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日の出にむかへ

#天井人日誌

下僕の仲間には癖毛が多い。かくいう私もそうだ。我々には無縛の血が多く流れている。

さて始めよう。

長老は荒れていた。測れるものが足らないからだ。とにかく不足が嫌いなのだ。話は陣内配備まで及ぶ。有事の笛を鳴らしても反応鈍るとはけしからんぞ。と怒り散らした。こうなるとまわりは黙るのみ。まだ半周したところだが、明日が来ない覚悟をせよ。の勢いだ。結果で示す以外に収める方法が見当たらない。

残り半周

奇跡を期待しない。残るものを確実とする。鼓舞され特攻を選ぶような下僕ではない。我々はしたたかなのだ。だが密かに狙っているのも確かだ。天井人には解せぬ企み。それは拠点を築くこと。そこで市場を持ちたいと思案している。

物品交流

地図は狭い。見聞を集め同盟を広げて道引きを強めたい。そのためには智慧を繋げる場が必要となる。構想は常にある。それの実現でみなの士気を高める自信もある。物品を介して交流できる市を開くべきだ。だが今は論破する材料が足りていない。

信心を敬う

足りぬものを数えるな。在るものを直視せよ。という教え。十六万という数は決して少なくはない。その全員とまずは心を繋げと。心を通わせろと。そういう教えだ。電影ではなく筆を取れと。真心には真心を。我々の感動は直接的なものだ。

まずは東を

日の出を目指して漕ぎ出す。最初の進路となる。出る場には必ず集いが生まれる。そこに最初の市場を求める。たがためにはやはり繋がりを持たねば。ここで彼の登場となる。

細眼

索敵能力に長けた細眼。平常時には収集役を担う。彼はまだ開花していない。焦点凝考という病を患っている。二の次は常に一となる。三には続かないという病だ。ただし、永遠に一と二を繰り返せる強靭さを併せ持つ。あることをひたすらに続けられるのだ。止めなければ三日三晩寝ずにそれを継続できてしまう。いずれ下僕たちを救う大功を収める予感がある。細眼の覚醒を楽しみに待っている。


つづく




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ありがとうございます


ゆうなって


前回の天井人











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