第16回TOHOシネマズ学生映画祭受賞者インタビュー【プロモーション部門】
こんばんは!TOHOシネマズ学生祭実行委員です。
「第16回TOHOシネマズ学生映画祭プロモーション部門 準グランプリ」を受賞された吉高紫野さんへインタビューしてきました!
__自己紹介をお願いします!
吉高「第17回TOHOシネマズ学生映画祭プロモーション部門準グランプリ 「ぽっぷあんどこーく」を監督した吉高紫野です。」
__受賞した感想を教えてください。
吉高「やっぱり最初にあったのは、「嬉しい」よりも「驚き」の方が大きくて、締め切りギ リギリでとにかく形にしようと出した作品が、こういう風に認められたのが嬉しく思 っていて、一番大きかったですね。」
__大きなシネマスクリーンで自分の作品の上映を観ていかがでしたか?
吉高「今回の映画祭に出した作品が、初めてちゃんと映像作品として作ったものだったので 、
何か不思議な気持ちというか、、、 ずっとパソコンの中でしか見てこなかった映像があんな大きなところで観れて、色々 な人の目に触れて、審査員の方々の目にも入るというのが、不思議な気持ちでしたね。」
__大学でも映像を学ばれているのですか?
吉高「そうですね!一応映像系を学んでいます。」
__作品はチームで制作しましたか?
吉高「はい!」
__制作する中で工夫したことを教えてください。
吉高「時間がない中で、企画から立てて、役者さんから呼んでというのが正直できなかったので、結局出てきたのは一人だけなのですが、それは誰かに頼んだのではなくて、 グループの子に「私、やるよ!!!」と言ってくれて、もう、みんなで頭を下げて「 ありがとーーーーー!!!!」という感じでした。周りの力を借りる余裕もなかった レベルだったので、自分たちの中でできることを全部やろう!という感じでした。み んなで、企画したり、役者やってもらったり、準備したりしましたね〜。」
__受賞作品は映画館で撮影されていましたよね?
吉高「そうですね!学校が池袋の近くなので、池袋のTOHOシネマズで撮影しました。 (大学の)どのグループも撮影に映画館を使うとのことだったので、じゃあ、みんな でまとめて一緒に撮りに行こう!ということになって、深夜に借りて撮影しました。」
__映画館は誰でも借りることができるのですか?
吉高「結構簡単に借りられました!お金とかももちろんかかってないです。時間とかは厳しく、何時までに完全撤収でというのはあったのですが、でも、気軽に 貸してくれて、、、私たちもびっくりしました。「え!これ使えるの〜?!」という感じでしたね。」
__当映画祭に参加して1番良かったことはなんですか?
吉高「他の人の作品を観ることができたことです。自分の中では、これが凄く大きくて、やっぱり、自分から進んで見に行くのって、自分の興味のある作品や映画になってしま すので、色々な方面の色々なジャンルの作品をまとまって観ることができるのは、映画祭ならではならではなのかなと思います。」
__この受賞をきっかけに変化したことはありますか?
吉高「自分では気づいていないけれど、周りから見たら凄く変わったんだろうなというのは 、やっぱりあります。元から自分が主体的に「これやりたい!」みたいなのは、あったけれども、割と内に秘めていたというか、せっかく大学に入ってゼミに入って、一 緒に同じような方面に興味のある子たちが集まった環境で、人に合わせるのではなく 、自分のものを創りたいという気持ちが強くなって、それが形になったのが、この受 賞がきっかけでした。この受賞で「あ!認めて貰えたんだな!」というのが、大きくて、今、丁度卒業制作を制作しているのですが、そこでも一応監督を「自分がやるよ!」と声をかけて、色々企画を考えたりして、本当に映像を創ることに対して、自分 の立ち位置みたいなものが見直されました。」
__今回の作品のテーマを教えてください。
吉高「方向性としては、絶対に面白いものを創りたいというのはありました。観て、くすっと笑えるようなものを中心にして創りました。」
__制作において1番苦労した所はどこでしたか?
吉高「大元の企画です。企画が決まったのが、応募締切の2週間前くらいだったので、 それまでは、「ん〜これやっぱり違う」みたいなのを繰り返していて、、、 (大学の)授業内の最終プレゼンの日の朝にはっ!と思いついたものをとりあえず企 画だけ(グループのメンバーに)送って、これで発表してみようとなったのがうけて 、そこから、この方向で行きましょうとなったのがこの企画でした。 とにかく、そこが決まるまでがずっと苦しかったですね。」
