「平成の名小説」全レビュー(1) 石原慎太郎「落雷」
令和元年7月に発売された、「新潮」別冊の「平成の名小説」。平成のあいだに文芸誌「新潮」に掲載された短篇小説とエッセイのなかから合計55作品を選りすぐったアンソロジーです。この30年に活躍してきた大ベテランから若手まで、幅広い作家の作品が一気に見わたせるお得な一冊。そこからはたして、平成という時代の文化や社会が見通せるのか、はたまたこれらの文学作品は時代を越えたなにかを描き出しているのか……。
というわけで、不定期になりますが、この本に載った全作品を、掲載順にちまちま紹介・レビ