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心のこもった花束を

数日前、お花の先生をしている友達から
「今度お花を送るから」
と電話があった。

正直、この暑さで生花はちょっと厳しいのでは・・・
と思った。

当日、急用で予定の配達時間に不在になりそうだったので
相談しようとお店の電話番号を調べた。
検索したらお店のインスタグラムが出てきたので、そちらを見てみると
「大事なお知らせ」
と最新のところに書いてある。
見てみると、
「体調不良のため、閉店することにしました」
と。
たった4日前のことである。

なんとか連絡がついて、不在にすることなく済んだ。

ピンポーン

玄関のドアをあけると、物静かな若い女性が花束を持って
雨の中立っていた。

その花束はシックな色でまとめられて、とても丁寧に作られていた。

思わず
「わあ、素敵・・・」
と言葉が出てしまい、その言葉に女性は控えめに、でもとても嬉しそうに笑った。

初対面だったけれど、お店を閉めることについて少し話した。

「忙しくなりすぎたのと思ったよりお客様がいらっしゃらないのとで
なんだかぐちゃぐちゃになってしまって・・・。
これからは自分のアトリエでご注文いただいたものを作って、こうしてお持ちしようと思っています。少し自分のペースでやっていこうかと・・・」

数ヶ月前に賑やかな場所にあったお店をたたみ、少し静かな場所に移転していた。
きっとその準備は忙しく、新たにスタートしたところ思うようにいかなかったのだろう。

でも、持ってきてもらった花束を見て、これからもきっと素敵な花束を作り続けることができるだろうと思った。

「体を一番大事にしてくださいね」

と伝えた。

丁寧に作られた花束
お花のあいだにはさんであるショップカードと「Happy Birthday」のカード

作り手の心のこもったそれらを見てとても温かい気持ちになった

贈ってくれた友達にも感謝!

そう、今日は私の誕生日・・・



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