サステナビリティレポート作成の裏側を公開!
こんにちは、トビラシステムズ(証券コード 4441)IR担当の近藤りなです。
当社では先日、決算発表と同時に、サステナビリティレポート2023を発行いたしました。
今回のnoteでは、サステナビリティレポート作成とその裏側についてお伝えしたいと思います。
サステナビリティレポートを作った理由
昨今、サステナビリティ、SX、ESG、SDGsなどの言葉を、投資家の皆様も耳にされることが多いと思います。特にサステナビリティについては、2014年に経済産業省から発表されている「伊藤レポート」の存在は切り離せないかと思います。
「伊藤レポート」は現在3.0まで発表されていますが、一貫して「企業のサステナビリティ」を向上させること、そのための投資家等との間の建設的な対話・エンゲージメントや開示の重要性、ESGの視点の重要性について提唱されています。
2022年に発表された「伊藤レポート3.0(SX版伊藤レポート)」においては、企業価値向上の手段として、サステナビリティ・トランスフォーメーション(SX) の要諦を整理するとともに、SXの実現に向けた具体的な取り組みについて整理されています。
2024年春ごろには「SX銘柄」として、長期的かつ持続的な企業価値創造を進める先進的企業を選定・表彰する方針も発表されています。
そんな時代背景の中で、トビラシステムズがこれまでやってきた一つひとつの活動を統合し、表現する必要性を感じました。
トビラシステムズとして、環境や人権などの社会課題にどのように取り組んでいるのか、株主・投資家を含むステークホルダーの皆様になにかお示しできないだろうか。
社内で話し合い、いわゆる非財務情報を公開する手段として、今回サステナビリティレポートを発行することが決まりました。
サステナビリティレポートの発行にあたって
お恥ずかしながら、SX、マテリアリティなどの言葉についての理解が追いついておらず、まずは伊藤レポートを紐解くことからはじめました。
CFOを含むIRチームで、毎週伊藤レポートと価値協創のための統合的開示・ 対話ガイダンス 2.0 (価値協創ガイダンス 2.0)の読み合わせを行い、非財務情報の開示が求められるようになった背景から、伊藤レポートで重要とされていることについて理解を深めていきました。
ただ読むだけではなく、それぞれのパートごとにこれはどういう意味だろう?トビラシステムズなら何が当てはまる?など話し合うことによって、チームの中でESG課題と企業価値を結び付るためのプロセスを経ているかが重要であるという共通の認識を持つことができました。
そのうえで、価値協創ガイダンス 2.0のフレームワークやSDGsを参考としてマテリアリティのロングリストを作成しました。
具体的には、SDGsやISO26000、GRI Standards、 また業界特有の課題としてサステナビリティ会計基準審議会(SASB)などを参考に、解決が期待される項目を一覧化しました。
”マテリアリティ”の特定
ロングリストをもとに、当社が注力すべきと考える課題について、トビラシステムズの経営陣にアンケートをとり、その項目を選択した理由を共有するなど、議論を深めていきました。
価値協創ガイダンス2.0において、“マテリアリティ”という言葉がよく出てきます。
「ESG情報開示実践ハンドブック」においては、ESGを特定する意義について「限りある資源を有効に活用して、事業活動の持続可能性を高め、企業価値向上を目指すという観点から、自社の企業価値と関係が深いマテリアリティを特定し、それらに焦点を当てて取組みを進めることが重要」とされています。
そのほか、下記のように多様な考え方があります。
トビラシステムズでの“マテリアリティ”は、「持続的な成長と中長期的な企業価値向上の実現に向けた重要課題」だと定義し、「トビラシステムズにおける重要性」と、ステークホルダーにとっての「社会における重要性」の2軸で評価をしました。
経営陣一人ひとりの意見をもとに、社外取締役からのご意見なども踏まえ何度も議論を重ね、サステナビリティ推進委員会で審議を行い、最終的に取締役会にて“マテリアリティ”の特定をいたしました。
価値創造プロセスの作成
マテリアリティの特定後、旧国際統合報告評議会(旧IIRC)のフレームワークを参考に、トビラシステムズにおける価値創造プロセスを落とし込みました。
