マーケティングタウンのマーケティングをマーケティングタウンで表現してみた。
こんにちは。株式会社NEXERA 代表取締役の飛田(@tobi_pm)です。
株式会社NEXERAは「Marketing Town(以下、マーケティングタウン)」というボードゲームで企業研修を行っている会社です。
9月で設立1年を迎える弊社ですが、企業研修として販売をスタートしてからは約半年ほどです。
この約半年という短い期間ですがサイバーエージェントさんをはじめ上場企業での研修や、パナソニックライフソリューション創研さんのような大手グループの研修会社様と提携することができました。
本当に多くの協力してくださっている方々との出会いが全てではありますが、「マーケティングタウン」というボードゲームを扱っている手前、名前負けしないようにマーケティングは多少考えてきました。
そこでこのnoteでは、これまでのマーケティングタウンのマーケティングをマーケティングタウンのゲーム風に振り返り、最後にこの1年でやっておいてよかった事を書いておきたいと思います。
※マーケティングタウンをご存知ない方のための説明
ーマーケティングタウンってどんなゲーム?
マーケティングタウンは「市場調査」「出店」「広告」「仕入」「販売」「資金調達」の中から毎月1つのアクションを選び、合計12回の意思決定を行い、1年間の営業利益を計算する。そして、それを2年、3年と継続して行っていくことで、数年間の会社経営を擬似的に経験できる本格派ビジネスボードゲームです。
※ここからの注意点
マーケティングタウンのゲームになぞらえて、各月の施策を「市場調査」「出店」「広告」「仕入」「販売」「資金調達」で表現しています。
マーケティングタウンではマーケティングフレームワークである4P:「Place」「Promotion」「Product」「Price」をそれぞれ「出店」「広告」「仕入」「販売」と表しているので、必ずしも本来の言葉の意味と一致しないのでご了承下さい。
2018年10月 『市場調査』
ーテストプレイ会(事前プロモーション)
この当時はまだマーケティングタウンのプロトタイプが完成した頃でした。ルールや数値の微調整を行っていたので、よりリアリティを出すために「経営者」の方を中心にテストプレイをお願いし、『経営者に認められるゲームか』の確認作業を行っていました。
また、このプロダクト製作中のストーリーを見せることは多くの人達を巻き込むチャンスだと思い、テストプレイ会を積極的に行いました。
★マーケティングタウンに置き換えると?
最初に、市場の情報を調べる市場調査の様子です。
2018年11月 『出店(Place) 』
ーBtoBでの事業展開の確定
10月の市場調査の結果、経営者からのゲームに対する評価がとにかく良かったのでBtoBで勝負できることを確信しました。そのため、このタイミングでは「研修、採用、教育市場のどこかに展開しよう」と大阪で販売を始められる体制を整えました。
ただ、市場も絞り込めておらず、検証しなければならない仮説の数も多かったので、それらを高速で検証していくフェーズでした。
★マーケティングタウンに置き換えると?
とりあえず出店して、周囲に影響力キューブをバラけさせ、手広く展開している様子です。
2018年12月 『仕入(Product)』
ープロダクト完成
リリースに向けてマーケティングタウンのデザイン確定、コンポーネントの発注に勤しみ、マーケティングタウンを完成させました。
そして、研修としても販売できるように研修用の講義等も準備していました。
★マーケティングタウンに置き換えると?
手広く販売を試してみるために「★2商品」を仕入れる様子です。
2019年1月 『広告(Promotion)』
ー100人での完成記念イベント
完成記念イベントには無事100名を越える集客ができ、SNS上に感想の声を集めることができました。
このイベントから、関西では『マーケティングタウン聞いたことある』という人が少しずつ出てきてくれました。
とにかく勢いがあるように見せたかったので、イベント公開1週間で70名以上が集まるように、めちゃくちゃ根回しをしていました。
また今後の営業の武器に使える材料として、アンケートによりデータも取ることができました。
★マーケティングタウンに置き換えると?
特定の土地に絞って影響力を置く様子です。
2019年2月 『広告(Promotion)』
ー行政、採用、研修実証実験
行政でのイベントや、1DAYインターンとしての活用、企業(大手・ベンチャー)での実証実験をを行いました。
狙いは、「ビジネスシーンで活用されるものなんだ」というイメージの刷り込みと、活用シーンの検証でした。
★マーケティングタウンに置き換えると?
まだ市場調査していない周囲の土地に影響力を置く様子です。
2019年3月 『販売(Price)』
ー研修として販売開始
キャンペーンを開始し、研修として販売をはじめました。
キャンペーンの意図としては、企業規模に関わらず研修を導入し、満足度の検証を行いたかったことと、将来的な販売価格の見極めのためでした。
2月から研修依頼が入っていたのですが、キャンペーンと同時に研修が入っている様子を演出したかったため、全ての研修を3月からお受けするように調整しました。
★マーケティングタウンに置き換えると?
