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スターダストライトを考える(タイトル回収)

有名ですが、この曲はももクロがテーマになっていると考えられています。
(そう思ってたんですけど、調べても出てこないので勝手に私が思っていただけかも)
まぁそうだと仮定して(笑)、しかし本当にそうなのか。若干疑問に感じたので、少し考察してみます。
私が気になったのは以下の歌詞。

少しずつ距離縮まっていって
嬉しいのにどこか切なくて 胸が痛むんだ

私立恵比寿中学『スターダストライト』より

この曲は2ndシングルのカップリング、2012年夏頃の曲です。「仮契約のシンデレラ」でデビューしたエビ中がほどなくして再びニューシングルを発売。とても順調に人気を伸ばしていた時期ではあるでしょう。ただ、ももクロは同年末に紅白に出場、翌年に国立競技場でライブを行うことも決定していました。果たして「少しずつ距離縮まって」いるでしょうか。

想像でしかありませんが、これは「エビ中から見たももクロ」が焦点となっているのではなく、「理想のエビ中」が表現されているのではないでしょうか。
少しずつかもしれないけど確実に成長して、大人になって、理想のアイドル像に近づいていって。もし、「理想のエビ中」になってしまったら、その成長は止まって、「変わらないエビ中」になってしまうのだろうか。それは本当に面白いの?という感じ。

パッ!と景色は広がっていく 世界は突然色づいて
いつかはこんな気持ちにも慣れてきちゃうのかな?

私立恵比寿中学『スターダストライト』より

これも同じようなことですが、大きなハコでライブをすることが増えて、自分たちを差すペンライトの数も増えて。そうしたら、ショッピングモールでやっていたフリーライブの時の「お客さんは少ないけど、頑張ろう!」とか、「わざわざここまで来てくれてありがとう」とか、そんな気持ちがなくなっちゃうのかな。確かにそれはキラキラした世界かもしれないけど、素敵な景色なのだろうか。「理想のエビ中」に近づくことに対する喜びと同等に、本人たちは不安を持っているのかもしれません。
あくまで恋愛ソングで、理想云々は暗示にすぎませんが。

いつだって僕ら手の鳴る方へ進んでいくから
この瞬間 どうか永遠に!色褪せないで

私立恵比寿中学『スターダストライト』より

「手の鳴る方へ」はおそらくファンの応援のこと。エビ中は常に成長してきたグループです。成長しているその瞬間。ステージ上で輝いているエビ中。その全てが永遠に、色褪せないように願う。辛い下積み時代だったかもしれないけど、その時の気持ちは絶対に忘れないよ、という意思表示に感じられます。

スターダストライト。事務所の名前に引っ張られてあらぬ方向に想像が膨らんでしまうタイトルですが、一度そのタイトルの景色を頭に浮かべてみてください。夜空で煌めく満天の星が浮かんだことだと思います。
満天の星といえば。

満点の星空は私のために
無限の可能性教えてくれてる
いざ進め前へ振り返るな
その夢叶えるまで

私立恵比寿中学『フレ!フレ!サイリウム』より

スターダストライトは、ライブ会場のペンライトの光なのだと思います。そして、この歌詞が全てです。「無限の可能性教えてくれてる」。どんなに大きなハコになって、お客さんが増えて、セットが豪華になっても、そのペンライトの光や色はきっと、ずっと変わらない。「理想のエビ中」が再現された時にも、ペンライトを振ってくれるファンがいる限り、気持ちがずっと同じ。スターダストライトは最高のアイドル曲です。

いつまでも 君と
輝くよ スターダストライト

私立恵比寿中学『スターダストライト』より



おまけ

「満点の星空」はちょっと分かりません(わざとなのか、単に漢字を間違えただけなのか)が、「満天の星空」は誤りで「満天の星」が正しいですからね。「満天」は「空(天)を満たす」という意味なので、「星空が空を満たす」は少しおかしいです。
余談ですが、RADWIMPS「トレモロ」には「満天の空に」という歌詞があります。「空を満たす空」ってなんやねん感がありますが、これも壮大な意味があるのかもしれません。


おまけのおまけ

天才です。

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