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ジャニーズの会見を聞いて

ジャニーズが今ジャニー喜多川氏の性加害問題でかなり揺れていますね。

「0点です!」ジャニーズ謝罪会見を“しゃべりのプロ”が酷評 唯一の及第点は「イノッチだけ」(SmartFLASH)
https://news.yahoo.co.jp/articles/62b594bbbdeabe3457255c295b8204d8fa36cdf0

報道では、ジュリー藤島景子さんと東山紀之さんの会見に対して厳しい意見が出ているのに対して、井ノ原快彦さんに対しては、世間は比較的高評価を得ているという記事が大勢を占めていますね。

私は会見の全てを見たわけではないので、想像の域を出ないところはあると思いますが、この三人の話を聞いていて、問題をどのように認識しているのか?の違いと、その背景にジェンダーバイアスや力と支配の関係をどう思っているのか?の違いがあるのかなと思いました。

ジュリー藤島景子さんと東山紀之さんは年齢が50代後半でほぼ同世代ですが、井ノ原快彦さんは40代後半と年齢が10歳近く違います。

50代後半というと、男性優位がバリバリの頃であり、ジェンダーバイアスや力と支配の関係が当たり前であり、まだDVという言葉もなく家庭内暴力がむしろ当たり前で家庭内の問題で片付けてしまうという世代ではないかなと感じます。
これに対して、40代後半というと、DVというのがようやく言葉としては出てきた感じで、男女関係がまだ不平等はあるものの、その差が少し狭まってくる世代なのかなと感じます。

まあ、上に書いたことは少し極端かもしれません。が、今回の会見を聞いて、ジュリー藤島景子さんや東山紀之さんは、問題の重大さを全く感じていないのに対して、井ノ原快彦さんは、これってすごくまかり通っているけど、なんかちょっとおかしくない?と思っている。そんな感じを受けました。
それが、今回の三人に対する世間の目が違ってきているのかなと感じました。

で、もう一つ言いたいのは、過去のジャニーズにおける性被害が今になってなんでこんなに大騒ぎしているのか?ということです。

もちろん性被害を受けていた当時のジャニーズJr.の人たちがショックを受けているというのは当然なんですけど、そこまでショックを受けているなら、なぜその時に言わないのか?被害を訴えたりしないのか?と思いませんか?

それが、当時のジャニー喜多川さんの何らかの圧力だけでなく、世間社会が性被害や性加害に対する問題意識の低さに原因があるのだと感じます。

そんな当時の社会や環境では、仮に訴えたとしても、相手にもされなかったのではないでしょうか?
だから、LGBTQの問題やジェンダーバイアスの問題が昨今注目されてきているからこそ、この問題が今になって表に出てきたのだと思います。

性被害を受けた方は、長い間本当に辛い思いをしてきたのだと思います。
でも、一方で、性加害や性被害をこれまで許してきたのは、これまでの社会の価値観であり、世間の常識です。

今回のニュースを通して、我々DV加害者として、他山の石とせず、我々にも同じような価値観や考えを持っている可能性があることを前提に、日々の言動や行動を見つめて、改めていくことが必要であると感じました。

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