とびたつばさ

1996年生まれ、阪神ファンです。noteでは試合を見て感じたことをよく書いてます。高…

とびたつばさ

1996年生まれ、阪神ファンです。noteでは試合を見て感じたことをよく書いてます。高校と大学では新聞部に入って学生記者をやってました。書くのも撮るのも好きです。文春野球学校1期生。バトンズの学校受講生。

マガジン

  • 【2024年】阪神タイガースまとめ

    2024年に行われたタイガースの試合について書いたnoteをまとめます。

  • 福岡移住日記

    生まれてからずっと実家で暮らしてきた26歳男性が、福岡の博多で一人暮らしをする様子を記録した日記。後からこっそり見返すくらいがおもしろい。

  • 【2023年】阪神タイガースまとめ

    2023年に行われたタイガースの試合について書いたnoteをまとめます。選手ひとりを取り上げることが多いです。あなたのお気に入りの選手から読んで、ほかに気になったnoteがあったら読んでほしいです。

  • 【2022年】阪神タイガースまとめ

    2022年に行われたタイガースの試合について書いたnoteをまとめます。選手ひとりを取り上げることが多いです。あなたのお気に入りの選手はいるでしょうか。

  • 温泉・銭湯訪問記

    訪れたお風呂の話をまとめています。まあゆっくり浸かっていってください

最近の記事

牧秀悟と大和…弟子と師匠の最後の挑戦

ベイスターズの快進撃を見て、タイガースファンの僕は10年前のことを思い出していた。 2024年のクライマックスシリーズは、ペナントレース3位の横浜DeNAベイスターズが1位の読売ジャイアンツを破った。ベイスターズは2位の阪神タイガース相手に2連勝でファーストステージを突破。その後のファイナルステージも先に王手をかけて、4勝3敗で日本シリーズ進出を決めた(ジャイアンツのアドバンテージ含む)。 清々しいまでの下剋上達成。ベイスターズの戦いっぷりは、10年前のタイガースと重なった

    • せめて、グッドルーザーでいたい【10/13 対ベイスターズ戦●】

      グッドルーザーという言葉がある。勝負事で負けたとき、潔い態度をとれる人のことだ。2021年、Jリーグチームの大分トリニータが天皇杯で準優勝となったときに監督が選手に語ったとされ、スポーツ好きの間で広まり始めた。仙台育英高の須江航監督もグッドルーザーであることの重要性を説いている。 勝敗にこだわってプレーしているプロ野球選手が負けを認めるのは、決して容易でないことくらい簡単に想像できる。プロ野球は「負けたくない」という意地とプライドのぶつかり合いだ。しかし勝負事は勝者と敗者の

      • 森下翔太がいれば【10/12 対ベイスターズ戦●】

        ペナントレース連覇の夢は絶たれたが、2年連続日本一の夢に向かって進むもう1つの戦いが始まった。 CSファーストステージを毎年見ていて思うのが、本当にあっという間に終わってしまうということ。結果に一喜一憂している間に決着してしまう。CSは出場チームが1年やってきたことを見せる総決算だという見方もあるけれど、そういったものを見せるチャンスもなく終わってしまったチームも記憶に残っている。 ペナントレース開幕戦とは全く違う雰囲気。見ているこちらまで緊張しているのだから、選手たちも

        • 植田がスタートしている【9/23 対ジャイアンツ戦●】

          首位ジャイアンツとの第1ラウンドに勝利したことで、この日の重みは一層増したといってもいい。甲子園球場に向かうまでの道のりでは、前の日以上にお客さんの気合いがビリビリと感じられた。 だが試合は無得点のまま最終回へ。ジャイアンツは当然のように守護神の大勢を送り込んだ。中盤に失った1点が重くのしかかっている。2アウト走者無しで代打・糸原健斗の打球はピッチャーの前へ。万事休す……のように思えたが打球は大勢を強襲し、内野安打になった。打球の勢いなんて関係ない。同点のランナーが出塁した

        牧秀悟と大和…弟子と師匠の最後の挑戦

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        • 【2024年】阪神タイガースまとめ
          75本
        • 福岡移住日記
          36本
        • 【2023年】阪神タイガースまとめ
          82本
        • 【2022年】阪神タイガースまとめ
          63本
        • 温泉・銭湯訪問記
          2本

