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真昼の月と常盤貴子が連ドラの女王と呼ばれてた頃

『真昼の月』を26年ぶりに観た。

1996年7月~9月に放送されたテレビドラマで、主演は織田裕二と常盤貴子。

トラウマ(心的外傷)をテーマにしたドラマで、第1話のラストで常盤貴子がレイプに合うシーンが話題になり、視聴率は平均で20%を超えるドラマだった。

『ザテレビジョン』が3ヶ月に1回主催するドラマアカデミー賞で最優秀作品賞に選ばれ、織田裕二と常盤貴子は主演男優賞と主演女優賞を獲得する5冠に輝いた。

当時中2だった僕には中々理解し難い内容で、ドラマも中々ヘビーで暗いストーリーであったため、第7話を観終わった直後にもうしんどいってなって離脱した。

当時学校で『真昼の月』を観ていた友達は見当たらず、同時間帯で放送されていたドラマ『コーチ』が話題になっていたため、途中からそっちに切り替えた。

玉置浩二の『田園』が主題歌で、浅野温子が主演だったドラマだ。

じゃあなぜ今更、途中で離脱したテレビドラマを26年ぶりに観たかというと、友達と『ダウンタウンのごっつええ感じ』『松本人志』のことを話している時に、常盤貴子の話題が出たからだ。

常盤貴子は松本人志の元カノで、『ごっつ』の「ボディコン母ちゃんコンテスト」にゲスト審査員で出演したりしたこともあったんですよね。

『フライデー』で熱愛が発覚したこともあり、当時はビッグカップル誕生と話題になってました。

それで常盤貴子と言えば、やっぱり『悪魔のKISS』の第3話で「バストを披露したシーンが衝撃的だったなぁ」とか

『とんねるずのハンマープライス』の1番最初の商品が「常盤貴子の入ったお風呂の残り湯」だったとか

若い頃の常盤貴子はめちゃめちゃ可愛かったなとか

一時期は連ドラの女王とか呼ばれてたなとか思い出しているうちに、『真昼の月』にたどり着き、1話を懐かしいと思って観ているうちに全話観てしまったという話です。

『真昼の月』より引用

26年ぶりに『真昼の月』を観て思ったことは、中2の自分にこのドラマは暗くて耐えられなかったのは当然だと思ったし、逆によく第7話まで視聴出来たなということ。

第2話以降はとにかく暗いし、救われないくらい重いんですよ。

常盤貴子はずっとレイプで負った心の傷に悩まされているし、そんな彼女を支えよう、守ろうと決意する織田裕二も、『東京ラブストーリー』の後半でリカに振り回されて疲れて苦悩するカンチがずっと続くような感じだし、もう観てられないんす。

ただ第10話~第12話(最終回)は、そんな絶望続きだった2人に希望の光が射し込み始めて最後はハッピーエンドで終わるのですが、そこにたどり着くまでのストーリーはとにかく茨で長い。

なので、長くて暗いトンネルを抜けて織田裕二と常盤貴子がヨリを戻して2人が歩んでいくことを決めたシーンに泣いてしまったし、そこにガンで余命が短い織田裕二の母親の白川由美さんのストーリーも絡んできて、もう泣いた泣いた。

90年代テレビドラマ特有のご都合主義な感じもあるし、実際、レイプに合った女性があんな短期間でトラウマを克服できるわけないだろとツッコミを入れたくなるんだけど、テレビがエンタメのトップで、みんながテレビに夢中だった頃のテレビだなぁと思って、何か懐かしい気持ちになりました。

これは僕の完全な推測なんですけど、織田裕二は『東京ラブストーリー』と、この『真昼の月』はたぶん好きじゃないだろうなと思ってます。

『真昼の月』終了3ヵ月後に『踊る大捜査線』が始まり、【織田裕二=青島】のイメージが定着するほどの大ヒットドラマになりました。

踊る以前、青島以前の織田裕二が観れるという意味で『真昼の月』は貴重な作品かもしれませんね。

そして改めて思いますが、若い頃の常盤貴子が可愛すぎる。

『真昼の月』から『ひとり暮らし』『理想の結婚』と3クール連続で主演ドラマを務めたことで常盤貴子は連ドラの女王と呼ばれるようになりました。

その後も『最後の恋』『めぐり逢い』『タブロイド』『美しい人』『ビューティフルライフ』『カバチタレ』『ロングラブレター 漂流教師』などで主演を務め、完全に日本を代表する女優になりました。

『ロングラブレター』後はテレビドラマからは距離を置いて、映画や舞台作品にシフトチェンジしていきましたが、90年代から中期から2000年代初期まで、常盤貴子さんに魅了された僕のような同世代は多いのではないでしょうか?

今は『愛してると言ってくれ』を20年ぶりくらいに観ようかなと考えてます。

『愛してると言ってくれ』より引用

2022/05/28

飛田将行 とびたまさゆき



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