夏の名前
茜色の夕日、笑顔で去る10人、夏祭りの匂い。
夏祭りで感じる湿気と焦げ臭さが混じった香りは屋台ではなく、花火の残り香だったことを知った夕方。日の沈む山中湖に目を奪われ、歩みを緩めたせいで渋滞した退場列はさながら花火大会が終わったあとで、早くも明日に浮かれている人々を眺めながら「泊まればよかったなぁ」と後悔したずぶ濡れの私でした。
とまあ。笑
往路は月江寺駅まで電車で行ったんですよ。立川で中央線に乗り換えて大月へ、そこから富士急行線で50分ほど。富士急行線が座れないほど混んでいて驚きました。富士山すごい。駅前にあんこの無人販売所があって、200グラム200円で購入。
知り合いの車に拾われ、30分ほどで会場へ。全国から集まったエビ中ファミリーのオールスターゲームが開催されていました。人の多さに驚きながらうーたん村で小林さんの揚げパンピザ的なものを購入、ステッカーを交換したところ一発で推しを当てました。純愛なので。
純愛なので!
我々が到着する前に知り合いのファミリー達がキャッチボールやモルックをしていたようで、楽しそうすぎるので来年はもっと早くに来ます。というか、泊まります。
先ほども述べましたけど、ほんとにオールスターでしたね。あまり会わないファミリーの方々と久しぶりに再会して、勝手に懐かしい気持ちになりました。この一年で色々あった。
開場前、少し雨が降ったりしたので天気が心配でしたが、大丈夫でしたね。むしろあれで涼しくなってくれてライブ日和でした。
そしてなんやかんや始まったほぼ初のファミえん。一応2016年に行っているのですが、流石に覚えていません。どこかに記憶力を忘れてきたので。
MCでも言及していた妖精風の衣装、星名さんありえないくらい似合ってませんでした??妖精風の衣装を着たエビ中の中に本物の妖精がいる?と思ったら星名さんでした。ピンク+濃いピンクに妖精っぽさがあるのか、、よく分かりませんが、とにかく驚きました。
というか今回のライブで最も強く感じたことは、星名さんがあってのエビ中だな、という。これまであまり「良さ」を明確に分かってこなかった私でしたが、星名さんの声って他のメンバーの歌唱力や特徴的な歌い方などにかき消されがちだけど地味に根幹を担っているようなイメージがしました。特にこれまで以上に幅広いジャンルで「エビ中ソング」というアイデンティティがなんとなく曖昧になってきた最近、星名さんの声があるからエビ中だと断定できるような感じがして、ずっと変わらず歌ってくれることのありがたさを痛感しました。あと、Knock You Out!のラップね。星名さんの特徴的な歌い方が合っていてとてもいい。
今日比較的センターステージから近い場所で見ていて、しかも珍しく眼鏡をかけていたのでメンバーがよく見えて。逆になんでこれまであまり見えない状態で見ていたのかって話ではあるのですが。
信じられないくらい可愛いですね、みんな。知ってます???
風見さん、可愛すぎて実在するのか断定できませんでした。衣装の羽根と、ツノみたいなヘアスタイル、バグかと思いました。こんな可愛い子、応援しちゃっていいんですか?怒られない?
ていうか、風見さんライブ中一秒たりともアイドルじゃない時間がないですね。色々考えてるんだろうな、とか、逆になにを考えてるのか分からないな、という表情が全くなくて、どこを切り取ってもそのシーンに対する100パーセントのアイドルの表情をしていて。
なぜ風見さんが真面目キャラを気に入ってるのかずっと理解できなかったんですよ。努力することがアイデンティティって疲れないのかなって心配だったのですが、ようやく理解できた気がします。主人公なんですよ。大谷翔平みたいな感じで、なにをしてもプラスになる無敵な時期なんだろうなって。今の風見さんは。世界のど真ん中を生きているんだろうな、とすら思えるほど輝いていました。
でも、かといって絶対的センター!という感じでもないというか。小久保さんみたいな一瞬で自分の空気に持っていくパワーは無いかもしれないけど、きっと10人組アイドルグループ、私立恵比寿中学の風見和香としてステージを作り上げることが好きなんだろうなっていつも思わせてくれます。
あと、ダンスが綺麗。技術的なことは分からないし、おそらく中山さんとか桜木さんの方が上手いんでしょうけど、とにかく綺麗。全力☆ランナーみたいな女の子らしい動きが映えるというか。ずっと思っているんですけど、風見さんって漫画に出てくる女の子みたいなスタイルじゃないですか。そりゃ女の子らしい華奢な動きが似合うよねって。今日ライブを見ながら感じました。
あと印象に残った点といえば、野外の音響で聞くTWINKLE WINKめっちゃいい、とか。ベースあんなによかったんですね。あまり聞いてこなかったのもありますが、こんなにライブで映える曲だったのか、と改めて気づきました。それでいうと、summer dejavuよかったですね〜。もう名曲すぎて。
そして世界で一番の名曲こと誘惑したいや。別にあの場で聞いたからとかではなく、シンプルに世界一いい曲でしょ、あれ。サビの展開とか大好き。
「あの人に伝えたい 私に許されるのかな」という歌詞、23回目のサマーナイトのヒロインの気持ちとは正反対に見えて23回目の方にも少しこういう気持ちは入ってる気がするんですよね。「これ以上私に言わせないで」って、私の妄想ですが「こんな私を好きになってくれたんだから幸せにする責任を持ってね」という意味も含まれているような、含まれていないような。この2曲を同じ日に同じ場所で聞けて幸せでした。
ということで、来年はもっと頑張ります。