ガンダム精神世界探索(4)アルテイシア 残されたシャアの「良心」
セイラ・マスはシャアの正体を知る唯一の人物
ブライト・ノアと別の意味で、この物語において非常に重要な位置を占めるのが、ホワイトベースの女性クルー、セイラ・マスである。彼女もアムロと同様<サイド7>の民間人で、すぐれた判断力と行動力を買われて、メインブリッジの通信席に座ることになる。のちにはニュータイプ能力ありと判断されてコア・ブースターのパイロットに抜擢され、戦場にも出る。
このような冷静沈着な表向きの顔とは裏腹に、彼女には他のだれにも見せることのない、非常な「もろさ」を持ち合わせていた。それは「アルテイシア・ソム・ダイクン」という、彼女が隠すもう一つの顔である。彼女は地球連邦に逃れたジオン・ダイクンの娘、あのシャア・アズナブルという偽りの仮面をかぶって生きる男キャスバル・レム・ダイクンの妹であった。
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アムロ・シャアをはじめとする「機動戦士ガンダム」のキャラクターの行動から真理を読み解くことで、作品世界を紹介するマガジンです。
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アムロ・シャアをはじめとする「機動戦士ガンダム」の主要キャラクターの行動からその心理を読み解き、ガンダム・ワールドの神髄に迫ります。 Vo…
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