キラキラ

Anytime, Anywhereのツイッターキャンペーンが結構好きでした。

「#Anytimeエビ中と」ってやつ。メンバーが出すお題に沿った、日常の一瞬を切り取った写真をツイッターに載せるだけのイベント。

いま思えば、それが何になるんだという話かもしれません。そのタグがトレンド入りするわけでもなく、トレンド入りしたとしても売れるわけがなく。

一部の写真は曲のリリックビデオに採用されましたが、だからといってエビ中が広まるわけではありません。

でも、私はこの企画が好きでした。

何気ない幸せだったからかな。お題は「ピース」とか、「夜」とか、特別面白いものではなくて、投稿された写真もいたって普通のもので。

いや、メンバーに見られるんだから大体が背伸びした写真ではあるんだろうけど、それも含めてファンらしくて、それぞれがその人っぽい幸せだった気がします。

作られた幸せが苦手なんです。正確にいうと、作られた幸せを本当の幸せかのように、しかも同じことを全員が感じているかのように共有するのが。

だから、個人個人の、特別だけど普通な心地よい瞬間を拾って共感してくれた「#Anytimeエビ中と」によさを感じました。

きっと我々は、人の少ないZepp羽田でライブを見ていても、満員のさいたまスーパーアリーナでライブを見ていても、いちばん幸せを噛み締めているのは好きな曲のイントロが爆音で流れてきた瞬間であって、永遠に中学生で肩を組んで動いている瞬間であって、ファミリーが笑顔でいる瞬間であって、推しが笑顔でいる瞬間なんです。

ここからは人によることだと思いますし私だけの意見かもしれませんが、私は推しが好きで、その推しが幸せであってほしいだけで。
その十分条件がグループが売れることなのであって、グループが売れること自体は本当にどうでもいいんです。

そう 幸せって いつもなんで
言葉にはできなくて
それ故に美しいと思うんだ

Anytime, Anywhere / 私立恵比寿中学

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