__企画を考える際に工夫しているところはありますか?
吉高「「よし!今から考えるぞ!」と机に向き合って考えようとすると、色々別のことを考 えてしまったり、頭の中でぐちゃぐちゃしちゃうので、例えばバイトをしているとき であったりとか、ちょっと暇だなというときに考えたりして、洗い物などをしている 時などに「あ!これいいかも!」と思いついたらすぐにメモして、持って帰ってみたいなのを繰り返します。」
__普段から企画について考えているのですね!
吉高「そうですね。やらなければいけない期間の間は、結構ずっと頭の隅にがいるみたいな 。結構それがストレスだったりもするんですけどね(笑)でも、逆に面白い案が出てくると、嬉しくなったりもします!」
__今回の受賞作品制作の中で特に印象に残っていることなどがあれば教えてください。
吉高「撮影時が深夜だったので、多分、みんな色々な感情が入っていて、時間がない焦りで あったり、この時間に全部取り切らなければならないみたいな。 みんな深夜テンションになっていることもあって、掛け声とかがどんどんテンション が上がっていてしまって、「いいから次ぐいくよーーーーー!!」みたいな(笑)それが面白かったです。」
__カット数も多かったですか?
吉高「ポップコーンをばーんとやるシーンでは、時間が無くて、これはもう撮り直しができないという状況で、1発で!にした記憶があります。」
__今後の目標を教えてください。
吉高「目標と言っていいのか分からないのですが、次の第17回TOHOシネマズ学生映画祭ショートフィルム部門に応募させて頂こうと考えていて、また、そこで選ばれたりできたら嬉しいなと思いながら、頑張って創っています。
__今後の将来像やどのように映像制作に携わっていきたいかなど夢の部分をお話していただけますか?
吉高「小さい頃から、あまり将来の夢とか考えたことがなかったので、今やりたいことを他の人には言っていないけれど、自分の中にあるのはあるので、自分まだ就職が決まっていないので、これからまだまだ選択肢はいっぱいあると思うので、映像制作には関わるんだろうなとは思っています。」
__自分の想いはうちに秘めるタイプですか?(笑)
吉高「そうですね(笑)あんまり恥ずかしくて言えないんですよね。」
__応援メッセージをお願いします!
吉高「TOHOシネマズ学生映画祭に応募するだけでも大きなきっかけになるとは思うんですけ ど、誰かに認められたりする嬉しさを分かってもらいたいし、それがきっと今後映像を創 るのがもっと楽しくなると思うので、誰しも応募はできるので、今少しでも迷っているの であれば、企画を少しでも考えてみるなど、絶対に自分の中でこれならうけるだろうなと 思う企画は出てくると思うので、映像としてカタチとして残すことが大切だと思うので、 良かったら、応募してみてください。」
【ラフな質問コーナー】
__アイデアは普段降ってくるんですか?
吉高「(今取り組んでいる)卒業制作では、大まかにやりたいことは決まっていて、その細かいネタの部分があまり出てこなくて、お笑い芸人のネタとかを思い出しながら、、、考えています。バイト中が結構暇なことが多いので、考える時間にはなっていましたね(笑)もう、撮影自体はほぼ終了したので、編集やカット割りどうしようかな〜と考えています。」
__この作品はどのようにアイデアが浮かんだのですか?
吉高「最終発表の朝にずっとそわそわしている中で、思い浮かびました。撮影形態は、時間も人数も少なかったので、固定にしようというのは、最初の時点で割
と決まっていました。あまり手間がかからない撮影形態にする方法は考えました。」
__そのおかげで、シュールさが際立つというか、紙芝居のような感じで、効果的になっている印象を受けました。
吉高「 広めの映画館を借りたのに、使ったのは本当に一部分だけで(笑)途中引きの絵になったところで、自分たちが映る必要があったのかなというのはあって
、 あのとき一人スキップしていて、後ろに3人くらいいてそのうち1人が自分で、撮っていたのは、4人です!何で映ることになったのかは、みんな記憶にないんですよね(笑)多分そこの撮影が、一番テンションやばかったです。(笑) ずっとスキップしてもらっていたので(笑) 4往復くらいして貰っていました。 「あはははは」と言いながらスキップしていました。」
