見出し画像

ミリタリーSFというジャンル

こんばんは、前回の更新からだいぶ間があいてしまいました。三日坊主の悪い癖。今日は以前アメブロで書いた記事を引っ張ってきました。というのも卒論を書くタイミングで「結局自分が『好きだ!』と思う作品てなんだろう」と思うことが増え、そういった時に以前書いたブログを見返すのは結構有効です。多少加筆していますがほぼ内容は同じなので、アメブロで同じ記事を見かけてもパクリじゃないですよ、それも私です。(サムネ画像引用元https://eiga.com/news/20160202/12/)

画像1

画像引用↓

https://www.amazon.co.jp/All-Need-Kill-Hiroshi-Sakurazaka/dp/1421527618

今日は最近気づいたミリタリーSFというジャンルについて書こうと思っています。昔からあるジャンルだと思いますが、私が好きだと気づいたのは最近でした。

ALL YOU NEED IS KILL

最初に軍人が出てくる話に触れたのは漫画版「All You Need Is Kill」でした。漫画を読んでから原作を読み、トム・クルーズで実写化された映画も見ました。漫画や小説では主人公は「キリヤ・ケイジ」という日本人の青年でしたが、映画では思いっきり成人済み外国人男性でしたね。余談ですが、トム・クルーズが主演の映画は「これこの間見たっけ?」という気持ちになってしまうことがよくあります。日本に入るような映画はやっぱりネームバリューがある俳優さんじゃないとお客さんが入らないからでしょうかね。

虐殺器官

話は戻りますが、「All You Need Is Kill」の次にハマったのが伊藤計劃の「虐殺器官」でした。

画像2

これはミリタリーSFと言うよりは、言語SFと言った方がいいのかも知れませんが、こちらも軍人が主人公のお話です。私も創作するときにはよく軍隊や軍人モチーフや主人公にします。軍人を主人公にすると話が書きやすいんですよね。SF的な脅威(モンスターだったり)に対して対抗手段(武器)が登場させやすい、移動手段も然りです。また、軍人という時点で戦うことを想定して入隊しているはずなのでエイリアンなどの脅威に対して、戦うのが前提で話が進められます。個人的に軍や軍人が出てくる映画で好きなポイントは"Move!"や"Go!
Go!Go!Go!"と言った戦場での指示です。緊迫した状況での的確な指示が、映画の中でより緊張感を増す要素になる気がします。「虐殺器官」は私が影響を受けた小説の一つなので、改めてお話する機会を作ろうと思います。

https://www.amazon.co.jp/dp/B009DEMA02/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_s515Fb8HGQ4WH(画像引用、アマゾンのリンクです)


ジェノサイド

次に読んだのは高野和明の「ジェノサイド」です。

画像3

https://www.amazon.co.jp/dp/4041011264/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_g715FbEVTEAR9(画像引用元、アマゾンに飛べます)

民間軍事会社に所属する傭兵のジョナサン・イェーガー。彼は難病の息子の治療費のため、大金を稼ぐ必要があった。息子に会うため、休暇を取ったイェーガーだったが突如、高い技術を要求される高額報酬の仕事が舞い込む。息子の治療費のため妻の反対を押し切り、集められた仲間と共にコンゴ共和国に送られたイェーガー達。任務は「ジャングルにいるピグミー族の抹殺、見たこともない生物を見つけた場合もそれを抹殺すること」だった。

一方日本では研究者だった父を亡くした古賀研人の元に生前父が作成したであろうメールが届く。そのメールは見たあとすぐに削除されることを要求され代わりに託されたのは、製薬ソフト「GIFT」がインストールされたパソコンと研究費として500万円が貯蓄された口座、そして研究室として使用できそうな古びたアパートだった。難病を治す薬を生成する研究を父から半ば強制的に引き継ぐことになった研人。
日本とコンゴ共和国。離れた地で同時に進む二つの任務。そしてコンゴ共和国の小さな集落で発見された人知を超える新人類。その圧倒的な思考能力を脅威と捉え取り除こうと動く「ネメシス計画」にイェーガー達は知らぬ間に加担していたのであった。

こんなところでしょうか。話自体はすごく面白かったです。現人類の思考能力を圧倒的に上回る新人類が単一個体として生まれてしまったとき、現人類は共存を試みるかそれとも殺戮か。実際に新人類がうまれてしまったら私たちに勝ち目はないような気がします。個人的にはもう少し、新人類である登場人物が人類を滅ぼそうとしたり、もっと人類の脅威になっていたら面白かったかなと思います。でもそうすると、イェーガー達が心替わりし、新人類である登場人物守るという話の筋が壊れてしまうのでこれがベストなのかもしれません。また古賀研人に協力してくれる友人が底抜けに良い人なので裏があるのかと深読みしていましたが、最後まで底抜けに良い人で学術的な興味と善意協力していただけだったので、彼が黒幕だったりしたらどんでん返しで面白かったように思います。

まだまだ面白いミリタリーSFはあるのかもしれませんが、今のところ私にとってのベストは「虐殺器官」です。「虐殺器官」を基準に作品を探しているのでなかなか思ったような作品に出会えないのかしれません。もう少し範囲を広げて色々な作品に触れようかと思っています。

いいなと思ったら応援しよう!