)にいる限りは、出現しません。
また、マジシャンは呪文を放って消えたあと、それぞれの待機時間を経て出現します。待機時間はマジシャンの個体により違うため、ギルが歩き回っていると、それぞれのタイミングでバラバラに出現するので、慣れていないと対処が大変になります。
その解決策として、ギルが柱と柱の間でしばし待ち、十分に時間を取ってからブロックの中央付近に移動すると、マジシャン全員が一斉に出現します。時間は「ハイパーガントレットのない状態で剣の空振り×2回」が目安。
こうすることで、マジシャンの出現タイミングが揃うほか、待機中のマジシャンがいなくなるので、呪文を盾で受けたら剣で安全に反撃できるメリットもあります。
ちなみに、DRU兄さんが宝箱を出すために選んだ地点は、確実に左方向からしか呪文が飛んでこない、比較的安全な場所となります。
■8階
ここは補足というか、予備知識。
宝箱の中身は「ポーション・オブ・パワー」。ギルのVITALITYが増えるというものですが、一方で8階にナイト系の敵は出てこないので、一見意味のないアイテムに思えます。
ただ、宝箱を取ると中身にかかわらず「マトックの使用回数が回復する」という効果もあります。なので、ここでは壁を壊す回数を増やすために取る、という選択肢もあるでしょう。
ただし、今回のDRU兄さんは3階で「ポーション・オブ・ヒーリング」を取り、まだ使っていません。ポーションは同時に1個しか持てないという制約があるので、アイテムの効果を考えると取らない方が得策でしょう。
■19階
ラストにDRU兄さんが見せた、ドラゴンを倒すテクニック。
ドラゴン系は動きが鈍重、かつ曲がり角や突き当たりで止まって左右をキョロキョロする習性があり、そのスキに背面からこまめに剣だけを突き刺していけば、ギルはほとんどダメージを受けずに倒すことができます(操作が正確ならノーダメージも可能です)。
ちなみに「ドルクロス」という声もありましたが、ここで見せたのは正しくはドルクロスではありません(後述)。
■20階
ここでもDRU兄さんがこっそりと見せたテクニック。
扉の1ブロック上の箇所で、ギルが剣を抜いたまま右方向に足踏みし、ブラックナイトを倒している場面。ドルイドがまだ1体残っており、一見危なそうに思えますが、じつは安全な場所なんです。
マジシャンの習性として、ギルの真隣(上下左右1ブロック)には出現しません。DRU兄さんが足踏みした場所は、左右は壁、下も1ブロック先に壁があり、ドルイドの呪文が飛んで来ないのです。唯一、上方向は空間があるので呪文が来る可能性があり、その対策で剣を抜いたまま右方向に足踏みすることで、盾を上方向に構えているわけです。
よって、仮に上方向にドルイドが出現していたとしても、ミスすることなくブラックナイトを倒せたのでした。
■24階
宝箱の出し方は「スタート地点で剣を振る」。
ですが、スタート地点に留まったままボタンを押す必要はなく、剣を振る(ギルの斜め前方向に剣が振られ、特有の効果音が鳴る)瞬間にさえスタート地点にいればOK。DRU兄さんはメイジの猛攻を避けるためにこのテクニックを使っていますが、コツを掴むまではなかなか難しいハイテクニックです。
■29階
トラップ扉について触れていますが、DRU兄さんがその見分け方をちゃんと示しておりましたので補足。
フロアスタートミュージックが流れている間から表示されている扉が本物で、ギルが動けるようになってから現れた扉が偽物になります。これが見分け方のひとつ。
そしてもうひとつ、トラップ扉は通過すると、ギルが扉の裏側に回ってしまいます。フロア開始時に画面内に扉が出現しない場合でも、こうした見分け方ができますので、参考まで。
■30階
ヘルプで言うA地点とB地点の両方で、宝箱の出し方の解説をしましたが、B地点の説明に誤りがありました。
A地点は「U字の動き」であってるのですが、B地点は「U字の動き」をするだけでは完全な軸ずらしにならず、余計な手間がかかってしまいます。
じつは、配信の中でDRU兄さんがB地点での正しい動きをしてくださってました!! B地点の下の壁を壊してから、約3秒間の(口では説明しにくい)動きは、B地点での宝箱の出し方そのままとなります。
要は縦軸と横軸をずらすことを、3回行えばいいのです。出し方は人により多彩な流派(?)がありますので、いろいろ試してみてください。
■32階
ここのクオックスの倒し方ですが、じつはこれこそがドルクロスなんです!!