価値創造プロセスは、「自社の資本を活用してどのような商品・サービスを展開し、社会にどのような影響・価値を与えるのか」といった一連の流れを表したものです。
価値創造プロセスにプロットしていく中で見えたのは、今のトビラシステムズの活動自体がマテリアリティの解決に繋がっているということです。
これまで何かを決める際に迷った時は、”トビラシステムズらしさ”を大事にしてきましたが、価値創造プロセスに落とし込むことで、それぞれの活動にしっかりとした繋がりがあることを明確化できたと感じています。
サステナビリティレポート作成を通して
実際に経営陣との議論の場に参加していた金町CFOにも聞いてみました。
サステナビリティレポートを作ってみて
今回は財務などのことには踏み込まず、マテリアリティの特定としてサステナビリティレポートを作成いたしました。
株主の皆様、投資家の皆様、その他のステークホルダーの皆様にとって、トビラシステムズをより理解していただくための入口として、このサステナビリティレポートを活用していただければと思っています。
今回全て自社で作成しており、有識者の皆様から見るとまだまだ粗い部分も多いと思います。
こうしたほうがもっと良くなる、ここについても情報がほしい、などご意見を参考にして今後さらにアップデートしていきたいので、ぜひX経由でもHP経由でもご連絡いただけますと幸いです。
今回のnoteでは作成に焦点を当てましたが、作成は最初の一歩であり、 これをどう社内に浸透させていくかが重要だと思います。
社内への浸透についても、今期は社長と社員の座談会形式の対話の実施など、さまざまな活動を計画しています。
事業やサービスを通じて社会に価値が還元できるように、トビラシステムズのメンバーとして今後も精進してまいります。
この記事を読んで興味を持っていただいた方、ぜひサステナビリティレポートにもお目通しいただけると幸いです。
▶ トビラシステムズ サステナビリティレポート2023
編集後記
お読みいただきありがとうございます。
今年も、IR系 Advent Calendarにお声がけいただき、参加が叶ったこと、大変嬉しく思っています。
(シゲマツさん、今年も企画いただきありがとうございました。)
今年は裏IR系ACも合わせると約50名(約50社)が参加されており、皆様の素敵な記事から日々学びをいただいています。ここまでバトンをつないでくださった皆様、盛り上げてくださった皆様ありがとうございます。
(うるる 近藤さん、しっかりバトン受け取りました。🏃🏻♂️)
株主・投資家の皆様には、いつもあたたかい目で見守っていただいており、お問い合わせなどからいただけるメールや、直接お会いした際にいただくお言葉にいつも励まされ、勉強させていただいています。本当にありがとうございます。
引き続き、トビラシステムズの取り組みをお伝えできるように精一杯頑張りますので、よろしくお願いいたします。
今後の更新の励みになりますので、ぜひ記事に❤つけてくださると嬉しいです。
今日の裏IR系ACは、ブロードエンタープライズさん。
明日はKabu Berry (yama)さん、note 鹿島さんです。
残り数日となりましたが、IR系AC、裏IR系AC2023をお楽しみください👋♡
最後に。
会社として、IR系ACに参加することを承諾してくださったトビラシステムズのIRチームの皆さん、ありがとうございます。何に対してもあたたかく背中を押してくださり、感謝しています。
また、今回自社でサステナビリティレポートを作成するにあたり、人事や総務、法務など多方面の協力がなければ発行には至りませんでした。
決算繁忙期にも関わらず対応してくださった皆さん、ありがとうございました。
「課題が多いほど自分の成長余地も大きい」と信じ今後も全力で駆け抜けるので、引き続きよろしくお願いいたします。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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(ご留意事項)
本記事は、情報提供のみを目的として作成しており、有価証券の販売の勧誘や購入の勧誘を目的としたものではございません。
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