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【要約】世界で一番やさしい資料作りの教科書

こんにちは。
今日は最近読んだ本の感想とまとめをしたいと思います。


まず最初に、この本は表題からイメージする図やグラフの見せ方などのテクニックに触れているものではないです。

相手に「伝える」ということを中心に書かれているため、多少不器用な資料でも「伝えたいことがシンプルに伝えられている」状態をゴールとして書かれています。

そのため、デザインやスライドを見やすくする方法については触れられていないので、それらを学びたい方は少し違うかと思います。
一方で、社内や社外に対しプレゼンテーションを行う方などは、基本的なことですので読んで損は無いと思います。(特に若手社会人は良いと思います)

会話や仕事の依頼の仕方など、資料以外についても書いてありますが、今回は資料の項目についてまとめていきます。

資料の鉄則

そもそも資料の目的は、「何かを伝えること」
資料を通して何を伝えたくて、どんな感情・行動をとってほしいのかが軸になる。

そのために、資料作りとして大事な3つは

  1. キーメッセージを明らかにする

  2. ボディを考える

  3. 電子化する

伝えたいことをきちんと伝えること、を軸に資料を作るためにはキーメッセージ【主張】は必要不可欠。

依頼された資料などを作る時は、
「誰」に見せて、この資料で「何を」伝えたくて、その結果「どう」思ってほしいかを確認する。

プレゼン資料を作る

「伝わる」プレゼン資料を作る7つのステップについて触れられています。

〈7つのステップ〉

  1. 発散

  2. 主張と要望

  3. 相手の状態

  4. シナリオ

  5. ラフスケッチ

  6. 電子化

  7. レビュー

1.思考を発散させる

何を伝えるか、自分の頭にあるものをどんどん書き出してみる。
→書き出すことで頭の棚卸を行う

例)
サービスの概要
価格について
スケジュール感

2.主張と要望を考える

1枚ものの資料作りは1枚で言いたいことを考えたが、資料全体で伝えたいこと=主張を考えていく。
この時のコツは伝えたいこと(主張)と、その結果相手にどうなってほしいか(要望)を分けて考えること。
行動・状態・感情の変化のどれを期待するのかを考えるとまとまりやすい。

3.相手の状態を考える

主張と要望の結果、今の状態から将来の状態に変化させることを考える。

そのために

  1. 相手は誰か

  2. 相手は何を知っているのか

  3. 相手が知りたい、疑問に持ちそうなことは何か?

このフレームワークを使い整理をしていく。

4.シナリオを組み立てる

スライドごとのキーメッセージを考える作業を行う。

ポイントは、

  1. キーメッセージを書き出す

  2. そのキーメッセージを接続詞でつなぐこと

5〜7は1枚ものの資料作りと同じ作業


プレゼン資料の書籍を本屋で探すと、デザインについての書籍がやはり多いです。
しかし、この書籍は資料の本質はあくまでも「相手に伝えること」としています。
例題やフレームワークなどもあり、実践への活用もしやすいと思います。

その他で、仕事の受け方や話し方、プレゼン手法についても触れられていますが今回はここまでにします。

ではまた。

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