        記事

          俺たちの選手会長【9/22 対ジャイアンツ戦○】

          厳しい戦いになることは、これまでの戦いを見ていれば容易に予想できた。才木浩人と菅野智之の投げ合い。そして場所は甲子園球場。最初に入った1点で試合が決まっても不思議ではない。 そして、本当にその通りになった。 ドラ1中軸の3人組ではない。中野拓夢のタイムリーヒットが、突破口をこじ開けた。初回は空振りの三振に倒れたが、3回裏に回ってきたチャンスではフルカウントまで粘り、6球目をライト前に弾き返した。 勝負の夏場に入ると、1番の近本光司と3番の森下翔太はますます状態を上げてきた

          俺たちの選手会長【9/22 対ジャイアンツ戦○】

          また1つ、強く頼もしくなった【9/21 対ベイスターズ戦○】

          佐藤輝明の打球が、ライト方向へ伸びていく。佐藤輝はバッターボックス上で打球の行方を見つめ― バットを上に掲げた。 延長10回、佐藤輝のソロホームランが飛び出して再びタイガースがリードを奪った。だが問題はこの後だ。セーブシチュエーションではあるが、J.ゲラも岩崎優も既に登板を終えてしまっている。点差はわずか1点だ。 中盤以降のリリーフ陣の頑張りも、佐藤輝の勝ち越しホームランも、逆転優勝への希望も全て背負って投げることになる。もし岩崎やゲラが投げていた としても、難しいマウン

          また1つ、強く頼もしくなった【9/21 対ベイスターズ戦○】

          何度も挑んでやる ついてこいよ【9/18 対ドラゴンズ戦◯】

          やや内寄りに入ったボールを、坂本誠志郎が弾き返した。打球はセンターの守備位置より前に落ちて、走者2人がホームインした。勝利を一気に手繰り寄せるタイムリーヒット。この日4本目のヒットで、チームに8点目が入った。   4安打。 坂本がプロのキャリアで1試合4本ヒットを打つのは初めてだった。 球界を代表するヒットメーカーでさえ、1試合で4安打するのは至難の業だ。 そんなことを坂本がやってくれたのだから、嬉しいに決まっている。塁上の坂本はどこか照れ隠しをしているような表情だった。  

          何度も挑んでやる ついてこいよ【9/18 対ドラゴンズ戦◯】

          虎が吼えた【9/16 対スワローズ戦◯】

          タイガースに来た大竹耕太郎は、マウンドで気持ちの昂ぶりを隠さなくなった。ピンチで相手打者を打ち取ったときは、マウンドで思い切り雄叫びをあげる。普段は淡々と打者に向き合っているイメージが強いから、吼えたときの姿にギャップを感じる。 決して、今まで通りのスイスイ抑える投球ではなかった。 それでも最後はスコアボードに0を刻んだ。大竹の勝利への執念がボールに宿っているようだった。   大竹のすごさを感じるところが1つある。 昨年と比べてボールは遅くなったのに、奪三振は増えているところ

          虎が吼えた【9/16 対スワローズ戦◯】

          追いかけて 遥かな夢を【9/15 対スワローズ戦◯】

          今年の5月、NHKの朝の情報番組「あさイチ」で応援ソング特集が放送された。仕事に家事に学校に、大変な毎日を過ごす自分を奮い立たせるために聞いている曲を取り上げる内容だった。大事MANブラザーズバンドの「それが大事」とZARDの「負けないで」。どちらも世代を超えて愛されている名曲だ。歌詞もストレートで、これこそまさに応援ソングという感じがする。   この2曲を登場曲に使っているタイガースの選手がいる。 プロ3年目、21歳の前川右京だ。 2003年生まれの前川は、当然これらの曲

          追いかけて 遥かな夢を【9/15 対スワローズ戦◯】

          僕は佐藤輝明の味方だ【9/10 対ベイスターズ戦◯】

          8日に神宮球場で行われた試合で佐藤輝明はフライを落球した。直後にピッチャーがホームランを打たれてしまったので、悪い印象が余計に残ってしまった。 問題はその後だ。佐藤輝に守備機会が訪れるたびに、球場内で大きなどよめきが響くようになった。 「(サードゴロを処理して)さっきはフライを落としたのであって、そこまで言うものじゃない」 「あまり騒ぐと選手は動きが固くなってしまう」 ラジオ放送の実況と解説がこんなことを話していた。その通りだと思った。 あんなの、歓声でも応援でもない。