市場調査をしていない土地に、とりあえず「★2の商品を3つ16万円」で売ってみている様子です。
2019年4月 『販売(Price)』
ー研修先セグメント調査、教育へ導入
共催イベントを行ったり、デジタルハリウッド大阪校のカリキュラムへの導入も進め、実地で検証を進めました。
狙いとして、研修としてはニーズ、対象者含め「どのセグメントに刺さるのか」、またビジネスとして「他の市場にも展開可能か」を確認していました。
★マーケティングタウンに置き換えると?
「★2商品が16万円」で売れたから、次は28万円で売ってみる。そして、まだ確認していない土地にも売ってみる。という様子です。
ちなみに…
めちゃくちゃラッキーパンチでMAKEMONEY U-30に出ることができました。
※登壇順は本番の楽屋で決まりました。動画は後ろになればなるほど離脱されると思ったので、最もプロモーションになる1番最初を取りたいと意気込んだジャンケンで見事勝利し、1番のプレゼン。この日以降ジャンケンの勝負手はチョキです。
2019年5月 『市場調査』
ー研修市場でのセグメントの絞り込み
市場規模と1社当たりの予算から、採用市場や教育市場の中期的に切り捨て、研修市場に絞って勝負をすることを決めました。
そのため、研修市場の中で「どの層」に対する、「どのような」研修が求められているのかといった研修市場の細かい情報の収集、ヒアリングを進めました。
★マーケティングタウンに置き換えると?
これから攻めていこうとしているエリアで、まだわかっていない周辺の土地を市場調査しておく様子です。
2019年6月 『広告(Promotion)』
ーメディア掲載、共催イベントの実施
高校での導入や共催イベントを積極的に行いました。
狙いは、社会的信用を得ることです。
そのため高校での導入では新聞社を招き、はじめて新聞に取り上げてもらい、また体験会や共催イベントを実施しながら、SNSを通じて認知・信用を広げる取り組みを行いました。
この頃から「#マーケティングタウンって何だろう?」という人も増えたのではないかと思います。
★マーケティングタウンに置き換えると?
影響力キューブを市場調査した土地の上に置く様子です。
2019年7月 『出店(Place) 』
ー拠点を東京へ、チャネル拡大
東京に拠点を移してきました。
一定の市場調査ができたので、企業数も多く、決裁者も集まっている東京で本格的に事業を伸ばしていこうと思ったからです。
そして、チャネルの拡大として、パナソニックライフソリューションズ創研さんと連携し、拡販できる準備をはじめました。
★マーケティングタウンに置き換えると?
市場調査をして、より利益の上げやすい顧客が集まるエリアに出店をする様子です。
2019年8月 『資金調達』
ー資金調達
資金調達を実施しました。
会社として売上も立っていたので、資金調達には慎重な方でした。しかし、認定講師や研修プランナーの育成、またプロモーション領域の強化に力を入れれば、事業を加速させられる絵が描けたので、今回の実施に至りました。
★マーケティングタウンに置き換えると?
投資をすれば伸びる絵が書けたので、資金調達を行う様子です。
2019年9月 『広告(Promotion)』
ーコンテンツの拡張
研修資料の公開など、マーケティングタウンの情報をWEB上に蓄積できていなかったので、それらをオープンにしていきました。おそらく今月はもう一つ面白いコンテンツが出るので楽しみにしておいてください。
★マーケティングタウンに置き換えると?
勝負しようとしている土地に影響力を追加で置いていく様子です。
以上!ここまでが1年間の経営でした。
実際の1年間の経営が、意外とリアルにマーケティングタウンに当てはめられてびっくりしています。
この1年でやっておいて良かったこと
ちなみにこの1年を振り返って、マーケティングにおいてやっててよかったな。と思うのは
■月毎にフェーズを区切って最優先事項を設けていた。
■施策を月毎に4Pで整理していた。
この2つです。そしてこの2つを↓のような表で管理していました。
この表を元に、各セクション毎にも詳細な管理シートを作ってメンバー間で共有していました。
プロモーションや市場調査などに偏ったマーケティングではなく、商品の売れる仕組みを作る上で考えなければいけない要素を、しっかり同列に並べて認識しておくことで、施策はかなり考えやすかったです。
「どの行動を何のために行っているのか。」4Pを意識を強く持つと目的とズレたアクションに気づけるので、ベタですが4Pは経営視点で考える上ですごく重要なのです。
でも、なかなか経営視点でマーケティングを考える意識を持つって難しい…
何かわかりやすく学べるものはないかな…
はっ…!
マーケティングタウン!!
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。
以上、マーケティングタウンのプロモーションでした!笑
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