どうして大企業を辞めるのか?を振り返る
大手JTCからベンチャーに転職。
思いつくまま転職体験談などを書いています。
キャリア、転職に悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。
■退職報告した後に言われたこと
従業員数万人規模の大企業で十数年働いてきましたが、ベンチャー企業に転職するため退職しました。
仕事でお世話になった方などに退職報告とこれまでの御礼を伝えた際に言われたことです。
「羨ましい。私も辞めたいと思いながら働いている」
「辞めるのは残念、でも自分も転職組だから応援する」
「過去に転職を考えたけど現職に残ることを選んだ。自分の選択が正しかったと思えるように頑張って」
「辞めたら大企業が良かったと思えることもあるよ。また成長して戻ってきて」
「やりたいことがあって羨ましい」
退職により皆に迷惑かけることになる中、ありがたい言葉をいただき嬉しかったです。
でも、転職に理解いただけない方もいました。
(特に40、50代の上司など)
「会社から評価されているのに、もったいないと思うけどな」
「(元上司)せっかく異動先を考えて調整したのに辞めるのか」
「同期最速で課長になれたのになぜやめるのか」
「ベンチャーは退職金もないだろう。大企業は退職金沢山もらえるぞ」
「どうして大企業を辞めるのか?」
も言われました。
世代によって受け止めも様々だなと思いました。
■なぜ大企業を辞めるのか?を改めて振り返る
「会社から評価されているのに、もったいないと思うけどな」
⇒これまで会社から評価されていると実感したことは正直ありませんでした。
年功序列で、結果を残しても成果主義で給与が上がる訳でもなく、人事評価も入社年次順に並べられます。その部署で1番若ければ自動的に人事評価も1番下です。あまり納得感はありませんでした。
「(元上司)せっかく異動先を考えて調整したのに辞めるのか」
⇒部下のことを考えて異動先を考えていただくのはとても有難く感謝しています。
ただ、本人希望ではなく、会社としての意向が反映される大企業の人事異動に違和感を感じていました。
やりたいことがある人はなおさら。私は希望する部署にいけなかったので、より違和感を強く感じていました。
大企業にいると会社任せのキャリアになりがちです。また、「置かれた場所で咲きなさい」という言葉を大企業時代は色々な上司からよく聞かされました。
ただ、私はキャリアオーナーシップを持ちたいと思っていたので、価値観の違いだと思っています。
「同期最速で課長になれたのになぜやめるのか」
⇒確かに同期の中では1番早く課長に昇格しました。
ただ、課長に昇格するために仕事しているわけではないと思っていたタイプの人間なので、あくまでも自分がやりたい仕事に全力投球したい。
業務が細分化されている、縦割り組織の大企業で自分のやりたいことを実現したければ、出世しなくては職務権限も持てない、組織も変えられない。
また、出世レースを勝ち抜くには仕事力とは別に、大企業特有の社内政治力の才能が必要ですが、自分は出世レースには全く興味が無い人間でした。
むしろ、出世のために上司に媚びを売る同僚や上司を見て嫌気がさしていました。
「ベンチャーは退職金もないだろう。大企業は退職金沢山もらえるぞ」
⇒確かに今のベンチャー企業には福利厚生制度はほぼありません。退職金制度もないです。
もちろん大企業は保養施設や優待割引や退職金といった福利厚生は充実しています。
でも前職で福利厚生制度を活用したことはほとんどなかったので、別に無くても支障無しです。
また、退職金ですが、これからは自助努力の時代だと思っています。また、これまでも自分で資産形成してきたので、退職金が前職を続けるモチベーションには全くなりませんでした。
そもそも、いくら退職金を貰えるかもわからない
幻想のためだけに、この先20年以上も働けないです。
20年後の会社経営状況、退職金が沢山貰えるなんて誰も予想できないと思います。
会社が傾いて退職金が大幅ダウンと言われたら?
退職金制度が不利益変更、廃止されたら?
50代で早期退職を促されたら?
不確実な世の中で、大企業と言えど10年以上先のことは誰も分かりません。
■自分の価値観を信じて
私の価値観は、
・人生は短い。これまで我慢して働いてきた。
残りの人生は自分がやりたいことをやる。
・専門性、市場価値を高め、働き続けられる人材になる。
・家族との時間を大切にする。
と思ってます。
この価値観にそって決断してきました。
転職で悩んでいる方には、自分の価値観を信じて、後悔の無いキャリアの決断をしていただきたいです。
転職する、現職を続ける、に正解はないと思います。
自分の選んだ道が正解だと思えるように、決断した道で頑張るだけです。
私は転職を選びましたが、今のところ自分の決断に後悔はしていません。むしろ転職を決断して良かったと思っています。
現職のキャリアに何か違和感を感じながら働かれている方や転職でお悩みの方の参考になれば幸いです。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?