ボクたちは完全にジブリに包囲されている!
となりにはトトロがいて
床下にはアリエッティがいて
閑静な住宅街には人間の姿をした狸がいて
図書館で本を借りれば
自分が借りた本は
すべて天沢聖司が借りている。
谷にはナウシカがいて
崖の上にはポニョがいて
森に行けばアシタカとサンがいて
天空にはラピュタがあって
忘れ物を取りにきたら
天沢聖司がいる…。
旅行に行けば
思い出を振り返るOLがいて
墓に行けば
清太と節子がいて
海に行けば
拓と里伽子がいて
猫を追っていけば
やっぱり天沢聖司がいる……。
引っ越しの途中に寄り道をすれば
両親をブタに変えられ名前を奪われ
荒れ地を歩けば
動く城が現れ
空を見上げれば
宅急便を運ぶ魔女がいて
飛べない豚もいる。
図書館で目を覚ますと
やっぱりやっぱり天沢聖司がいる………。
朝
目が覚めて外を見るとストーカー
いやいや
やっぱりやっぱりやっぱり天沢聖司がいる。。。
そして耳をすませば聞こえてくる。
イヤなやつイヤなやつイヤなやつ
イヤなやつイヤなやつイヤなやつ
ってね......
「............」
観念したほうがいい。
ボクたちはどこへ行っても完全にジブリに包囲されている。
ジブリからは逃げることが出来ない......。
※この創作物は、ジブリの都合の良い所を切り取り、面白く仕立て上げたフィクションです。
※ジブリは「耳をすませば」が1番好きな作品であり、天沢聖司君の努力とひたむきさ、目的を遂行するための戦略・実行力は本当に尊敬しています。
2019/2/17
飛田将行 とひたまさゆき