夏休み
ほぼ初対面の女の子と野球を見に行って、好きなチームが負けた帰り道にこぼした「気づいたら夏休み、終わっちゃうんだろうね」というひと言と、そんなひと言を踏み潰すように返ってきた「人生の夏休みももう終わるね」という言葉。
関内駅までの数百メートル。スクランブル交差点の待ち時間こそが人生で一番幸せな1分間だったとはとうとう口に出せず、地下道の入り口で手を振って別れた夜でした。浮かれる阪神ファンに挟まれ、呼吸が難しくて、とりあえず着ていたユニフォームを脱いだらTシャツに汗が染みていて。この姿で家まで帰るか、野球も青春も負けた瞬間のまま30分間を耐え忍ぶか。少し考え、ユニフォームを鞄にしまったのが8月2日。
次の日も、その次の日もアイドルを見ました。カメラロールを見返すと、さらに次の日は女子高生と新大久保に行ってる。それが8月5日。みなとみらいで花火大会があった日です。出禁騒ぎが8月8日。色々あった8月上旬。
8月17日がファミえん。これは既にnoteにしているので書きません。
で、推しの影響でSAWを見始めたのが8月25日。推しの誕生日。
8月下旬、薄すぎ。お金がなさすぎて、渋谷のライブ会場に行くのに祐天寺で降りて3駅分歩くのにハマっていました。歩きながら飲酒するので結局出費は増えるのです。
夏休みの一大イベント、推しの生誕ソロライブ。まだ参加するのは2度目ですが。
やっぱりお金がなくて前売り券が買えなくて、前日に流通センターで買った4000円の席。前に立つ人の背が高くて、見えるような、見えないような。輝いているから、直接見えなくても。なんて言ったらくさいですけど、本当にスターなんですよね。近くで私に微笑んでいるような、遠くで数えきれない人々に幸せを届けているような。どちらも感じられて、おそらくどちらも正しいのでしょうね。だからこそすごいんです。
あの日、めちゃくちゃ体調が悪くて。開演した頃は座っているのも苦しくて、立って見るなんてもってのほかで、でも私の体質なのか皆がそうなのか知りませんが大きな音で音楽を聴くと和らぐんですよ。ただ遠くて。推しの声がお味噌汁みたいに染み渡ってきそうで、表面までしかやってこない。どこかのタイミングで治ったのですが。
その週末には千葉のアイドルフェスに行っていました。チェキを見返すと木にぶらさがっていたり逆立ちしていたり、意味が分かりませんが要するに楽しかったということでしょう。はじめは空きすぎていて心配でしたが思ったより人が集まってくれてよかった。最近、私自身の集客力のなさに申し訳なさを感じます。
それから、9月は…。次の週に演劇を見に行って、帰りに学芸大学でハンバーガー食べて。その翌日はみなとみらいでラストマイルを見ました。めっちゃ面白かった。前日に「ラストマイル見に行くよ」と連絡が来て、洋画だと思っていたら開幕多摩モノレールでびっくり。久々に映画で「いいもの見たな〜」という気持ちにさせられました。なんか、どう考えても私が悪いのですが、「物語」というひとつの単位で括ってしまう悪癖があって。例えば、見た映画を「進撃の巨人」とかと比べてしまうんですよ。38巻の漫画と2時間の映画を比べてどちらの方がストーリーが出来ていたかで考えてしまうので、そりゃあ映画の評価を低くしてしまうよな、という。細かい演出まで分かるようになれば変わるのでしょうか。
ここまでまったりした夏休みを送ってんな〜と思ったみなさん。ここから怒涛のラッシュが始まります。映画を見た翌日、ひとりで東京の離島、式根島に行きました。行くことを決めたのは前々日の夜。好きな子(語弊)が行っているのを見て「楽しそう!行きたい!」と急に決意し、9月最後の土日に知り合いと2人で行こうとしていたところ天気が悪そうだったので結局私ひとりに。ここから長くなります、申し訳ねえ
