アームの設置(仮)
ラスボスことTX-1000を入手したもののトーンアームが無いとご報告しましたが、この度オーディオつながりの知人からトーンアームを2本貸与して頂けることになりました。
実機に取り付けたアームについてご紹介する前に、まずTX-1000に付属されるアームベースについて、説明します。
取扱説明書によると以下の種類のアームベースがあったようです。
〇アームベースと適応トーンアーム
■丸型スタンダードアーム用ベース
アームベース番号 適応トーンアーム
SB-100 ブランク(穴なし)
SB-001 SME 3009 SeriesⅡ,SeriesⅢ,SME 3010
SB-002 オーディオクラフト AC-3000MC
SB-003 フィデリティ・リサーチ FR64S/FX
SB-004 SAEC WE-407/23
SB-005 DENON DA-401
SB-006 ダイナベクター DV-505
■角型スタンダードアーム用ベース
アームベース番号 適応トーンアーム
LB-100 ブランク(穴なし)
LB-001 SME 3009 Series Ⅱ,SeriesⅢ,SME 3010
LB-002 オーディオクラフト AC-3000MC
LB-003 フィデリティ・リサーチ FR64S/FX
LB-004 SAEC WE-407/23
LB-005 DENON DA-401
LB-006 ダイナベクター DV-505
■角型ロングアーム用ベース
アームベース番号 適応トーンアーム
LB-101 SME 3012R Special
LB-102 オーディオクラフト AC-4000MC
LB-103 フィデリティ・リサーチ FR-66S
当時新品購入時に、丸型・角型アームベースをそれぞれ1種類ずつ選ぶことが出来たようです。その後、別のアームにする場合は交換用に追加でアームベースを購入するという流れかと思います。
今回入手したTX-1000に付属していたアームベースは、
丸型がSB-001でSME 3009 SeriesⅡ,SeriesⅢ,SME 3010用
角型がLB-102でオーディオクラフト AC-4000MC用
と思われます。(型番などの記載なし)
さて、今回貸与して頂いたトーンアームを紹介します。
ショートアームは SMEの3009 SeriesⅢ です。
(これは、TX-1000のカタログ写真に採用されているトーンアームと同一モデルです。貸与して頂いた方がカタログと同じモデルを偶々所有されていたという偶然に驚きました)
続いて、ロングアームはSAEC WE-308L です。
SME 3009 SeriesⅢのアームはチタン製でパイプ径が細く、ユニバーサルタイプではなくアームとヘッドシェルが一体式でパイプ交換タイプです。
一方、SAECのWE-308Lはユニバーサルでカートリッジシェル交換が可能です。カートリッジを複数お持ちで頻繁に交換して違いを楽しむ方はユニバーサル型が良いのでしょうね。私はお気に入りのカートリッジは決まっているので、もし自分で購入するとなるとアーム交換タイプになるのでしょうか。
短時間ですが、アームを取り付けて試聴、操作をして気が付いた点を挙げます。これまではDRAGON-CTをアナログプレーヤーとして使用してきて、意識しなかった機能に、オートリフトアップ/オートリターン機能がありました。TX-1000ではオートリフトアップ、オートリターン機能はありませんから、再生時は盤の終了に注意しないといけませんね。社外品のオートアームリフターを入手する必要がありそうです。
また、DRAGON-CTではターンテーブルの回転はトーンアームをアームホルダからの移動と連動していました(アームホルダーからアームを移動させるとターンテーブルが回転開始*) トーンアームの高さ調整、針圧調整時にはアームホルダーから移動させる必要がありますが、その時にターンテーブルが回転してしまうために針が損傷しないように注意が必要です。その点、TX-1000ではターンテーブルの回転・停止はアームに対して非連動なので、針圧調整やトーンアーム調整が楽な点が良いですね。
*裏技で回避することが可能であることがわかりました。
音質に関してですが、S/Nが高く、低音が埋もれることなくしっかりと出ている点がDRAGON-CTに対してアドバンテージがあると思いました。
快く貸与して頂いた方へ
自前のアームを入手する間、しばらくお借りしますのでよろしくお願いいたします。
2024.12.08