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よみがえる“四神降臨祭”・後編 後の祭り?

前編はこちら

先日発表されました、「ドルアーガの塔」40周年記念公式記録全集
こちらに2014年11月29日に阿佐ヶ谷ロフトAにて開催されたトークイベント“四神降臨祭”の模様も収められることが発表されました。

10年前に行われたこのイベント、観客の皆様には当日の内容は「他言無用」をお願いさせていただいておりました。その中でのいろいろなナイショの話が、ついに明るみになります。
前回に引き続き、今回も“四神降臨祭”を振り返ってみます。10年前の復習でありながら、来年発売される公式記録全集の予習になりますれば幸いです。


■降臨の日

当日の午前3時に、ようやくスライド作成が完了。
4時間ほど寝て、もう当日です。


明けて当日、メンバーは現地集合。
内藤さんはスーツでいらっしゃいました。

開場まで、管理人は準備に追われながらも、みなさんにやっていただかなければならない大事なお仕事があります。それはプレゼントにサインを入れていただくこと。


一点もののカラーイラスト色紙!!

特賞には、篠﨑さんに色紙を描いていただきました。世界で一枚だけのカラー色紙です。うらやましい……(当然、管理人は手にできませんので)。

ポスターにサインを書く内藤さん。

その他の賞品は、アイズ・エンターテインメントが2007年に復刻させたポスター(近年復刻されたものと異なり、オリジナルの半分のサイズです)や、なぜか手元に十数本あったニンテンドーゲームキューブ版『ドルアーガの塔』(『バテン・カイトス』の特典)などなど。
次々とサインを入れていただきましたが、そうこうしているうちに開場時間となってしまい、続きは控え室で書いていただくことに。


客入れのBGMには、自作のドルアーガサントラを流しました。
メインは『ザ ブルークリスタルロッド』のBGM。スーファミ実機からケーブルをビデオデッキにつなぎ、そこからさらにカセットテープに録音した覚えがあります。
なぜビデオデッキを経由させたのかというと、当時持っていたデッキに外部入力のボリュームをツマミで調整できる機能があったので、手作業でフェードアウトをつけるためです。いつの日か、こんな感じでサントラになるといいなぁ……という想いもあったはず。その想いは、公式記録全集のサントラCDで30年越しにようやく叶います。
その後テープからミニディスクにダビングし、PCに取り込み、この日CDに焼いて持ってきました。このCDにもあるエピソードがあるのですが、それはまたいずれ……。


客席がだんだんと埋まっていく中、ハプニングが勃発。イベント開始30分前、なんと遠藤さんが“前説”を始めてしまいます。

お題は当時遠藤さんを中心に研究なされていた
人はなぜゲームを途中でやめるのか」。

この講義自体、管理人は準備に追われて見ておりませんでした。
想像ですが、遠藤さんはこの講義をやりたかったことも、イベントを受諾してくださった理由のひとつだったんじゃないか……と、後から思います。
ただ、じつは管理人は事前に聞いておらず……このつぶやきで察していただければw


遠藤さんの前説も無事(?)終わり、いよいよ“四神降臨祭”開始!!


■神々(と悪魔)の戯れ

さてトークイベント本編ですが、くわしくは「ドルアーガの塔」40周年記念公式記録全集をお待ちいただくとして……
どんな話をしたかを、かいつまんで。

  • 『ドルアーガの塔』以前に、遠藤さんを除くお三方が集結していたゲームとは?

  • すべての始まりとなった「チラシの裏」って?

  • ナムコ純正筐体では31階でスタートボタンのランプが灯る」噂は本当?

  • クレジット音がコイン連続投入で特定フレーズが繰り返される仕様になったのはナゼ?

etc.…
もちろん他にもいろいろなお話は飛び出しましたが……一応台本は用意したものの、トークイベントは水物。思った通りに進むわけがありません。盛大に香盤が狂いながらも、楽しい時間は瞬く間に過ぎ去っていきます。


イベント中の一コマ。
当時の社内報に掲載されていたという、篠﨑さんの若かりし頃のお姿!

じつは篠﨑さんより、「もし尺が余って困ったときに」と、モンスターの間違い探しクイズ・シルエットクイズの画像を預かっておりました。
ありがたいお申し出ではありましたが、進行が押しに押したため、結局使わないまま終わってしまいました。

なお、四神降臨祭につきましては、じつは映像で記録が残されております。
今回はその映像をバンダイナムコ様に提供し、テキスト化して全集に掲載されることとなるかと思います。
この記事執筆時点ではまだ仕上がりはわかっておりませんが、どうぞお楽しみに……。


「外れたら悪魔を恨んでください!」と叫んでた記憶はうっすらあります

イベントの最後は、前述のサイン入りグッズのプレゼントコーナー。この抽選に使った謎のルーレット、じつは『ボスコニアン』『リブルラブル』等の名作のプログラマーにして、遠藤さんと共にゲームスタジオを立ち上げた、“悪魔”黒須一雄さん謹製なのです。
元は社内イベント等に使っていたプログラムを、四神降臨祭のためにご提供いただきました。まさかの悪魔の思し召し……。


■祭りの後の祭り

かくして四神の降臨は無事終了しました。

さて、このイベント最後の種明かし(?)。
イベントのチケット料金、1800円というかなりの破格でした。これは何故かというと、なるべく利益を出したくなかったから。秘密裏に進めてきた秘密のイベントなので、儲けを出すのはどうにも気が引けたのです。
(ちなみに四神含め皆さんノーギャラでご協力いただきました。本当にありがとうございました。)

ところが、ロフトではドリンク&フードも収益の一部になるというシステム。結局、終わってみれば約6万円の利益が出てしまいました。

このお金、使い道をどうしようか思案し、遠藤さんにも相談した上で、全額打ち上げの費用に充てることとなりました。
お店は遠藤さんの発案で、ドルアーガの大元(メソポタミア神話)の舞台・中東の「イラン料理」が食べられるお店へ。

かくして翌2015年1月17日、再び四神が六本木に降臨したのです。


お店のカップとギルのソフビ
イラン料理はこんな感じでした(もちろん初体験)

さらに打ち上げ終了後、管理人が高田馬場ミカドに行くと言ったところ、なんと篠﨑さんと小沢さんが「行ってみたい!」と便乗。
かくして神二柱が高田馬場にも降臨しました。

ミカドでは、たまたまDRU兄さんがドルアーガをプレイしておりました。神二柱に見守られながらのプレイは相当緊張したとのこと。いやー、ご迷惑をおかけしました。
偶然あの場に居合わせた方は、かなりの幸運だったと思います。


……と、“四神降臨祭”は(打ち上げも含めて)このような内容でした。
あの時、やはり35周年とか40周年とかを待たずに、勢いのあるうちにやっておけたのは、本当に良かったと思います。
そして、40周年を機に“四神降臨祭”が形として世に出ることは、本当に嬉しいですし、ようやく胸を張れる気がします。

「ドルアーガの塔」40周年記念公式記録全集でお会いできる日を楽しみにしております。

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