要は上下方向に素早く剣を振るテクニックを指すのですが、画面ではわかりませんが、じつは左手で剣ボタンを押さえて右手でレバーを上下に動かしています。この時、腕が交差することから「ドルクロス」と名付けられました。
■33階①
この階のみ大事なテクニックがふたつあるので、ふたつに分けます。
宝箱は「シルバードラゴンと交差する」ことで出ますが、ここも27階のブルー・ウィル・オー・ウィスプとの交差と同じく、シルバードラゴンがブロックの中央にいる時に交差すれば確実に出せます。
ただ、31階で取ったパールの効果で、ギルが近づくとシルバードラゴンは動きを止めてしまいます。そのため、ある程度離れた位置からドラゴンの様子を見て、曲がり角で左右をキョロキョロするか炎を吐いた時を狙って近づけば、ブロック中央で動かないドラゴンとラクに交差できるのです。
■33階②
今までほとんど目立たぬように使われ、この階とてもわかりやすい形で使われたハイテクニックがあります。
最後に扉のすぐ上でレッドスライムを倒す際、ギルがほぼブロックの中央で横を向いているのに、飛び込んだスライムが倒されている場面。これこそが、じつは100%安全にスライムを倒せる方法です。
まず、下⇒上と左⇒右に移動するスライムは、背面以外ならブロック中央で剣を出したまま立ち止まっていれば、ギルが一方的に勝ちます。逆に上⇒下、右⇒左に移動するスライムには勝てません。この場合は2階で見せたように、ある程度の距離を取る必要があります。
また「背面以外」なので正面を向いていても100%倒せますが、そのためにはブロックの中央にいなければなりません。左側面と右側面は、少しだけなら中央からズレていてもOK。そのため、スライムに左側面か右側面を見せて立ち止まるのがセオリーです。呪文を吐いてくる可能性を考慮すると、下から飛び込むスライムには左向きで、左から飛び込んでくる場合は上向きで、それぞれ待つといいでしょう。
■37階
宝箱の中身に触れておりませんでしたが、ハイパーヘルメットが手に入ります。
クリアに必須のほか、次の階から(またはミスをした次のプレイから)ギルのVITALITYが2倍の96になる効果があります。取った瞬間からVITALITYが増えるわけではありませんので、ご注意を。
■38階
DRU兄さん、あまりに宝箱を出すのが早かったので解説します。
ここは「剣を出した状態でウィザードの呪文を盾で受ける」と宝箱が出ます。安全策を採るなら、3体いるウィザードを2体倒し、かつ四隅のどこかに移動して、剣を出したまま呪文が来るのを待てば、危険性はだいぶ減らせます。
DRU兄さんのやり方は、ギルがブロックの中央→柱の間とこまめに動くことで、ウィザードを1体ずつ出現させ、1体だけ出現かつ呪文が側面方向からギルめがけて飛んできた場合は、素早く剣を出してギルの左側面で呪文を受ける、という方法です。呪文が正面または背後からさえ来なければ、慣れれば複数体が同時出現してもできます。
ただし、このやり方はリスクも高いので、なるべく外壁の近くまで行き、ウィザードが出現する方向を絞って危険性を減らしたいところ。
■42階
この階で出現するアイテムを「ブルーメイス」と言ってしまいましたが、正しくは「サファイアメイス」でした!! 大変失礼しました。
■45階
ここは解説にもありますが、最初から出現している宝箱は偽物で、本来の宝箱を出現させて取り、その上で最初から出現している宝箱を取ることでエクスカリバーが手に入ります。
この最初から出現している宝箱の見分け方ですが、29階のトラップ扉と同じく、じつはギルの体が宝箱の裏側に回ってしまうのです。とはいえ、通過すると偽物を取っちゃいますので、剣を出して近づき、剣が宝箱の上と下のどちらに表示させるかで見分けられます(本物は剣が上、偽物は剣が下)。
万が一、出現位置を忘れて迷ってしまった場合は、剣を近づけて見極めてください。
■46階
すみません、ここ宝箱の解説を完全にすっ飛ばしていました!
