好きな子
前回のnoteで「好きな子が傘をささないから私もささない」みたいなことを書きました。
傘をささない子は無論、桜木心菜さんなわけですが、桜木さんはいわゆる「推しメン」ではありません。適切な表現をするならば「好きなグループのメンバー」ということになるでしょうが、好きなグループのメンバーが傘をささないから私もささないというのは関連性が低すぎて説得力がない気がします。
そんななか私が適切な表現だと感じたのが「好きな子」だったのでそうなったわけです。
そもそも別に桜木さんが傘をささないから私もささないのではなく、もともと私は普段から傘をさしません。事実、2年ほど前のエビ中なんやねんで「私は傘をささない」というメールが採用されています。
その時はまだ柏木さんMCで、しかし柏木さんが休みで真山さんMC、もうひとりのエビ中メンバーは偶然にも桜木さんでした。
私の記憶では私が土砂降りでも傘をさしたくないというメールに対し一同軽く引いていた気がするのですが、桜木さんはどういう気持ちでそのリアクションをしたのでしょうか。
それはそうと、このnoteのテーマは「好きな子」です。
アイドルに対する好きってなんでしょう。
パフォーマンスに目が行くとか、応援したくなる性格だとか、単に顔がタイプだとか。人に対する一般的な「好き」と比べてかなり幅の広い言葉のように思えます。
桜木さんを「好きな子」と表現することを適切と考えているわけなので私は桜木さんが好きなわけで。
そしてその定義でいうと私は好きなアイドルがまあまあな数、いることになりますが、その中のひとりが今日、まあまあ際どいコスプレで撮影会をしてまあまあな数のカメコのおじさんを動員していました。
その子が桜木さんと同意義の「好きな子」に該当するかはなんともいえませんが、それはどうでもいいので進めます。
撮影会にたくさん人が並ぶ、結構なことです。その子に人気があったことを認識できて私も嬉しかったです。
私がいまだにモヤモヤしているのはそれが際どいコスプレであった点と、そもそも撮影会とはなにかという点で。私はカメラが別に好きではありませんし撮影会のなにが良いのか全く理解できないからか、一般論的にどうしても性的消費とつなげてしまいます。
実際あの空間、大半の被写体は女性で撮影者に関してはほとんど100パーセントが男性、特におじさんばかりでした。別におじさんを悪く言っているわけではありませんが、男性が可愛い女の子を撮影して、帰って自分が撮った写真を眺めるわけで。それもセクシーなコスプレだと列が長いんです。
「好きな子」が広場を移動している時、その衣装に目を奪われてその子の後ろをついてぞろぞろ歩くカメコの方々を見て、少し気分が悪くなりました。
ぶん殴りたかった。好きな子が人々から性的な目線でロックオンされて、写真を撮られてあとで見返されて、SNSのちょっとしたいいね稼ぎにされる。バズればその子への見返りになるでしょうが、あまりにリターンが厳しすぎる。
趣味を悪く言っているわけではなくて、論点はそこではなく、要するに私が言いたいのは、「好きな子」って、もしその子が何も思っていなかったとしても「その子は嫌な思いをしているかもしれない」とか「その子の存在が蔑ろにされている」とか、自分とは直接関係がないのにもかかわらずその子のことを想って感情を露わにできるということだと感じたのです。
好きな子はきっとなんとも思っていないのでしょうし、売れるために頑張って体を張っているのだから応援すべきなのでしょうが、私はカメコの方々にもそれを許容する好きな子にも嫌悪感を覚えてしまいました。
それは美談ではなくこれが過ぎたら空回りになって好きな子を困らせることになるかもしれません。盲目になってしまうことも含めて、「その子の代わり」だと思い込んで感情的になれるのが「好きな子」なのだと思った週末でした。