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料金の未払いで停電!?電力会社をかたる詐欺に注意

電力会社をかたる詐欺が多発しています。生活に欠かせないインフラである電力。突然「電気を止める」という電話やSMSを受け取ったら、焦ってしまう人もいるでしょう。しかし、それはあなたの財産や個人情報を狙う、危険な詐欺の可能性があります。手口の事例を知り、対策をして被害にあわないようにしましょう。


生活に欠かせない「電力」に便乗した詐欺

身近なサービスを提供する企業やブランドになりすました詐欺が日々発生しています。昨今は、重要なインフラの一つである「電力」に便乗し、様々な電力会社を名乗る不審な電話やSMSにも注意が必要です。突然このような電話やSMSを受け取ると、「対応しなければ」と焦り、うっかり信じてしまう恐れもあります。

どのような手口があるか、事例を見ていきましょう。

【電話】電気料金の削減?不審な自動音声ガイダンス

電力に関する自動音声ガイダンスを用いた不審な電話が多発しています。自動音声ガイダンスでは、「光熱費の削減診断アンケート」などの名目で以下のような質問が流れるケースがあります。

  • 住居は一戸建てか

  • 年齢は70歳以上か

  • 同居家族の人数は何人か

  • 電気代は1万円以上か

これらの質問にダイヤルで回答を促される場合があります。また、「電気料金の未払いで数時間後に停電する」「○番を押して担当者につないでください」などの音声が流れる場合もあります。

実際の自動音声ガイダンスの例(トビラシステムズYouTubeより)

電力会社の中には「自動音声ガイダンスによる電話案内は行っていない」と注意喚起を行っている事業者もあります。このような自動音声ガイダンスに対応すると、悪意のある者に個人情報や住居に関する情報が知られたり、有人オペレーターにつながって特殊詐欺やトラブルに巻き込まれたりする可能性があります。

<参考資料>
【ご注意】東京電力を装った自動音声ガイダンスによる電気料金に関するアンケートにご注意ください(東京電力)
関西電力を装った不審業者に関する注意喚起(関西電力)
中部電力関係者を装った不審電話や訪問などにご注意ください!(中部電力)
九州電力を騙った自動音声ガイダンスによるご連絡にご注意ください(九州電力)

【SMS】電気が止まる!?電力会社を装うフィッシング詐欺

電力会社をかたる偽のメールやSMSを送り、偽サイトに誘導して個人情報を盗み取る「フィッシング詐欺」も多発しています。

フィッシング詐欺の特徴は、警告などの不安をあおる短いメッセージで焦らせ、偽サイトのURLをタップするよう誘導する点です。
電力会社をかたるフィッシング詐欺では、「未納料金がある」「送電を停止する」などのキーワードが使われ、SMSを受け取った人は「電気が止まったら困る」「早く対処しなければ」と思い、偽サイトにアクセスしやすい状況になります。

▲電力会社をかたる詐欺SMSの例

偽サイトは本物の電力会社のウェブサイトに似せて作られている場合も多く、個人情報やクレジットカード情報を入力するよう促され、盗み取られてしまうのです。

▲電力会社をかたる偽サイトの例

詐欺対策のポイント【5つ】チェック!

電力会社をかたる詐欺にだまされないために、日頃からできる対策を行いましょう。詐欺対策のポイントを5つご紹介します。

1.自動音声ガイダンスに対応しない

自動音声ガイダンスで「アンケート」などと称し、家族構成や住居の情報などを聞き出そうとする不審な電話には対応しないでください。また、「未納料金があるのでサービスを停止する」などの自動音声ガイダンスをきっかけに金銭の詐取を行う「架空料金請求詐欺」も発生しています。このような音声が流れたら、一度電話を切って家族に相談するなど、冷静に対処してください。

2.事業者の公式サイトを確認

電力会社を名乗る電話やメール、SMS等を受け取って不安を感じた場合は、すぐに対応せず、一度事業者の公式サイトや公式アプリを確認してみるのも防犯の一つになります。事業者の公式サイトで詐欺に関する注意喚起が行われている場合や、実際に発生している詐欺の事例が公開されている場合もあるので参考にしましょう。

3.電話でお金の話は詐欺

電話で「お金」や「キャッシュカード」の話が出たら詐欺を疑い、電話を切りましょう。電力会社や通信会社などの事業者をかたる手口のほか、警察官や弁護士、銀行協会の職員をかたる「オレオレ詐欺」も多発しているので要注意。不安や危険を感じた場合は、迷わずに家族や最寄りの警察署などに相談を。

4.メールやSMSのリンクに触らない

届いたメールやSMSが「フィッシング詐欺」の場合、文面に添付されたリンクに触ると偽サイトにつながり、個人情報やクレジットカード情報を盗み取られる危険性があります。届いたメールやSMSに添付されたリンクには直接触らず、どうしても内容を確認したい場合は事業者が提供する公式アプリや公式サイトのマイページから改めて調べるようにしましょう。

5.対策アプリで詐欺をシャットアウト

詐欺の可能性がある電話やSMSを自動でシャットアウトする迷惑電話・SMS対策アプリを活用することも、効果的な防犯の一つです。
スマホの防犯アプリ「トビラフォンモバイル」では、トビラシステムズ社の独自データベースをもとに、特殊詐欺や悪質商法などの迷惑な可能性がある電話の発着信時に警告・拒否するので、危険な電話に出る必要がありません。

また、迷惑SMSの受信時に自動で警告表示(Android)や迷惑フォルダ振り分け(iPhone)を行うので、フィッシング詐欺もあわせて対策ができます。

トビラシステムズのデータベースを用いた迷惑情報フィルタアプリは、携帯キャリア各社からも提供されています。利用する携帯キャリアや、加入しているキャリアのオプションパックに合ったサービスを活用するのも効果的です。

危険な電話に出ないことや偽サイトにアクセスしないことで詐欺被害を防ぎ、大切な財産を守りましょう。

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