宝箱の出し方は「外周の四隅を通過後、最初に外周に触れた地点に行く」。中身はドラゴン系の炎でもやられなくなるブルーネックレスです。
なぜ、この解説をすっ飛ばしてしまったのかというと、DRU兄さん、この宝箱も普段は取らないんですよ……。
■48階
ここの宝箱の出し方を「外周を一周する」と言いましたが、正しくは「四隅を通過する」でした。ただ最短距離で四隅を通過すると、ほぼ外周一周となります。
ちなみにDRU兄さんは時計回りに一周していますが、反時計回りだとダークグリーンスライムの呪文スナイプにも、歩きながら剣を出せば対応できるので少し楽になります。ただ、今回は左下に鍵が見えていたので、先に扉の位置を確認がてら右に進み、鍵の回収を最後にした方が、より時間のムダが省けると判断したと思われます。
扉の位置を確認しないまま鍵を取ってしまうのは、万が一四隅のどこかに扉があった場合に手詰まりとなるので、絶対にやめましょう。
■49階
「ウィザードを残したままハイパーナイトを相手にするのは、さすがにテクニックがいる」と言った直後、DRU兄さんのスーパーテクニックが炸裂した場面。
ここは事前にウィザードを2体まで減らしていることもあり、ハイパーナイトを相手にしている最中も、DRU兄さんは「右にウィザードが出現したら、剣を出しながら下を向いて呪文を防ぐ」ことを念頭に置いていると思います。TZWさんからもご指摘がありました、「危機管理能力のすごさ」の一端ですね。
その直後、2体目のウィザードについては、先ほどの呪文ガードからすぐに納刀し、かつ立ち止まったので、受けるのがギリギリ間に合った感じです。今回のプレイで、ここが一番危なかったところでしょう。
その後ビビって立ち止まらず、すぐに再び剣を抜いてウィザードを倒したのは、さすがとしか言い様がありません。危機管理能力と反射神経、そして身につけたテクニックが融合した「神プレイ」です。
■53階
ちょっと解説だとわかりにくかったかもしれませんので……。
53階、54階、58階は、フロア内の特定のポイントを通過することで宝箱が出現します。このうち上下の「段」については、上から2段目や下から2段目などわかりやすいですが、左右の「列」については、ほぼ中央付近ではあるものの、いちいち何列目かを数えるのは時間もかかりますし面倒です。
そこで、右側の外壁が見えている状態にすると、画面の左端にある半分だけ見えた「列」が、まさにそのポイントの存在する「列」になります。
上記フロアは、そのうち壁の形状などで徐々に見慣れてきますが、上記のほか60階も58階と同じ順に特定ポイントを通過する必要があります。60階は迷路の形状では覚えられないので、この方法でポイントを見極めましょう。
■59階
ここで分身を次々と倒し、ドルアーガと対峙する場面。
DRU兄さんはドルアーガとちょっと間を空けて対決に臨みましたが、これはじつは相当危険なやり方。ドルアーガは壁を通り抜ける呪文を連発するので、縦軸か横軸が合った時点で、ウィザードゴースト並みに危険な存在となります。一方、ゴーストのようにノーダメージで接触はできないので、抜刀は必須となります。
つまり、ドルアーガにギリギリまで近づいてから抜刀しないと、呪文を喰らってしまうのです。
今回、なるべく抑えめにプレイしてきたDRU兄さん、最後の最後で真剣勝負を仕掛けてきた感じですね。
■60階
ここはもう余計なことをするとZAPになるため、普通にクリアを目指します。なおDRU兄さん曰く、クリア時のタイムが7650だったのは、まったくの偶然だったそうですw
おわりに
文字だらけの記事となりましたが、どうにか補完できたと思います。
スーパーテクニックはもちろん簡単には真似できません。ですが、ナイトの誘導や敵の安全な倒し方などは、練習して少しずつでも身につけていけると思います。
そうして持てるテクニックの幅が広がっていけば、『ドルアーガの塔』という良く出来たアクションゲームの面白さが、より深く味わえるようになっていくはずです。
今回の通しプレイ配信が、何かのきっかけになれましたら幸甚です。