__映画はどんなものを観ますか?
吉高「自分の興味のあるものしか観ないです。
でも、昔からアクション映画が大好きで、小さい頃に好きな映画は?と聞かれたら、「インディージョーンズ」「パイレーツオブカリビアン」が出てくるような。今もあまり変わらなくて、そこにプラスしてホラー映画を観るようになった感じです。」
__ジャンルの縛りもなく、制作費にも制限なく、好きな作品を創れるとしたら、どんな作品を創ってみたいですか。
吉高「 アクションですかね〜偏見かもしれませんが、学生が創りたがる映画って。ホラーとかドロドロした感じのものを創りたがるんですけど、それがあんまり出てこないので、学生だと演技力であったり、色々な問題が出てくるので、ホラーだと内容よりも演技というか、観ている人の不安を駆り立てるというか、そういうところが大事なので、学生だけとなると、ホラー系は創りづらくて、そう思うと意外とホラー映画を創ってみたいかなと思います。」
__キャストの問題はありますよね。
吉高「ほんとにキャストの問題は大きいですね。
今回の卒業制作もキャストで悩まされました。」
__卒業制作のキャストはどうしたのですか?
吉高「 自分の実家で撮影していて、みんなを連れて三重に行きました。キャストをこっち(都内)から連れていくわけにもいかなくて、結構拘束することにな
ってしまうので、三重の知り合いにお願いしました。
それでもキャストが足りなかったので、お父さんとお母さんにも出てもらいました。支えられました。」
__誰に頼めるかも含めて考えなければならないこともありますか?
吉高「 逆にいえば、誰に頼んでも大丈夫なように、主人公の設定は細かく決めないようにしていたりします。なんとなく、性別だけしか考えていませんでした。」
__何か話しておきたいことはありますか?
吉高「私が今一番熱を持っているのは、Vtuberです。 あまり世間的な目が良くなくて。 ただの絵じゃないかと言われることもあって。Vtuberの方々が出されている歌とかミュージックビデオってめちゃめちゃ完成度が高く て、リアルの中にVtuberがいて。映像も含め完成度も高く作品としていいのに、ただの 絵じゃんって済まされるのが多いのが最近のストレスです。(笑)
コメント欄にやっぱりアンチってあるんですよね。」
__就職活動と制作の両立は大変ですか?
吉高「もともとテレビ業界の制作に行こうと思っていたのですが、今年の3月くらいにVtuberにハマりはじめて、そっちの仕事に興味が出すぎて、3Dクリエイターとかではなくて、 単純にその子たちがやっている番組のディレクターとかが面白そうだなと思うようになっていたら、今になっちゃいました。(笑)」
__やりたいことがあったらそっちに進みたいですよね。
吉高「そうですね。制作している人は、やりたいことがしっかりやりたい人たちが多いですね(笑)」
__最初のチャレンジがTOHOシネマズ学生映画祭であることって多いですか。
吉高「私自身もそうです。最初のきっかけにはちょうどいいのかもしれませんね。 (実行委員:それは嬉しいです!)
どうしても敷居が高いイメージはあると思うんですけど、、、自分が準グランプリを取ったのが、大学として快挙だったみたいで。 1個が2個上の先輩が別の賞を取っていたらしいんですけど、成績的には今回の方がいいら しくて、それがきっかけなのか、お母さんから連絡が来て、大学内で記事にされるような内容だと思わなくて、そこで使われていた写真が、映画祭あとにみんなで飲みに行ったときのもので、めっちゃ
恥ずかしくて。
帰省したあと、おばあちゃんにも言われました(笑)」
__インタビューした実行委員の感想
・馬場菜緒
吉高さんは、自分の想いを内に強く秘めている素敵な方でした。フレンドリーにお話して くださったのですが、明るい優しさの中にもブレない自身の軸がしっかりあることを感じ ました。また、好きへの熱量が高くて、1つの質問に対して、プラスαで返してくださるの で、吉高さんの新たな一面が徐々に見えてきて、今回のインタビューは、個人的にもとて も楽しい時間でした。ありがとうございました。
・田島史也
まずは、貴重なお時間を頂き、ありがとうございました。学生のうちから映像を制作して
いる方にお話を伺うと、その熱量に圧倒されます。お話を伺うと、とても理論的な手法
を取られているのだと気付かされます。一つひとつのショットに対して、その効果を検討し、実現可能な範囲での最大値を求める。映像制作に対してとてもストイックで誠意的であるな、と感じました。現在も卒業制作に取り組んでおられるということで、新たな作品を観られる日が今から楽しみです。ありがとうございました。
__________________________________
<第17回TOHOシネマズ学生祭の開催について>
開催日:2024年3月28日(木)
14:00開始 20:00頃 終了予定
開催場所:TOHOシネマズ日比谷 スクリーン12(東京宝塚ビル地下)
皆さまのご来場を心よりお待ちしております。
<コンペティションへの応募について>
応募締切:2024年2月5日(月)23:59
詳細は、以下リンクよりご確認ください。
TOHOシネマズ学生映画祭|tcsff (tohotheater.jp)
__________________________________
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?