巧妙すぎる架空料金請求詐欺!「料金未納で裁判に」「手続きには守秘義務が…」
このような文章に電話番号が記載されたSMSが届いたら、あなたはどうしますか?
何か問題があったのかな?と気になって電話をかけてしまうと、お金を騙し取られる危険が!これは「架空料金請求詐欺」と呼ばれる、近年多発している詐欺手口のひとつです。
今回は「架空料金請求詐欺」に騙されないために、手口と対策をご紹介します。
架空料金請求詐欺とは
架空料金請求詐欺は、特殊詐欺手口のひとつ。「有料コンテンツで未納料金がある」「早急に支払いが必要」などの名目で偽のSMSやはがきが届き、そこに記載された電話番号に電話をしてしまうと詐欺師につながり、「支払わないと裁判になる」「いま支払えば返金する」など嘘の口実で、実際には使用していない架空料金を騙し取られます。
昨今の架空料金請求詐欺において、被害者への最初の接触に用いられることが多い手段のひとつに、SMS(ショートメッセージ)があります。例えば、これは実際にあった架空料金請求のSMSの事例です。あなたや、あなたの家族・友人にも、こういったSMSが届いたことはないでしょうか?
実録!通話音声で「巧妙すぎる手口」が明らかに
架空料金請求のSMSに書かれた電話番号に電話すると、具体的にどのような手順で被害に遭うのでしょうか?特殊詐欺対策サービスを提供するトビラシステムズ社が、なんと実際に電話をかけて手口を調査した動画があります。(あくまで調査の一環ですので、みなさんは絶対に電話をかけないでくださいね。)
動画では、大手企業のカスタマーサポートになりすまし、次々と繰り出す巧妙な話術でお金を騙し取ろうとする詐欺の手口が明らかになりました。
手口のハイライト
実在の企業のカスタマーサポートを名乗る人物が電話に出る
有料情報サイトで料金が長期未納のため、裁判に移行中と言われる
「行政の救済制度を利用すれば、後日、支払い金額の95%が返ってくる」と言い、高額な架空料金を要求される
「救済制度を利用するには守秘義務が伴う」と言い、家族を含む第三者に口外しないよう指示される
コンビニでプリペイドカードを購入するよう指示される
店員から注意喚起があった場合は、「自分で使うプリペイドカードなので問題ない」と答えるよう指示される
コンビニで注意喚起がなかった場合、「この店舗は注意喚起がなかった」と報告するよう指示される
決済確認が完了するまで電話を切らせてくれない
あまりに巧妙な話術に「まるで本物のカスタマーサポート?」と錯覚してしまうほど。言われた通りに指示に従っていくと、最終的に高額なお金を詐欺師に奪われてしまうのです。
架空料金請求詐欺の手口や支払い方法などは、この事例以外にも様々なパターンがあります。では、こういった詐欺被害にあわないための対策は?
架空料金請求詐欺の対策
架空料金請求詐欺の被害にあわないために、しっかりと対策をしましょう。自分だけでなく、ぜひ家族や周りの人にも伝えて防犯を強化してください。
記載された番号に電話しない
「未納料金がある」「裁判になる」「本日中に電話してください」など、緊急の内容のSMSが届いても、そこに記載された電話番号には絶対に電話をしないでください。電話をかけることが、被害の入り口となってしまいます。
また、このような緊急の内容のSMSにURLが添付されている場合は、偽サイトで個人情報を盗み取る「フィッシング詐欺」の可能性があるため、URLを触らないようにしてください。
公式アプリやブックマークしたサイトから確認
身に覚えのないSMSが届いた場合は、文面に記載された電話番号には電話せず、サービスの公式アプリやあらかじめブックマークしたサイトから情報を確認するようにしてください。
防犯アプリ活用でより安全に
特殊詐欺の手口は日々巧妙化しています。どれだけ気をつけていても、ふとした瞬間に騙される可能性は老若男女関係なく誰にでもあります。注意を払っているだけでは防ぎきれない部分をカバーできるのが、便利な防犯ツールです。
スマホの防犯アプリ「トビラフォンモバイル」は、トビラシステムズ社の独自のデータベースをもとに、不審な迷惑SMSを自動検知します。迷惑SMSを受信した際に、自動で警告表示(Android)や迷惑フォルダ振り分け(iPhone)をします。架空料金請求詐欺をはじめ、フィッシング詐欺などの危険なSMSを防ぎ、詐欺対策に有効です。
さらに、トビラシステムズのデータベースを用いた迷惑情報フィルタアプリは、携帯キャリア各社からも提供されています。利用する携帯キャリアや、加入しているキャリアのオプションパックに合ったサービスを活用するのも効果的です。防犯ツールも活用しながら、特殊詐欺やフィッシング詐欺を撃退しましょう。