          僕は佐藤輝明の味方だ【9/10 対ベイスターズ戦◯】

          今まで見たどのホームランよりも【8/28 対ベイスターズ戦●】

          がっしりとした体格。 強烈な打球音。 鋭い弾道。 何度も、2軍戦の試合で見てきた。   打球がスタンドに届いたときの歓声の大きさだけが違っていた。 これまでと比べ物にならなかった。   井上広大が、再び1軍に戻ってきた。 味方の状態の兼ね合いもあるのだろうけど、いきなり中軸を任された。前の日は代打でセットアッパーのJ.B.ウェンデルケンと対戦。そしてこの日は安定感抜群の東克樹との対戦。せっかく上がってきたけれど、対峙しなければいけないピッチャーが手強い。1軍は今ペナントレース

          今まで見たどのホームランよりも【8/28 対ベイスターズ戦●】

          岩崎無双【8/25 対カープ戦◯】

          クローザーはチームの勝利とともに全てを背負ってマウンドに立つ。 誇張表現でもなんでもなく、その通りだと思う。     MAZDA Zoom-Zoomスタジアム広島での試合は1勝1敗で迎えた。逆転優勝に望みをつなぐためにはこの3戦目は負けられない。そんなことは選手たちもファンもきっと分かっている。   初回に先制点を取られるも、森下翔太の3ランホームランで逆転した。中盤以降も順調に得点を重ねた。だがここは首位カープの本拠地マツダスタジアムだ。ここですんなり終わったら、カープは首

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          ファンサービスする島田海吏を見て「プロ野球選手かっこいい」と改めて思った話【8/24 対カープ戦●】

          MAZDA Zoom-Zoomスタジアム広島には砂かぶり席と呼ばれる座席がある。もとは大相撲の座席の愛称として使われていた名称だが、確かマツダスタジアムに設けられたときは結構話題になったと記憶している。マツダスタジアムの砂かぶり席はグラウンドより1段低い場所に設けられていて、通常の座席では味わえないような角度で試合が見られるのが特徴だ。   マツダスタジアムの砂かぶり席には前方に低い金網が設置されているだけなので、打ち上がった打球が飛んでくることもある。いわゆるフィールドシー

          ファンサービスする島田海吏を見て「プロ野球選手かっこいい」と改めて思った話【8/24 対カープ戦●】

          復帰した髙橋遥人を現地で見て思ったこと【8/23 対カープ戦◯】

          トミー・ジョン手術と肩・手首の手術を経て実戦の舞台に戻ってきた髙橋遥人。復帰戦は京セラドーム大阪で行われた8月11日の試合だったけれど、マツダスタジアムで投げている姿を自分の目で見て、「ああ本当に帰ってきてくれた」と改めて思えた。   1回の表が終わって、髙橋がマウンドに上がる。1球1球大事そうに投球練習を始める。この姿を見られただけで「今日来て良かった」と思えた。   カープ打線はまさに選手全員が束になってかかってくる。際どいボールにも喰らいついてファウルにして、ほんの少し

          復帰した髙橋遥人を現地で見て思ったこと【8/23 対カープ戦◯】

          東京ドーム最終戦に挨拶がなくて、「ダサい」と思ってしまった【8/14 対ジャイアンツ戦●】

          去年は行われた試合後の挨拶が、今年はなかった。 日本のプロ野球には、その球場での最終戦を終えたビジターチームがファンに挨拶をする慣習がある。タイガースなら今回の東京ドーム、神宮球場、横浜スタジアム……と各地での最終戦が終わったタイミングで球場に駆けつけたファンに挨拶する。 もちろんお互いの順位によってはCSで対決する可能性があるから本当の終わりになるとは限らない。 だが球場側も「タイガースは本日が東京ドームでの最終戦でした。今シーズンもありがとうございました」とアナウンス

          東京ドーム最終戦に挨拶がなくて、「ダサい」と思ってしまった【8/14 対ジャイアンツ戦●】

          全員で戦う【8/13 対ジャイアンツ戦◯】

          「チーム一丸で」 「全員で」 選手のヒーローインタビューでよく聞くセリフだ。ありきたりな言い回しに聞こえるかもしれないけれど、プロ野球の試合はベンチにいる選手やコーチ、スタッフたちの力を集結させて戦っていることに改めて気づけるから、僕はけっこう気に入っている。 7回の表。スタメン起用された渡邉諒に満塁で打席が回ってきた。四球の後の初球。逃さなかった。 渡邉の打球が左中間へ。植田海、近本光司、中野拓夢の3人を返すには十分すぎる打球だ。この3点でタイガースが再びリードを奪った

          全員で戦う【8/13 対ジャイアンツ戦◯】