7時40分東京発の高速船で10時ごろ式根島に到着。宿が港から30分くらい歩くところにあり、海水浴場は比較的港側だったので荷物を置くのも面倒だったのでトイレで着替えて直接海水浴場へ。静岡の海水浴場に慣れている私からしたら笑っちゃうくらい綺麗な海でした。足が着くくらいの水深で、普通に魚の群れが泳いでるんです。
少し先まで行くとさらに魚の種類が増えて、中には1メートルくらいあるんじゃないかというようなものも。ほとんどの客がシュノーケルを装備するなか、ゴーグルのみで素潜りをするスタイルでずっと泳いでいました。私は泳ぐのも潜るのも大好きなのでそれで構いませんでしたが絶対にシュノーケルを持参するかレンタルした方がいいと思います。あと、ウニがそこら中にいるので足を守るものは必須です。昔静岡の海でウニに刺されてから若干トラウマ。
前述した好きな子が「海辺で本読もうと思って本を持っていった」と話していたので私も読みました。ただ、ひとつ問題点があって。日陰がほぼ無いんです。だから本を読んでいるだけで熱中症になりそうに。実際、ずっと泳いでいたというのもありますが本を読んでいたら頭がフラフラしてきたので給水して休みました。簡単なテントを持っていくのもありっちゃありかも。
1泊で、翌日は14時の船だったので詰め込んだ方がいいと思い4つある海水浴場のうち宿から遠い3つを全て回りました。みんな自転車だったんですよ。ただ、自転車だと数分で着いてしまうので絶対に時間を持て余すと思い、あえて徒歩移動。他にも温泉に行ったり、宿に着いたあとも夕日を見に30分くらい歩いて最初の海水浴場に戻ったり、歩きっぱなしで脅威の3万歩。これに加えて1、2時間くらい泳いでいたんだから、自分の体力に引きました。
まじでやることがないんです、この島。19時ごろにスーパーで買ったお弁当を食べ(多くのレストランがシーズン終了していて、残ったものも予約が必要だった)、20時には寝床についていました。とはいえ疲れていたのですぐに眠れ、翌朝6時に起床。こういう不便な場所をあえて選ぶ人々の気持ちが分かりました。ここ、絶対にアイドル現場無いし。
チェックアウトが8時で(早え)、少しランニングへ。名前をど忘れしましたが代表的な景勝地までGoogleマップ曰く2キロくらいだったので往復4キロ走ってそのまま海に浸かろう!という予定でしたが、全然2キロじゃない。しかも途中からの遊歩道が遊歩道じゃない。どう考えても最近人が通った形跡がない。10歩に一度、蜘蛛の巣トラップに引っかかるんです。ずっと目を凝らして、蜘蛛の巣があったら蹴っての繰り返し。蜘蛛がいない時はいいんですよ。蹴るだけだから。でかい蜘蛛がまあまあの確率で陣取っているのが厄介なんです。もうずっとイライラしながら抜けると景色は確かに綺麗でさらに腹が立って。
で、そこの近くに別の絶景スポットがあるらしく、もう少なくともここには二度と来ないだろうからせっかくだから両方行こうかと思い向かったら、先ほど以上の獣道が先ほど以上の長さ続いていました。よく分かんない種をズボンにつけてようやく着いた崖は確かにさっきよりも綺麗だったのですが…。
行くならちゃんと武装した方がいいです。ランニングがてら寄ったので半袖短パンにスマホでした。しかも暑くて。途中から脱水症状が出てきて、ぜえぜえ言いながら宿に向かう途中の自販機で水を買って飲みました。世界一美味かった。
そのあとは前日にも行った海水浴場で時間ギリギリまで再び潜り、パン屋さんで揚げパンを買って帰りの港まで食べながら歩き、前日とは比べ物にならない青空を眺めながら島を後にしました。
キモいのが帰ってきた後です。家に帰って30分ほどしたらライブに出かけ、終わった足でコンカフェに行くという考えうる最悪の愚行。お金ないのに。疲れたよ!
その翌日は知り合いのオタクと野球を見に東京ドームへ。チケットを2枚もらったんですよ。だから誘ったのですが、東京ドームに着いて気づきました。チケットが無い。
爆速で取りに帰りましたが、片道1時間です。試合は半分ほど終わっていました。ADHDすぎる。やっぱり試合は負けたし。
その2日後、金曜日にかなり大事な英語の試験があったんですよ。全っ然勉強していなくて。しかも木曜日は1日中インターンでそんな時間なくて、ほぼノー勉で臨みました。結果が悪くなかった自分を褒めてあげたい。
そんな忙しい1週間でした。が、まだまだ続きます。土曜日の朝に家を出てバスタ新宿から高速バスで大阪へ。アフターズの遠征です。
行きのバスめっちゃ居心地よかったんですよ!3列シートのしか空きがなくてそれに初めて乗ったのですが、まじすごい。少し広くなるだけでここまで楽なのかと驚きました。昼行だったのも大きかったかも。寝ないと体調崩すタイプなので夜行バスが苦手。
この日のアフターズは2現場でしたが、最初の方は間に合わず、2現場目で合流。しょうがないけどオタク少ねえ。久々に最前以外で見ましたが、とにかく会場が良かったです。基本的に音響でしか会場の善し悪しを判断しませんがここはそれ以前に魅力的すぎた。無くなるのが惜しすぎる。
この日は珍しく推しがネガティブモードで、ちょっとした愚痴を聞いてあげてました。最近助けてあげられていなくて本当に申し訳ないです。僕がいないとダメだと本気で思いたいし、思わせたいですね。
終わった時間が遅くて飲食店もなかなか開いておらず、心斎橋でラーメンを食べました。そこまでラーメンに興味がないのでお店で食べるのは5月以来、今年3回目。鶏白湯めっちゃ美味しかった。
地味に大阪は日帰りか夜行バスでしか行ったことがないので宿泊するのは初めて。直前でギリギリ予約できたカプセルホテルも普通に良くて、次からもそこに泊まろうと決めました。
翌朝、お風呂に入り、時間ギリギリにチェックアウト。コンビニでお酒を買って会場までぶらぶら。初めてグリコ見たかも。NGKとマンゲキの前を通ると隣のたこ焼き屋さんには朝10時にすでに行列が。ついつい並んでしまい、雨の中、全然いらないたこ焼き8個を頬張る20歳。お金ないっていってるのに。
たこ焼きを食べ終えて捨てたあたりで土砂降りになってきて、でもお金をおろさなきゃいけなかったので走ってコンビニまで行った帰りに知っている運営と遭遇、「傘は?w」と聞かれ、「忘れた〜」と返したのですが、後ろに知っているアイドルもいたみたいであとでその時の話をされました。
たこ焼きね、一応食べた理由があって。ライブ会場でカレーが食べられるんですよ。で、お昼でそれを食べると高くつくから少し安いたこ焼きでお腹を満たそうという魂胆だったのですが、結局カレーも食べました。もう全部逆効果です。
ライブ後にオタクと時間を潰し、待ちに待った?バーベキューオフ会。ちょー楽しかったです。いろんな話をしました。ここには書けませんが。
バーベキュー後、近くのバス停から夜行バスに乗り、大阪遠征終了。大阪ね、遠いよ。近くでやってよ。
翌朝6時に池袋に到着。10時からバイトで、これも書けないのですが諸事情で帰宅できないので久しぶりに快活へ。先ほども触れましたが私夜行バスが苦手で、めっちゃ気持ち悪くなるんですよ。しかもバーベキューの二日酔いも合わさって吐きそうになりながらチェックインすると学生証の登録を更新しなければならず、倒れそうになりながら色々手続きを済ませ、気絶するように2時間の仮眠。シャワーを浴び(快活はシャワーあるのがでかい)、副都心線でバイト先へ。
体調が悪すぎたので2時間くらいで早退しようと思っていたらぐんぐん復活してきて最後の方は本調子でした。それが先週。
27日は某所で飲んで記憶ないまま帰宅して、翌朝6時くらいに起きて気づきます。その日から富山旅行でした。
もうほんっと気持ち悪かった。1日目は黒部ダムに行ったのですが、乗り物も揺れるし、ずっと吐きそうになりながら歩き回り、昼に黒部ダムカレーを食べたあたりでよくなってその後は楽しくハイキングができました。
黒部ダム、すごいですね。迫力とかもそうですけど人の手で作ったとは思えないというか。トンネルの掘削も含め、とんでもない大工事だったというのがとても伝わってきて。
そこから富山駅に向かうのですが、途中の室堂が標高2500メートルくらい?で10度前後で。寒さに強い自信がある私でも半袖だと流石に寒いな〜と思うくらいでした。夏なのに。楽しかった。
夜はお寿司を食べ、その後に流石に富山ブラックは食べなきゃだめだよね、となり食べに行ったのですが、本場の富山ブラックとんでもなく濃くて、そりゃあご飯必要だわ、と。始めからお腹いっぱいだったのもあって食べ切れるか不安になるくらいでした。
翌日は雨晴、氷見、高岡。天候が残念でしたが晴れてたら綺麗だろうな〜という日本海と踏切。氷見では藤子不二雄Aさんゆかりの地を巡ったり、食べたり、食べたり。高岡はもう疲れていて覚えていません。帰ってきて眠れずにこのnoteを書き始めて5000字を超えてしまいました。
だいぶかいつまんで書いてますからね。一応旅行記ではなくて夏休みを振り返っているだけなので。明日、30日は今年一番楽しみなライブがあるのでウキウキです。先にバイトがありますが。
で、明後日から学校!なんで!
やっぱり気づいたら夏休みって終わるんですよね。これまでもそうだったしこれからもそうなのでしょう。いま本当にお金がなくて困っているのですが、楽しいことは楽しいからよし、とできるように頑張ります。